見出し画像

私が今日も彼らを推す理由。

今でもはっきり覚えてる。
小学生だった頃、幼稚園から仲よかった幼馴染が「聞いて!嵐!かっこいいでしょ!」そう、ウォークマンを片手に叫んでたんだ。単純に凄く凄く凄く羨ましかった。

私は、小学生の教室には「運動やダンスや音楽が得意な陽キャ、図書室で本ばかり読んでる陰キャ、その仲裁役」単純に言えばこの3つに分かれてると思ってる。その中でも私は図書委員や学級委員長を務め、98点以下は取ったことないくらいのいわゆる"ガリ勉"な女の子だった。当時のことを想像するだけでも、周りから浮いていた存在だと思うし、自分でもなぜあんなキャラで6年間通えたのか不思議に思う。案の定、周りのクラスメイトや担任の先生からは私立中学受験を薦められた。でも、実際はその頃の私は毎日が地獄のようだった…。

私の家族構成は、父 母 兄 そして私。けれど、この家族は昔から謎が多かった。引越しばかりを繰り返していたらしいし、父と母の出会いなんて聞いたことがない。自分の名前の由来さえ分からない。父は兄に構わないし、部屋のあちこちに壁を補修した跡があったりして。きっと、これには触れていけないことなのだと幼い時から、ずっとずっとそう思ってた。

その違和感が大きくなったのは小学5年生の夏。たまたま母のパスポートを見る機会があった。でもそこに書かれた苗字は、母の旧姓でも今の苗字でもなかったんだ…。

そんな母は極端に厳しかった。きっと、閲覧してくださってる方が思う数十倍。気分障害の症状が度々起きては自由に物を投げたり、暴言を吐きまくるような人。数年前までは、テレビやゲームを壊していたのは日常茶飯事のこと。そんな家庭に育った私は親から「完璧でなくてはならない」そんなプレッシャーとストレスに潰されそうだった。だからあの時言ってやったんだ。「あんたみたいな大人になりたくない!もっと自由になりたい!普通がいい!!」初めて親に反抗した言葉。でも、言い返された。「普通って何」あの心が冷めた感情のない言葉を思い出すだけでゾッとする。

私の誕生日は02.21。ある年の冬、その日に自殺を決意した。もう精神的に疲れ切ってた。家に帰れば苦手な母。外に出れば完璧少女を演じなくてはならない。

でも、その1週間前に出会ってしまった。
「SexyZone」というアイドルに。

友達が見ていたYouTubeが何もかも始まりだった。ただ面白そうなYouTuberを見ていただけだけど。突如現れた中島健人。彼の存在を知ってから沼に落ちるまでは早かった。

自分でも、何が良くて何に惹かれ、どうしてこんなにセクゾの曲を聴いているのか分からないくらい狂ったように聴きまくってた。凄く凄く凄く楽しかった。初めて自分が生きる光の道を見つけたような気がした。

02.21のカレンダーも巡り巡り、あっという間に春になり、季節が変わり、ある年のLIVE前にFCに入会し、今も楽しんでいる。

改めて「SexyZone」のデビュー曲を聞いた時、本当に心から共感したな…。「大人の決めたやり方 それが正解なの?僕らは僕らなりに考えてる」その感情が痛いほど胸に響いた。

彼がが歌う曲や、発言する言葉。一つ一つが私の生きる糧となり、支えられてる。だから、その感謝の意を込め今日も応援する。

最後に。

今でも家庭の状態は変わらない。正確な家族構成すらわかってない。母は、外出する時こそ落ち着いているけれど、昨日だってあらゆる物を投げては夜に叫んでた。誰かが言った「普通って何」は、私の心のどこかで毎日のように繰り返されてる。私にもどうしたらいいのかわからない。けど、この日々さえも楽しんで、未来が映る鏡の中で笑えてたらいいな。


私にはこんなに楽しい世界が待ってくれてた。

生きる道を選ばしてくれて本当にありがとう。

出会えただけで、私は幸せです。




一見楽しそうに笑う人も、心の奥では泣いているかもしれない。そんなことに気がつかせてくれた母。私は貴方が世界で一番憎く、感謝しています。綺麗事かもしれないけど、心の底からそう言えるように。今、この瞬間を楽しみたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?