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とある方のYoutube投稿を受けて

おはようございます、こんにちわ、こんばんわ

週末、いつもの様にYoutubeを視聴していて、”E-CarLife with 五味やすたか”というチャンネルで気になる投稿があったので、ぜひ紹介したいと思いましたので、この記事を書いています。

先にこのチャンネルのご紹介をしたいと思います。
コチラのチャンネルは元レーシングドライバー、ドライビングスクールやセールスマン研修のインストラクターといった経歴を持つモータージャーナリストの五味康隆氏がお送りする車系チャンネルです。

モータージャーナリスト"五味康隆"が、独断と偏見そして押し付けがましい精神で"誰かに''とって有益になればいいなと思ったモノとコトをクルマを中心に伝えていくチャンネル。
~E-CarLife with 五味やすたか チャンネル概要より抜粋~

”車だけ”にフォーカスして「ここが良い、ここはダメ」というレビューではなく、”車のある豊かな生活”という視点で、「こんなライフスタイルの方にこの車があると楽しいですね」ということも紹介しています。また、「良い、悪い」ということをオブラートに包まずに直球で紹介するスタイルが好きで、よく視聴しています。

では本題に戻って、週末にこちらの動画が投稿されました。

2021/09/12投稿の動画

大枠の内容は、世界的課題となっているCO2削減、そしてEVシフトの流れに対して私たちエンドユーザー側が”今どう捉えるべきか、何を知っているべきか”というところを五味さんの視点とスタイルで伝えています。

是非、動画も見てほしいですが、正直なところ”難しい話だなぁ…”で冒頭2分ぐらいで視聴終了される方、”27分も見てられないよ”という方もいらっしゃると思います。なので、かいつまんで私なりにこの動画を内容要約をしたいと思います。

この動画から私の受けとったことを独断で内容要約

まず、こちらの動画内の話題の前提として、世界的問題として昨今取り上げられる「CO2削減」、「カーボンニュートラル」という流れに対して、日本でもエネルギー政策として企業・家庭の電化の推進、EV推進という動きが加速していることはご存じかと思います。
それに関して、この動画の前に投稿している動画のレスポンスを受けて、五味さん自身の思いが違う形で届いている様に感じたので、改めてこちらの動画を投稿しています。

それでは、今回の動画の内容に入っていきます。

EV推進に関して、国、メーカー、エンドユーザーで見方が違うので、”立場の違う者の意見を混同してはいけない”という事を念頭に置いて下さい。

まず、国(政府)として、世界的に取り組むCO2削減、カーボンニュートラル化という流れに対して、環境省を主導に国内のエネルギー政策の一環としてEVの推進を行っています。

次にメーカーとして、世界的なEV導入の流れやEVによる魅力は理解しているが、日本の基幹産業である自動車産業の基盤を考えると急激なEVシフトは、今ある雇用や需要に対して短期・中期的に見たときにリスクが高すぎるとして、声を上げています。

この両者のやり取りに対して、”エンドユーザーである私たちのような消費者が右往左往する必要はない”ということを、まずは知っておきましょう。

消費者がものを購入するとき、「自分に必要なもの」、「自分が欲しいもの」を購入しますよね?その「購入するもの」に国が補助金や減税などの助成があれば、より買いやすいですよね?
国がEVシフトを推進したいのであれば、そういった助成に加えて、充電スポットや環境整備も含め進めていくでしょうし、おそらく2025年までにそういった動きは加速していくでしょう。
今現在で言えば、国としての思惑、メーカーの思惑、が一部では一致しているが、大枠は一致していないので、両者でバタバタしているということを知っておきましょうね、という所で大丈夫と思います。

ですが、”EVによってもたらされる可能性というものは知っておいて損はないよ”ということでEVがもたらしてくれる可能性のお話に続きます。

”EVによってもたらされる可能性”というのは、例とするなら「ガラケーがスマホに変わったことで、我々の生活はより豊かになりました」といった変化だと思ってください。

車という「製品」は”移動を楽にする”ことが主たる目的ですが、プラスαとしてデザインのカッコよさや荷室の広さ、運転のしやすさなどの魅力をもった「商品」として販売していますよね?

