「第四章 ブラック系?農業法人の章⑪」~ストライキとタマネギ地獄~
毎日、農場長の悪口を言っていた3人のおじさんのうち、一人がとうとう辞めてしまいました。
もう一人はほとんど来なくなり、そして最後の一人は、「ワシはもうタマネギの皮むきはせん!」とストライキを起こしました。
仕方がなく、そのおじさんはタマネギの皮むき以外の仕事をしてもらうことになりました。
その結果、僕はひたすらタマネギの皮むきをすることになりました。
タマネギの皮むきの才能があったのが、僕の運の尽きでした。
その頃、僕は夜中にコンビニで働き始めました。
最低賃金の仕事では、借金を返しながら生活するのは厳しかったのです。
朝6時からタマネギの皮むきをして、夕方から少し自分の畑をして、夜12時までコンビニのアルバイトという生活が続き、「何してるんだろう」と思うようになりました。
つづく
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