サイゼリヤの哲学
サイゼリヤが考える「おいしさ」とは?
サイゼリヤが考える「価格」とは?
サイゼリヤの哲学
一度きりの「おいしさ」より毎日の「おいしさ」を
世界中のだれもが毎日口にしているもの、それは「空気」です。「空気」のように味がないものはだれもが飽きることはありません。同じように、料理も味をつけなければつけないだけ世界中の人が食べられます。そして、味付けが少ない料理を食文化として持っているのがイタリア料理です。イタリア料理には、味付けを極力控えて、素材の味をそのまま食べるという考え方が根底にあります。いい素材を選び、素材本来の味わいを活かした料理。サイゼリヤではイタリア料理の精神に沿って素材を活かし、シンプルな調理で毎日でも飽きずに食べられる料理を「おいしい料理」と考えています。
レストランサイゼリヤが今の価格になったのには創業者正垣泰彦のある思いがありました。1973年、サイゼリヤは洋食屋からイタリア料理店に転身し、イタリア料理の普及に努めていました。味には自信があったものの、当時珍しかったイタリア料理の敷居は高く、お客様がなかなか集まらない日々が続きました。どうしたらお客様にもっともっと来ていただけるのだろう? 創業者である正垣はヴェネチア商人の取引を観察してある仮説を立てました。売り側と買う側が価格交渉をすると両者の提示価格の中間で落ち着く。究極の取引は「無料」と「有料」。その中間は提示価格の半分=5割引。5割引けば人間は直感的に「安い」とわかる。それでも「安い」とわかるだけで安くて驚くほどではない。いっそのこと元の価格の3割にすれば、安くて驚いて、「食べないと損」と思ってくれるのではないか。お客様をびっくりするぐらい喜ばせるために7割引きで売ってみよう・・・。そう決心した正垣は、ある日今までの商品内容そのままに価格だけを従来の3割にしました。すると翌日から店の前に長蛇の列が並ぶようになったのです。正垣の仮説どおり、お客様は品質に対して「どうしてこんなに安いの?」と驚き、一度食べた人が友人を連れてくる。そんな風にしてお客様が一気に増えていきました。サイゼリヤのリーズナブルな価格設定は「お客様に喜んでもらいたい」その一心から始まったのです。お客様に喜んでいただくために」という精神は今でも「基本理念(人のために)」の中でサイゼリヤに強く根付き、リーズブルな価格での提供はサイゼリヤの誇りとなっています。
出典:サイゼリヤHP
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