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市販車対抗 パワーウォーズ

おはようございます、こんにちわ、こんばんわ

サムネイルの画像は世界で初めて音速の壁を超えた車両として有名なスラストSSCという車両です。搭載エンジンはレシプロではなくジェットエンジンですが、音速(1,225 km/h)を超える1227.985 km/hの記録を樹立した車両として、今も尚記録は破られていないようです。

さて、世界最速を記録した車両の話から始まりましたが、今回は現在販売されている車、過去に販売されていた車を「私の調べた範囲で」最高出力(馬力)順にランキングにしてみようと思います。

国産No1マッスルカーは!? 国産車パワーランキング

日本車というと、低燃費!というイメージの方が強く、あまりマッスルカーの印象が無いですが、トップ3台はノーマルでも500馬力を超えるモンスターマシンだったりします。
国産車両の最高出力ランキングはこちら

第10位 トヨタ センチュリー(381PS)
第9位   日産 スカイラインGT-R NISMO400R(400PS)
第8位   日産 スカイライン400R(405PS)
第7位   レクサス LS500(422PS)
第6位   レクサス IS F ダイナミックスポーツチューニング(430PS)
第5位   レクサス RC-F Carbon-Exterior(477PS)
 同     レクサス GS F(477PS)
 同     レクサス LC500(477PS)
第4位   レクサス RC-F Performance(481PS)

第3位   ホンダ NSX Type S(529PS)

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第2位  レクサス LFA(560PS)

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第1位  日産 GT-R NISMO 2022(600PS)

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改めてみるとレクサス勢が多いですね。
主なマーケットとなるヨーロッパやアメリカ市場での需要を考えると、競合他社となるドイツ御三家やGMグループの車両と比べて、遜色無いパワーが必要なのかもしれませんね。

そんなレクサスですが、位置づけとしてはトヨタの高級ブランドとして設定されています。レクサスは日本を拠点としていますが、日産やホンダでも同様の高級ブランドが海外を拠点に展開されているのをご存知でしょうか?

日産の高級ブランドとなるインフィニティ。

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国内にも並行輸入の形で導入されており、購入が可能となっています。
一時期、スカイラインやフーガのエンブレムがインフィニティのものを使用していたので、目にしたことがある方も多いかもしれません。
現行車両のラインナップを見るとセダンが1種、クーペが1種、SUVを4種となっています。正直に言うと、全てがスカイライン顔をしているのでなんというか…代わり映えしないなぁ…とも思いますが、ブランドイメージの統一とかそういうことでしょうかね…。

その中でセダンタイプとなるQ50というモデル。

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この車両の諸元表を見たところ、国内販売されているスカイラインのGTグレードにインフィニティ専用装備の追加、エクステリア(バンパーの造形)の変更を行って販売されているのかなと思います。Q50の販売価格は $36,700~(約400万円~)となっています。ちなみに、スカイラインのGTグレードは435万円~となっているので、スタート価格だけで言えば若干安い設定になっているのかもしれません。

ホンダの高級ブランドとなるアキュラ。

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こちらは国内への導入が計画されていましたが、世界金融危機(リーマンショック)の影響で白紙となり、国内で購入しようとした場合は、個人輸入という形になります。ですが、補機類の変更等、ハードルは高いかもしれません。現行車両のランナップではセダンが4種、SUVが3種、スポーツが1種となっています。こちらも、フロントマスクのデザインは基本的に同じに感じますので、やはりブランドの統一感を図っているのでしょうかね…。

こちらでもセダンを例にするとILXというモデルがあります。

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こちらはシビックをベースとして作られていますが、シャーシをシビックと共有しているだけで、内外装とも日本仕様のシビックとは全く異なります。エンジンについても日本では販売されていない2.4L直4エンジンの1スペック構成となっており、アキュラのエントリーグレードとして販売されています。販売価格は$26,500~(約290万円~)となっています。シビックとは仕様が大きく異なるため、直接的な比較にはなりませんが、2021年8月に発表となった新型シビックは319万円~という価格になっています。

