2019/08/16 天国大魔境

以前から気になってたマンガ。帰省のお供と言い訳して買ってしまった。

〜〜ネタバレ注意〜〜

内容は少年マルとキルコという少女が一緒に崩壊した世界で「天国」という場所を探すというお話。作中では外界から隔離された施設で育つ少年たちの話も同時に進んでおり、ここが「天国」と思われる。3回読み返したが、伏線が散りばめられているので今後の展開が非常に気になる。

・ キルコが持っている写真は誰?(中身が男だから恋人ではないはず)
・ 「先生」「医者」と呼ばれていた人物?(ベッドで入院しているシーンと関連する?)
・ マルが持つ薬はどういう意味がある?
・ 黒いまだら模様が浮かぶあの病気は一体?
・ 「ヒルコ」と「崩壊」は関係している?
・ 天国だけなぜ安定した環境を維持できているのか?

いろいろとある。2巻も買ってしまおうか…

絵のタッチのわりにグロテスクな描写がある。「それ町」の作者ということだが、こんな描写もできるのかと驚いた(それ町は未読だから完全なイメージなんだけど)。けっこうシリアスめだけど、道徳につよく訴えかけてくるわけではない。

旅館の女将の話はすごくグッと来た。女将の行動に矛盾が見て取れるところが面白い。ヒルコを息子と思って攻撃されないようにしているのに自分は銃で攻撃している→ヒルコもキルコたちも守りたいと思っての行動と思われる。キルコたちのことをとても気に入っていたのだろう。斬殺されるシーンを含めてこの話を読めただけでも買った価値があった。

こういう「崩壊した世界で旅をする」話が好きだ。「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 」とか。なんでなのかは全然わからないけど。10巻くらいで完結してくれるとキレイに話がまとまりそうなボリュームに見える。

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