![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100992689/rectangle_large_type_2_e3f5f38c2d74b922aeb1f3e0de2c500b.jpeg?width=800)
「第四章 ブラック系?農業法人の章⑬」~退職届~
「じゃあ、クビです。」
宣告して、農場長はタマネギ小屋を出ていきました。
数十分後、一枚の紙を持って戻ってきました。
「これにサインしてください。」
それは退職届でした。
アルバイトとはいえ、簡単にはクビにできません。自分から辞めると言ったことにしないといけないことを、僕でも知っていました。
別に辞めてもよかったのですが、腹が立っていたので嫌がらせをしたくなりました。
「自分から辞めると言ったわけでもないのに、これにサインするのはおかしくないですか?」と、サインを拒否しました。
「、、、、、、、」
しばらくの沈黙の後、「出直してきます。」と、農場長はまた出ていきました。
しばらくすると、また戻ってきて無言でタマネギの皮をむき始めました。
余計なことで時間をロスしてしまったので、農場長は必死にむいていました。
つづく
![](https://assets.st-note.com/img/1679575388158-VbNzpiowV7.jpg?width=800)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?