さて、ちょっと話が脱線しましたので、本線に戻りましょう。

トップ3は日本最高峰のスポーツカー3台がそろい踏みですね。

3位は先日生産終了が発表された、2代目NSXの最終モデル「Type S」です。全世界で320台限定で販売され、日本には30台が割り当てられています。
そんなNSXはハイブリッドモデルなので、フロントに2基、リアに1基の駆動用モーターが搭載されており、システム全体での最高出力は610PSを発揮。実は1位のGT-R 2022モデルよりも最高出力は上だったりします。
ですが、エンジン単体でみると約530PSということで3位としています。
ちなみに、Type Sの価格は約2800万円。
国内限定30台といわれる購入権の抽選受付は既に終了しています。

2位のレクサス LFAは2010年12月から2012年12月にかけて限定500台生産・販売された2人乗りのスーパーカーです。4.8L-V10自然吸気エンジンを搭載し、ほぼ全てを職人の手仕上げで組上げる為、1日1台のペースで25か月をかけて500台の生産が行われました。カーアクション映画のワイルドスピードシリーズでも、5作目となるMEGA MAXのラストに登場しているので、気になった方は映画も是非!
ちなみに、新車時の価格は3750万円でしたが、莫大な開発費によってこれでも赤字だったという噂もあります。現在、中古車市場を見るとカーセンサーに2台だけ掲載されていますが、どちらも応談ということで、プレミア価格になっていてもおかしくないですね…w

堂々1位は日産 GT-R NISMO 2022です。GT-Rとしては2007年の登場から年次改良が繰り返され、2020モデルからはNISMOモデルは600PSを誇るスーパースポーツカーとしてトップを走り続けてきました。既に、通常仕様のGT-Rも含め2020モデルとしての受注は受付を終了しています。
ですが、2021年9月14日、2022モデルの発表が行われました。この発表では「NISSAN GT-R 2022」と特別仕様車「NISSAN GT-R Premium edition T-spec」、「NISSAN GT-R Track edition engineered by NISMO T-spec」の計3台がお披露目となりました。この2022モデルがガソリン車としては最後のモデルになるかもしれないとの噂も…。このT-specの2モデルは合わせて100台程の限定生産となる様です。ちなみに、受注は終了していますが、GT-R NISMO 2022のお値段は2420万円。
中古車市場で見ると、通常仕様の2007モデル(販売初期モデル)でも約600万(当時の新車価格は777万円)で取引されています。10年以上経っても寝落ちが少ないことを見ると、人気の高さがうかがえますね。

先日投稿したこちらの記事でも触れていますが、

日本で売れている車は主に軽自動車とコンパクトカー、そしてミニバンです。軽自動車は64馬力、コンパクト(ヤリス、フィット、マーチ等)は100馬力前後、ミニバン(アルファード、ステップワゴン、セレナ等)でも150馬力程です。それらと比べると10位のセンチュリーも380馬力を発揮しています。狭い日本で300馬力オーバーなんてどこで使うんだ?と言われると困りまってしまいますが、ランクインしている車たちのほとんどが1000万オーバーの車ばかりです。庶民には分からない世界かもしれませんね…w

世界は広い!輸入車パワーウォーズ

では、輸入車ではどうでしょうか?
とはいえ…例を出せばこちらの記事

で話題に取り上げた「ブガッティ シロン」の様なハイパーカーと呼ばれる規格外の車両やサーキット専用の車両は除きます。
なぜか?価格も億単位、限定3台なんてのも当たり前な世界の車たちなので、日本では見ることすらできない様な車もたくさんあります。
そのあたりは後程、ご紹介したいと思いますので、
日本でも購入できる?可能性のある?レベルで行きましょうか。