EVも「製品」としてみると”移動を楽にする”ですが、ここに商品性として”化石燃料を直接使用しないこと”や”静粛性”といったものは既に謳われていますが、実はそれだけではなく、今後推進されていくIoT、5Gのネットワーク網を駆使することで、スマートフォンとの連動(コネクティッド)の次元が今とは比べ物にならないレベルで実現できる!と聞くと急に魅力的な「商品」に思えてきませんか?

このスマートフォンとの連携(コネクティッド)に関して、ガソリン車とEVでは将来に大きな差があります。既に、海外メーカーではそういった流れを組みこんだEVの開発が進められているという情報もあります。

「CO2削減に向けて、EV化が必要か否か」という議論は必要とは思いますが、それは国とメーカーがやってくれればいい話です。エンドユーザーの目線から言えば、そういった議論ではなく「EV化によってライフスタイルがどういった形でより豊かになるのか?」ということが議論され、そのメリットがちゃんと我々に伝わることが大切だと思いませんか?

そういった声を上げるのも大事ですので、この動画を作りました。

というのが五味さんの動画のざっくりとした内容でした。

私なりの考察を加えた見解

まず、なぜ今のタイミングでこの動画が投稿されたのかという背景を考えると、9/17に告示される「自民党総裁選」がキーワードと思います。
自民党総裁、つまり日本の首相を決める選挙が今月行われるということで、それに合わせるように色々な分野で様々な声が上がっています。
自動車業界としては、9/9に日本自動車工業会のオンライン記者会見が行われました。その場では豊田章男会長(TOYOTA)、神子柴寿昭副会長(HONDA)、日髙祥博副会長(ヤマハ)、片山正則副会長(いすゞ自動車)、永塚誠一副会長と、自工会の正・副会長が全員が登壇しました。その中で、EVシフトありきの国の政策に対して自工会としての見解を中心に、自動車産業による雇用や経済効果についての記者会見がありました。
動画内でもその件に触れているところがあるので、自動車に関わる人間として、自工会の会見を受けて五味さんとしてのメッセージを投稿したのだと思います。

ヨーロッパを中心に、EVシフトは急速に進んでいくと思いますが、日本を見ると国の方向性提示(エネルギー政策など)に対して、自工会が「そんな急に言われても困る」といった反応を見る限り、欧米諸国に比べて1歩も2歩も遅れているのではという危機感を感じて、こういった動画を投稿されているのだと思いました。

五味さんは過去の動画で海外メーカーのEV車両がどんどん入ってくることで、日本メーカーのEVシェアが危ういのではないのか?という警鐘を鳴らす動画を投稿しています。

アメリカのテスラが一番有名でシェアもありますが、各国のベンチャー企業もEV市場へ続々と参入しています。まだ日本には導入されていませんが、1人乗りや2人乗りの「シティコミューター(小型モビリティ)」としてのEV車両が、海外では数多く開発が進められています。
このシティコミューターは街中などの近距離の移動に使用される通常の車よりも小型な乗用車です。現在新車で買える該当車両はMercedesの小型モビリティブランド”smart”の「for two」でしょうか。以前、トヨタから「iQ」という小型車両が販売されていたのを覚えている方もいらっしゃると思います。さらに遡れば、スズキ「ツイン」も該当しますね。近所の買い物や通勤のみで使用するぐらいの近距離移動に使用するにはこういったシティコミューターという選択肢も有りかもしれませんね。そういったシーンであればフル充電で100km程走れるバッテリー容量で済むでしょうから、小型化することが出来、価格も抑えられると思います。
既にトヨタでは「シーポッド」というEVシティコミューターを法人向けに販売開始しています。一般販売は2022年頃を予定しているそうですが、こういった小型モビリティのEVの普及もあるかもしれませんね。

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日本という国は、大きな排気量の車、古い車を乗り続けるにはたくさんのお金(税金)を払わなければいけません。それでも、クラシックカーが好き、旧車が好き、大排気量車が好きというニッチな方々は、それを受け入れて乗り続けるでしょう。

