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開発合宿を開催しました - 弁護士ドットコム株式会社

開発合宿を開催しました

2月8〜9日に弁護士ドットコム初の開発合宿を行いました!

「開発合宿をしてみたい」という声が社内から上がり、CTO、VPoE(*1)の後押しを受けて開催が決定しました。今回の開発合宿の特色は、どのような職種でも参加可能としたことです。その結果、エンジニアだけではなく、ディレクター、デザイナー、編集者(*2)と、様々な職種の方が参加し、参加者は総勢13名となりました。

(*1) Vice President of Engineering。エンジニアの採用、育成、組織体制の管理を担当する役職。弁護士ドットコムではCTOが技術面で組織をリードし、VPoEがエンジニア全体のマネジメントを担当する体制が構築されている。
(*2) 弁護士ドットコムは「弁護士ドットコNews」「Business Lawyers」といった自社メディアを運営しており、記者、ライター、編集者も在籍している。今回参加したのは「Business Lawyers」の編集者。

合宿の目標は、「各チームで業務上の課題を洗い出し、その課題を解決するプロダクトを作ること」としました。ゼロから開発を始めるという意味で、ハッカソンと同じような企画なのですが、優勝チームを決めることはしませんでした。今回は様々な職種の方が参加しており、参加者の職種による有利不利があるとフェアではないためです。

(合宿に参加したメンバーの集合写真)

合宿所の紹介

合宿を実施する場所については、「DGCAMP 鎌倉」を利用することにしました。鎌倉駅でタクシー運転手の方に「DG CAMPまで」と伝えると10分ほどで到着します。建物一棟の中に作業スペース、食堂、宿泊エリアがあり、どのエリアも内装は清潔で、手入れが行き届いています。

(作業スペース)

作業スペースは、大きな窓から海が見える場所にあり、気分良く開発ができます。ハニカム構造のテーブルや天井から垂れ下がるコンセント、カラフルな椅子など、おしゃれなコワーキングスペースでした。Wi-Fiも高速で動作し開発作業には申し分ない環境です。

寝室も海が見える和室で、大人3人だとスペースが余るぐらい広い部屋でした。開発に集中できる環境が整っていて、素敵な合宿所だと思います。

合宿前の準備

合宿1週間前にオリエンテーションを開催。参加人数が13名のうち、エンジニアは6名(CTO含む)、デザイナーは4名です。このため、各チームには最低1人はエンジニアとデザイナーが入り、4チームに分かれることになりました。

また、合宿当日のスケジュールや持ち物は旅のしおりを作るアプリ「tabiori」上で共有することに。tabioriのおかげで細々とした事務連絡や情報共有がスムーズに進みました。

合宿までの1週間、各チームは時間を見つけてミーティングをし、合宿当日に何をするかを決めていました。課題発見や解決のアプローチについて、各チームそれぞれの個性が出ていました。

チームPassione:多忙なチームメンバーの会議の調整を簡単にする
(デザイナー、エンジニア(2名))
チームB:Laravelを使ってみたい!を出発点とする
(デザイナー、エンジニア(2名))
チームVPoE:会社の本の貸出管理を楽にする
(VPoE、エンジニア、デザイナー、編集者)
チームCTO:会社の日頃の課題を解決する
(CTO、ディレクター、デザイナー)

自分が所属するチームPassioneは、他の会社の開発合宿の振り返り記事を参考にして、開発環境の構築、周辺の飲食店事情の調査を事前に済ませておきました。これによって開発合宿では考えることや議論を少なくして、手を動かすことにフォーカスすることができました。

合宿1日目

当日は金曜日の12時に会社のある六本木を出発し、目的地である鎌倉に電車で向かいました。鎌倉駅からタクシーに乗ると10分ほどで合宿所に到着しました。施設の利用説明を受けた後、荷物を宿泊エリアに置き、各チーム開発スタートです!

(作業風景)

どのチームも作業に集中したり息抜きをしたり、オン・オフを切り替えており、総じて和気藹々とした雰囲気で作業を進めていました。スケジュール上、初日の開発は20時に終了でした。その後、周辺の飲食店に食事に行くメンバーもいれば、宿泊エリアに移ってキリのいいところまで開発を続けているメンバーもいました。

合宿2日目

起床後、朝9時に朝食を食べに施設内の食堂へ。朝食は和食で、特にメインのシャケの塩焼が美味しかったです。食事前に朝風呂を浴びたり、部屋で開発を始めている強者もいたようです。

(みんなで朝食を食べているところ)

そして10時から開発再開。成果発表の時間は15時ですが、それまでに完成するか不安と戦いながら手を動かし続けます。

開発スタイルにはチームの特色が出たと思います。成果重視で普段慣れている技術を使ったチームはサクサク開発していました。Laravelを使うチームでは、業務でLaravelを使っているメンバーとLaravelを触ってみたいエンジニアの二人でペアプログラミングをしたとのこと。編集者の方がいるチームでは、プロダクトを使うユーザーのストーリーを深く考えていました。自分のチームはON/OFFの切り替えを重視し、初日に2回、2日目に1回の計3回風呂に入りました。2日目にあと一度入りたかったです。

(寝室でも作業をしました)

成果発表

緊張の成果発表です!