第10位  フェラーリ FF(660PS)
第9位  フェラーリ 488 スパイダー/GTB(670PS)
 同      フェラーリ 599 GTO(670PS)
 同      ランボルギーニ ムルシエラゴ LP670-4 SV(670PS)
第8位   ジープ グランドチェロキー TrackHawk(710PS)
第7位  マクラーレン 720S(720PS)
第6位  アストンマーティン DBS スーパーレッジェーラ(725PS)

第5位 メルセデス AMG GT ブラックシリーズ(730PS)

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第4位  フェラーリ F12ベルリネッタ(741PS)

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第3位  マクラーレン 765LT(765PS)

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第2位  ランボルギーニ アヴェンタドール LP780-4 Ultimae(780PS)

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第1位  フェラーリ 812スーパーファスト(800PS)

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これらは私が調べた範囲なので、誤りもあるかもしれません。公開後にも修正を入れるかもしれませんが、とりあえずはコレ前提で話を進めます。

まず、10位の時点で国産トップの600馬力を悠々超えてくる辺り、世界の壁は高いですね…(笑)
そして、フェラーリ・ランボルギーニが名前を連ねていますね。今でもV10やV12エンジンを搭載するモデルを販売するメーカーが世に送り出すスーパーカー達は余裕で600馬力を超えてきます。

他の車は全て2シーターという中で異彩を放つのが8位に入ったこちらの車

「ジープ グランドチェロキーTrackHawk」

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ジープと言えば、アメリカを拠点とするクロカン、SUV、オフローダーの老舗メーカーでお馴染みですね。日本にもディーラーが多数あり、国内の人気も高いメーカーです。道なき道も行けるという印象から、マッスルカーというイメージはありますが、このTrackHawkはその中でも別格の存在です。心臓部には710PSを誇る6.2L スーパーチャージャー付きV8のHEMI®エンジンを搭載。オフロードだけでなく、オンロードでも圧倒的な存在感とドライビングを誇る同社最強のSUVです。

ここからはトップ3に着目していきたいと思います。

3位の「マクラーレン 765LT」はイギリスのマクラーレン・オートモーティブが2020年4月に発表したモデルです。同社がラインナップする”スーパーシリーズ”の1台で、車名の「765」は最高出力765PSを意味し、LT(ロングテール)は同社で空力性能を高める為に車体後方を伸ばした特別なモデルにのみ継承される名称を冠した至高のモデルということを意味しています。
6位に入っている同社の「720S」をベースに開発されています。

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この「720S」という車も”720馬力”の”スポーツカー”という意味で命名された車両で、F1開発で培ったボディメイクや空力性能、サスペンション技術を反映した”極限まで空力性能を追い求めたロードカー”となっています。
そんな「720S」にも搭載されている4.0L-V8ツインターボを車両名の通り765馬力まで出力UPを行い、向上した出力に負けない様に各部を強化した上で、カーボン素材やアルミニウム系鋼材を惜しみなく採用。徹底的な軽量化、エアロ形状の見直しによって720Sと比較して25%増しのダウンフォースを得られる程の空力モンスターに仕上げられています。
ちなみにお値段は4450万円からとなっており、全世界で765台限定で販売されているそうです。完売したかどうかまでは情報が見つかりませんでした。しかし、世界で765台とはいえ、こういったモデルは発表時点で完売していることもよくあるので…

2位の「ランボルギーニ アヴェンタドールLP780-4 Ultimae」はアヴェンタドールシリーズ最強スペックとして2021年7月に発表されました。
車名にある「LP780-4」という英数字ですが、LPは後方縦置きエンジンを意味し、780は最大出力、4は4輪駆動を意味しています。「Ultimae」は英語では”究極”ですが、ラテン語で”最後”を意味し、同社として最後のV12搭載モデルとして発表されました。6.5L-V12自然吸気エンジンは野獣の咆哮のようなサウンドを奏でます。
クーペが350台、ロードスターが250台の計600台が限定生産されます。ちなみに、クーペは5454万円から、ロードスターは5986万円からという価格でしたが、発表時点で全て完売となってます。

