「第三章 女性牛飼いの章⑰」~労働基準法が適用されない農業~
そのころ、法律の最低賃金がすこし増えました。
「最低賃金が上がったから給料増やしてください。」
女性牛飼いさんにお願いしました。
すると、
「農業は特別やからいいんや。」
と言います。
そうだったのか?
調べてみると、たしかに農業には労働基準法が適用されない項目があるようです。
そこには、「農業は残業手当を与えなくてもよかったり、休憩をあたえなくてもよかったり、 休日をあたえなくてもよかったりする場合はある」(当時2017年)とは書いてありましたが、
「最低賃金は守らないといけない」
と書いてあります。
女性牛飼いさんは勘違いしているようです。
なのでそれを説明しました。
でも、
「そんな事はない!農業は特別や!」
信じてくれません。
今まではお金を払って働いたり、お金をもらわず働いたりしてきたので、それよりかはマシかと思いながら半分ボランティアのつもりで仕事をつづけました。
でも、 ここで働くのが嫌になってきました。
つづく
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