・チームPassione

メンバー:エンジニア(2名)、デザイナー
プロダクト:「予約将軍」
ターゲット:同じチームのデザイナーマネージャー
課題:マネージャー自身の予定が埋まりすぎていて、メンバーとの会議の日程調整に時間がかかってしまう
解決策:Amazon Echo dotに「アレクサ、会議の予約」と話しかけて会議のメンバーを伝えると、そのメンバーのGoogleカレンダーを調べて全員が空いてる時間を教えてくれる。予約もしてくれる。話しかけるだけで済むので、複数人の日程調整に時間がかからない
技術:Alexa Skills、AWS Lambda(Node.js, Python), Google Calendar API(Calendar)

メンバーの声「Alexaでボサノバを流しながら楽しく開発できました!合宿前にAlexa SkillsやLambdaの開発環境を準備していてよかったです」

・チームB

メンバー:エンジニア(2名)、デザイナー
プロダクト:「events」
ターゲット:寂しがり屋のチームメンバー
課題:社内イベントや勉強会の存在を開催後に知ると、自分も参加したかったなとプチ寂しい
解決策:社内のイベントを一覧可能に。イベントを知ってすぐに参加できる。connpassのようなアプリケーション。会社のGoogleアカウントでログインできる。プロダクトのメインカラーは親しみを感じるイエロー
技術:Laravel, Apache, MySQL, SCSS

作成したデザインカンプは公開しています!(「events」デザインカンプ


・チームVPoE

メンバー:VPoE、エンジニア、デザイナー、編集者
プロダクト:司書の「しおりさん」
ターゲット:本の貸し出し管理に時間をかけたくない人(エンジニア・デザイナー)
課題:本の貸し出し管理をスプレッドシートで行なっている。ただ、貸し出し日と自分の名前を記入するのが面倒。また、借り手がエクセルに記入をしていないことがあるため、借りたい本がないときに、誰が借りてるのかわからないことがある
解決策:Slackで特定のコマンドを打つと、「しおりさん」がスプレッドシートに貸し出しの書き込みをしてくれる。これでいちいちスプレッドシートを見に行く必要がなくなる。セリフのバリエーションが豊富。「esaやブログであなたの感想を読むのを楽しみにしていますね」など一言かけてくれる
技術:Google Apps ScriptとSlackの連携

(しおりさんの紹介スライド)

キャッチコピーは「技術書をもっと身近に」
(弊社の企業理念は「専門家をもっと身近に」です😊)

こんな一幕もありました。

しおりさん:「現在購入済みの書籍一覧だ(゚Д゚)ゴルァ!」
→[差替]しおりさん:「いま所蔵している本の目録はこちらです。」
(以下会社で所蔵する数百冊の書名リストが表示される)

・チームCTO

メンバー:CTO、ディレクター、デザイナー
プロダクトその1:「日めくり社員カレンダー」
ターゲット:弁護士ドットコム社員全員
課題:社員が約200名にまで増え、顔と名前を一致させるのが大変
解決策:毎日ランダムで社員1名の自己紹介と顔写真をSlackのgeneralチャンネルに投稿
技術:Google Apps ScriptとSlackの連携

プロダクトその2:「シャッフルランチ(3*)リーダーbot」
ターゲット:弁護士ドットコム社員全員
課題:シャッフルランチのリーダーに選ばれると日程調整と店選びが大変
解決策:シャッフルランチのメンバーを自動で選定。SlackでDMのグループを作成し、会社に近い候補の店をランダムで4店舗紹介。メンバーの投票で店を決める。場所が決まると「ランチを楽しんできてね!」というオリジナル画像が投稿される。リーダーは日程を決めるだけ。
技術:こちらもHubotでSlack連携

(*3)シャッフルランチとは、毎月ランダムに社内のメンバー4名とお昼ご飯を食べる弊社の福利厚生制度。費用は1人当たり1,620円(税込)まで会社が負担する

(マスコットキャラ「ほうすけ」が雰囲気を盛り上げてくれる)

デモでは「さすがCTO!」という声も飛んでいました。

総評

全4チームともちゃんと動作するところまで持っていきました。VPoE川合さんから「開発合宿は初めての開催だったのに、これはすごいことだ」とお褒めの言葉を頂き、一同大喜びです!

普段業務では違う部署、違うチームのメンバーと話しながら開発ができたのはとてもいい機会でした。課題に対するアプローチも違い、自分にない視点からの意見を聞くことで、とても勉強になりました。また、どのチームもいいプロダクトができたと思います。とても実りの多い2日間でした!


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