そして、1位はフェラーリが誇る至宝の6.5L-V12自然吸気エンジンを搭載する「812スーパーファスト」です。
この812という数字は、800PS、V12エンジンを意味しています。この車は4位のF12ベルリネッタの後継モデルとして2017年に発表され、現在も販売されています。2017年時点での新車価格は3910万円とされています。最新の価格は分かりませんが、少なくとも4000万円オーバーでしょう。中古車サイトで見る限り、国内では42台程の中古車両が存在し、車両本体価格が一番安い個体でも3650万円、一番高い個体では限定色などのオプションがたくさんついて4980万円となっています。限定生産ではありませんが、世界的に電動化に傾向している昨今で、いつまで販売が続けられるか分かりませんから、所有できる方は幸せでしょう…。

ハイパーカーたちの桁外れなパワー

お待たせしました(?)
ハイパーカーと呼ばれる規格外なモンスターマシンたちの一部をご紹介しましょう。

まずはフェラーリから。
フェラーリにはサーキット専用モデルとして「FXX K」というモデルが存在します。

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このモデルは2014年に発表されました。全長約5m、全幅約2m、全高約1mというワイド&ローの大きなボディサイズでありながら、車重は1165kgと超軽量。一応、ボディタイプとしては2ドアクーペに分類され、2名乗車が可能となっています。860PSを発揮する6.3L-V12自然吸気エンジンに加えて、190PSを発揮するアシスト用モーターを搭載したハイブリッドモデルで、システム最高出力は1000PSを超える文字通りハイパーカーです。このアシスト用モーターはF1に導入された運動エネルギー回生システム(KERS)を採用されており、名称のKはKERSから取られているとされています。サーキット専用の為、公道走行は行えません。ちなみに、価格は非公開ということですが、32台のみが販売され、日本にも5台の割り当てがあったそうです。
一体、誰が買えたんでしょうね…w

マクラーレンから2台ほど行きましょう。
マクラーレンでは、同社の技術を結集した最高のモデルとしてアルティメットシリーズという特別なモデルを展開しています。
2012年に発表した「P1 GTR」というモデル。

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このモデルは同じくアルティメットシリーズに属するロードカー(公道を走行できる車)である「P1」をベースに、サーキット専用モデルとしてファインチューンされた特別モデルとなっています。特徴的なディヘドラルドアを採用しており、こちらも2名乗車が可能となっています。エンジンは3.8L-V8ツインターボをミッドシップに搭載、加えて駆動モーターを搭載したハイブリットモデルとなっており、システム最高出力は1000PSとなっています。
ちなみにこちらの価格は3億4000万円。購入条件がいくつかあるとされており、その一つがベースとなっている「P1」(9661万円)を購入していることが挙げられています。

続きまして2017年に発表した「セナ」というモデル。

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こちらはP1に続くモデルとして全世界500台限定で販売されました。
「マクラーレン・セナ」という名前を聞いて、往年のF1ドライバーの名前が浮かんだ方も多いかもしれません。1988年~1993年の間、マクラーレンチームに所属し、マクラーレン・ホンダの黄金期を築いた「アイルトン・セナ」に由来した車名となっています。
マクラーレンとしては史上初、サーキット走行を重視したロードカーとして開発され、軽量化の為にP1で採用していたハイブリッドシステムの採用を取りやめ、エクステリアもエアロパーツを多数装着するなど、他のマクラーレンモデルとは一線を画すデザインで仕上げ、公道とサーキットの双方で優れたパフォーマンスを発揮するモデルを目指して開発されました。
エンジンは800PSを発揮する4.0L-V8ツインターボをミッドシップに搭載し、同社としては史上最強のスペックを誇ります。こちらのモデルも特徴的なディヘドラルドアを採用しており、こちらも2名乗車が可能となっています。ちなみに、価格はイギリス本土で75万ポンド(日本円で約1億2000万円)。こちらも例に漏れず、発表と同時に完売となりました。日本には十数台が輸入されたそうです。