ですが、今日本で売れている車は軽自動車とコンパクトカーとミニバンです。

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トップ3は全て軽自動車、トップ10で見てもアルファード以外は軽orコンパクト(カローラスポーツはコンパクトカテゴリ)が占めています。
15位までをみて、アルファード、フリード、シエンタ、ヴォクシーは全てミニバンカテゴリですね。

日本の道路事情や家族構成といった要因はありますが、購入時の助成や維持費の優遇といった面で、軽自動車やコンパクトカーの需要が高いと言えるでしょう。

現状、販売されている日本メーカーのEVは日産「リーフ」、マツダ「MX-30(EV)」、レクサス「UX300e」、ホンダ「Honda e」の4台でしょうか。「Honda e」以外はコンパクトとは言えないサイズですね。価格も一番高い「UX300e」は580万円スタート、「MX-30(EV)」と「Honda e」は450万円スタート、リーフは330万円スタートとなっています。

コンパクトということでHonda eを例にして見積もりをしてみましょう。

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450万円のベーシックグレードはナビゲーション等は標準なので、ここにフロアカーペットとドラレコパッケージを選択して約480万円。国や地方自治体の助成が入ると80~100万円程下がりますので380万円と仮定しましょう。

2020年で一番売れたN-BOXと比較してみましょう。

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Custom EX・ターボグレードは200万円。ここにナビやETCなど各種オプション70万円程追加、諸経費が入って約280万円あたりです。EVと軽自動車の年間維持費はどちらも同じぐらいになるそうです。そうなると、日常の使い勝手という点で、EVは充電問題が出てきます。近所に急速充電スポットがあれば充電問題はクリアになりますが、地方に行くとそれも難しいかもしれません。そのあたりは自身のライフスタイルとの兼ね合いとなります。

それでも差額約100万円は大きい差と言えるでしょう。
今後入ってくるであろう”海外メーカーの安価なEVに対して、日本メーカーが対抗できるモデルを販売できるのか”が焦点になってきます。

国がEVシフトを強行の様な形で進める場合、おそらくこれまでにない購入補助金や規制緩和、税制優遇を行うでしょう。加えて充電スポットなどの首都圏だけでなく、地方でも環境整備の充実が図られて、コンパクトクラスのEV車両が200万円以下で購入が出来るとなれば、これまで軽自動車やコンパクトを購入していた層がEVという選択をしやすくなるでしょう。

そうなった時に、「日本メーカーの出すEVが購入層に刺さるモデルがあるのか」ということが重要です。そのことについても、動画内で五味さんが触れています。先述の「シーポッド」が市販開始されると、状況は少し変わるかもしれませんが、リーフの最廉価グレードでも330万円スタートというのは売れている車たち(軽自動車)の価格に対抗できていないので、国内シェアを広げるのはまだまだ難しいでしょう。

こうなってほしいなという私の思い

五味さんは動画の最後で「私はガソリン車が好きなので、最後まで高いお金を払ってガソリン車を乗り続けますよ」と言っています。
私もガソリン車が好きです。今の時代にわざわざMTのスイスポ買うぐらいですから、やっぱりガソリン車のフィーリングが好きです。
ですが、今後EVに対して更なる助成や減税、規制緩和が行われることで、所有・維持がし易いとなると、EVという選択もアリと思っています。

ガソリンは悪だ!ではなく、ガソリン車、HEV(PHEV)、EV、燃料電池、水素と自由な選択肢から、遠出する場合はガソリン車やHEV、近所の買い物はEVのシティコミューターの様に、使い分けることが出来る世の中になると良いなと思います。

今回は、私が普段視聴しているYotubeチャンネルの動画を紹介しました。
車好きの方にはこのチャンネルの他の動画も楽しめると思いますので、よかったら見ていただいて、チャンネル登録もしてあげてくださいw(※私は回し者ではありません)

それでは今回はこの辺りで失礼します。
ここまで読んで下さり、誠にありがとうございました。

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