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なぜ、魚喜は資本金を1億円にしたのか?

魚喜は2021年1月21日に臨時株主総会を開催して資本金を1億円に減資しましたがなぜ何でしょうか?

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なぜ、大企業が中小企業になろうとしているのか?

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魚喜は資本金9億4千万の大企業です。今回臨時株主総会を開催し減資が承認されましたので、2021年2月28日から資本金1億円になります。

法人税法上では大企業ではなく「中小企業」として扱われることになります。

以前、経営再建中の電機大手・シャープ <6753> が減資を検討しているというニュースが流れました。シャープは,218億円近い資本金を当初の計画では1億円にまで減資する予定でしたが、批判が相次いだため取りやめ、減資する資本金を5億円に抑える方向で決定しています。

なぜシャープは、大企業からあえて「中小企業」になろうとしたのでしょうか。

資本金が1億円以下の企業であれば「中小企業」として税法上扱われ、多くの優遇策を受けることができます。大企業よりも中小企業に多くの優遇策を適用し、企業の育成を後押ししようという意図のもと優遇策が設けられています。

(1)法人税率の軽減
通常は30%の法人税率が資本金1億円以下の中小企業の場合、800万円以下の所得に対しては25.5%ではなく15%の税率が適用されます。税率が大幅に軽減されています。また、赤字でもあっても納付しなければいけない外形標準課税が適用対象外となり、法人税が低くなります。

(2)機械等の特別償却
新品の機械等を購入した場合、通常の減価償却費に加えて追加で特別償却を計上できます。さらに10万円以上30万円未満の資産を購入した場合、通常は減価償却を毎年行うことで費用化させていくものを購入した年に一度に費用とすることができます。

(3)試験研究費の税額控除
試験研究に要した費用の一部を、支払いを予定している法人税から控除することができます。

(4)人材投資促進
教育訓練費用の一定割合を法人税額から控除し、法人税を少なくすることができます。

(5)交際費の控除限度額
交際費のうち800万円までは全額損金に算入することができるようになります。

資本金1億円以下の上場企業が 161 社存在

東証1部上場企業で資本金が1億円の企業は以下の通り

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魚喜の株主優待(昨年優待改定)

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資本金が1億円になっても株主優待は継続してくださいね。



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