続きまして、先述のランキングでも6位に入っているアストンマーティンから1台ご紹介します。

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アストンマーティン「ヴァルキリー

こちらのモデルはイギリスのアストンマーティン社が製造・販売するハイパーカーでF1のレッドブル・レーシングとの共同プロジェクトとして開発されたマシンとなっています。
エンジンはF1へのエンジン提供も行っていた”コスワーズ”が手掛ける6.5L-V12自然吸気エンジンをミッドシップに搭載。最高出力1014PSが10500rpmで発生する往年のF1マシンのような超高回転型エンジンとなっています。そして、こちらのエンジンは排ガス規制に適合するロードカー用自然吸気エンジンとしては、初めて1000PSに達したとされています。アシスト用モーターも搭載されており、F1に導入された運動エネルギー回生システム(KERS)に似た機構を採用。システム最大出力は10500prmで1176PSを発揮します。
ガルウイングドアを採用し、乗員はフォーミュラカーの様に足を持ち上げた格好で乗車します。2名乗車が可能となっていますが、スペース確保の為、運転席と助手席をやや前後にずらして配置しているそうです。
2016年にプロジェクトを正式発表し、2019年の納車開始に向け準備が進められていたということで、現在は生産・納車が進んでいることでしょう。
ちなみに価格は公表されていませんが、200万~300万ポンド(日本円で3億~3億7500万円)とされており、生産台数は150台限定、日本には11台が導入予定とされています。また、サーキット専用モデルとして「ヴァルキリーAMR Pro」が25台限定で販売されることも発表されていますが、通常モデル同様に予約完売となりました。更に2021年8月には同車のオープンモデルとなる「ヴァルキリー・スパイダー」も発表され、85台限定となっています。
こちらについてもおそらく予約完売、2022年下半期からの納車を予定しているそうです。(写真左がクーペ、右がスパイダー)

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特徴的なドアを持つハイパーカーとして”ケーニグセグ”から1台

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ケーニグセグ「ジェスコ

スウェーデンの自動車メーカー”ケーニグセグ”が開発したハイパーカーの1台で、2019年のジュネーブ・モーターショーで発表されました。
搭載されるエンジンは自社開発の5.0L-V8ツインターボエンジンで、通常のハイオクガソリン使用時は1298PSを発揮します。これだけでも凄まじい出力ですが、E85と呼ばれるガソリン15%+エタノール85%の混合燃料を使用することで、1625PSを発揮するそうです。
同社のマシンのドアには特徴的な「ラプタードア」という方式を採用しており、ドアを開けるとこのように開きます。

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こちらのジェスコのお値段は300万ユーロ(日本円で約3億8000万円)。全世界で125台で生産され、既に完売となっています。2022年春頃から納車が開始される予定。そんなジェスコを日本でオーダーしたのが、株式会社ZOZO元会長の前澤友作氏です。同氏のYoutubeチャンネルで日本に初上陸した際のジェスコの内覧の様子を撮影した動画を投稿していますので、気になった方はそちらをどうぞ。

エンジンパワーとは違う、モーターの世界

ここまでは、エンジンを積んだハイパーカーたちをご紹介しましたが、電動化に傾倒している昨今、既に発表されているEVモデルにもスゴイ性能を持ったモデルがたくさんあります。

まずは、こちら

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ポルシェ「タイカン

ドイツの老舗スポーツカーメーカーであるポルシェが販売しているEVスポーツセダンで、2015年にコンセプトカーである「ミッションE」として発表され、2019年のフランクフルトモーターショーで正式発表されました。
最上級グレードとなるターボSの最大出力は625PS、ローンチコントロール作動時のオーバーブースト出力は761PS、トルク1050Nmを誇り、2.3tの車体がわずか3秒弱で100km/hに到達するスペックを持っています。
新車での購入が可能で、ターボSの価格は2468万円~、通常のタイカンは1200万円~となっています。

続いてはこちら

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テスラ モデルS Plaid

アメリカのテスラが販売しているセダンタイプのEVです。2012年から販売を開始し、日本でも2013年から導入が開始しているため、国内でも見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。元々リアに2つのモーターを搭載していましたが、2014年から前輪にもモーターを追加し、4WDとなりました。現在はロングレンジとPlaidとPlaid+の3グレードが販売されています。(日本ではロングレンジとPlaidの2つ)
Pliadグレードでは最大出力1020PSを誇り、0-100km/hは驚異の2.1秒というスポーツカーを超える様なとんでもないスペックをもっています。ロングレンジでも最大出力670PS、0-100km/hは3.2秒、こちらも十分に化け物レベルのスペックです。
現時点で新車をオーダーした場合、2022年末の納車となり、価格はPlaidで約1600万円、ロングレンジは1170万円となっています。

この2モデルの紹介の中で0-100km/h ○秒という表現をあえて使いました。
タイカンターボSの車重は約2.3t、モデルS Plaidの車重は約2.2t。

2t弱の鉄の塊がわずか3秒程で時速100kmに到達できる。

改めて見ると恐ろしい加速力と思いませんか?

それを可能にするのがモーターの出力特性です。
エコカーの記事で少し触れましたが、モーターは始動時に最大トルクを発生します。その為、停止時からの加速が一番トルクを発生することが出来るので、内燃機関では出来ない様なロケットスタートが可能となります。

そんなEVでスーパーカーを作ったらどうなるのか?
そんなモデルを1台ご紹介します。

クロアチアを拠点に電気自動車の開発・製造・販売を行っているリマック・アウトモビリから発表されたのが「ネヴェーラ」というモデル。

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2018年のジュネーブモーターショーで発表されたコンセプトカーの市販モデルとして、今年(2021年)車名や詳しいスペックが発表されました。
全長4750mm、全幅1986mm、全高1208mm、車両重量2150kg。
クワッドモーター(走行用モーターを4基搭載)からは1914PSを発揮し、最大トルクは2360Nm、0-100km/hは前述の2モデルを凌駕する1.97秒、最高時速は412km/h。2tのアルミとカーボンの塊が2秒かからずに時速100kmに到達し、時速300kmまでは9.3秒で到達します。
まず、最高出力約2000馬力、最大トルク約2400Nmから驚きですが、加速性能を見ても驚くばかりです。どの数字を見ても桁違いのハイパーカーであることがお分かり頂けると思います。
こちらは全世界で150台限定で生産する予定となっており、おそらく既に予約完売となっているでしょう。「GT」「Signature」「Timeless」の3グレード構成で、購入者はクロアチアに招待され、外装色、ホイールカラー、シートの材質や色、加飾のステッチ色、ダッシュボードや内貼りの素材など各オーナーの細かな要望に応えられる無制限のパーソナリゼーションプログラムが用意されており、基本的にはフルオーダーのような体制で生産されます。そのため、今回オーダーされる150台のネヴェーラに同じものは1台も無いと言っても過言ではありません。ちなみに、価格は200万ユーロ(日本円で約2億6000万円)。日本人で購入した人は果たしているのでしょうかね…

市販車パワーウォーズをまとめてみて

国産車・輸入車・ハイパーカーと纏めてきましたが、いかがでしょうか。
知らない車両や知らないメーカーなどに触れる機会になれば嬉しいですが、まぁこういったnoteを読む方は車好きな方とおもいますので、ほとんどがご存じの車両だったかもしれませんね。

最後に紹介したEVハイパーカーですが、この他にも新進気鋭のメーカーが世界一を目指して色々なモデルを開発していますので、これからたくさんのEVハイパーカーが登場すると思います。

時代の流れを見るに、縮小傾向となるピュアエンジンモデルたちが、今後どれだけ生き残るのかにも注目したいところですね。

それでは、今回はこの辺りで
ここまで読んで頂き、誠にありがとうございました。

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