メイクレッスン

メイクレッスンを受けてきた。場所はヘアメイクとネイルを提供するアトリエはるか。

メイクレッスンを予約した背景と、アトリエはるかにした理由

今回メイクレッスンを受けることを決めた背景に、卒業式がある。卒業式の袴は大学の生協で申し込んだものであり、着物のレンタル、着付け、ヘアメイクが料金に含まれているものの、顔のメイクは含まれておらず、着付けの前に各自で済ませてくることになっていた。しかし、私はメイクが壊滅的に下手で、このままでは着物も髪もかわいいのにメイクのせいで台無しになるな、と心配していた。そこで、メイクだけでも美容院でやってもらえないか調べたところ、メイクをやってくれる美容院はあるものの、ヘアメイクもセットになっているところしか見当たらなかった。美容院でヘアとメイクの両方をやってもらって、着物屋さんのヘアをなしにするか、美容院でメイクだけやってもらうかにしようかと思っていたときに、メイクだけのメニューがあるアトリエはるかを発見した。アトリエはるかはフルメイクのほか、ヘアメイクや着付け、ネイル、まつエクなど幅広いメニューを提供していて、どれも単品でも注文できるサロンだ。フルメイクの料金は3,190円であり、美容院でメイク+ヘアメイクを予約するよりも安く済む。

アトリエはるかでメイクをすることに決めてから、一つの問題に直面した。それは、メイクが着付けの時間に間に合わない恐れがあるということだ。大学の卒業式は9時30分開場、10時開式である。着付けとヘアセットに1時間かかるとすると、遅くても8時30分には会場に到着している必要がある。

アトリエはるかでは開店時間の11時より前に早朝予約をすることができるものの、早朝予約の一番早い時間は8時であり、それでは着付けとヘアメイクに間に合わないと判断した。そこで、当日のメイクをお店でやってもらうことはあきらめた。ちなみに、アトリエはるかの早朝予約は時間外料金が必要であり、開店の3時間前で+3,300円、2時間前で+2,200円、1時間前で+1,100円が加算される。フルメイクのように、メニューによっては時間外料金の方が高くなる場合もある。

卒業式当日にお店でメイクをやってもらえなくても、自己流でメイクをやるよりは事前にメイクの方法を教えてもらった方がいいと考え、メイクレッスンを受けることにした。フルメイクを検討していたアトリエはるかにメイクレッスンがあったので、早速予約した。

メイクレッスン当日

お店に着いた時にはスタッフの方が3,4人がいて、そのうち2人が1人のお客さんのメイクをしていた。スタッフの方は忙しそうで、到着して席に案内されてから10分ほど待ってレッスンが開始した。レッスンの時間は55分で、最後の5~10分がアドバイスシートの記入に使用されることが事前に説明された。

メイクレッスンではベースメイクからポイントメイクまでを55分間で網羅するため、全ての手順を丁寧に説明してもらうと時間が足りなくなってしまう。そこで、特に重点的に説明してほしい箇所を最初に質問される。今回は卒業式のときに袴を着るので、それに合う感じのメイクを教えてほしいと伝えた。それに対して「目元が一番目立つので、目元のメイクを中心に説明する」という提案をいただいた。また、目元以外に気になるところがあるか質問されたので、まゆも気になると伝えた。

自分でしてきたメイクを落とし、ベースメイクから始まった。ベースメイクは化粧水→乳液→下地→ファンデーション→パウダーの順。化粧水はコットンの端までひたひたにつけ、肌にこすりつけずに優しく滑らせる。お店では時間短縮のため、乳液と化粧下地が一緒になったもの(お店専用で一般には販売されていない)を手で塗っていた。ファンデーションはリキッドタイプのものを使用していた。ファンデーションには粉タイプとリキッドタイプのものがあるが、私の場合乾燥肌なので、季節を問わずリキッドファンデの方が向いていると教えてもらった。ファンデを選ぶ時のポイントとしては、顔に塗った時に首の色になじむものを選ぶこと。顔は普段からスキンケアをしているので色が白くても、首の色の方が濃くなりがちなので、明るすぎる色のファンデを塗ると首と顔の色が違う、なんてことになってしまう。今はコロナ禍でコスメ売り場でのタッチアップが難しいこともあるが、首の色を意識して選ぶというアドバイスをいただいた。リキッドファンデはスポンジを使って塗る。ベースメイクの最後はパウダーで仕上げる。使用したパウダーはシュウウエムラの粉タイプ。固形ではなく粉タイプであること、またパウダー自体が白っぽい明るい色なので、ハイライトがあまりいらない点が、普段から使用しているデコルテのパウダーと似ていると感じた。

デコルテのパウダー

ベースメイクの下地、ファンデ、パウダーは顔の中央から外側に向かって塗っていく。最も明るくしたい顔の中央から塗り始めることで、ファンデなどがたくさん付き、明るくなりやすいからだ。

ベースメイクが終わると、メインのアイメイクに入った。今回は普段のアイメイクと、それにひと手間加えた卒業式用のアイメイクを教えてもらった。今回はかわいい感じの印象ということで、ピンク系のアイシャドウを使ったが、茶色系でも同じようにできるらしい。まず、アイホール全体に明るいピンクを載せる。次に、アイライナーを太めに入れる。アイライナーに関しては学んだことが二つある。まず、普段は目尻に長めに入れていたが、長さを出す代わりにまぶたの上にも太めに入れることで、目を大きく見せることができる。そして、アイラインはアイシャドウの途中に引くということ。普段はアイシャドウは一色しかつかっていないが、二色使っていたときでもアイシャドウの途中にアイラインを引くということはなかった。次に、アイライナーの上に濃さを足す。少しぼかすイメージで、とアドバイスをいただいた。多分茶色だったと思う。これは本当にうっすらで、見えるか見えないかくらい。そして、アイホールの少し内側に明るいピンクをのせる。アイホールの全体にはのせない。ここまでが通常のアイメイクで、卒業式のときにはさらに黒目の上に紫のアイシャドーを重ねる。着物が青やピンクで紫が合うこと、また家に紫のアイシャドウがあることから、この組み合わせを提案していただいた。さらに、卒業式のときには下まぶたにラメをのせて明るい印象に仕上げる。

アイメイクの次は、こちらもニガテ意識のあるまゆのメイクに入る。かわいい、クールなどの完成イメージが5タイプほど載った写真があり、その中から理想のものを選び、今回は「ナチュラル」を選んだ。レッスンの途中で別メニューの眉カットを提案されたので、そちらも追加した。2、3日おきに眉山の角と眉頭の深くなったところをカットするようにアドバイスをいただいた。また、今までは濃淡は気にしていなかったが、眉頭は薄く、眉尻に向かって色味を濃くするということがわかった。アイブロウはブラックブラウンのペンシルと、チップで塗るタイプの眉パウダーの二つを使っていた。パウダーを使うと仕上がりが違うので、使う前には戻れないようだ。最後に明るめの眉マスカラを使用し、立体感を出す。今まで眉マスカラの存在を知らなかったので、今後取り入れたい。

リップはアイシャドーと袴の色に合わせて、ローズ系のものを合わせてもらった。自分にしては明るい色で、普段使いできるかは分からないが、自分では選ばない色が提案されるというのもまた興味深かった。

チークは黒目下と中央に丸みをつけ、耳下にスッとつなげる感じで入れる。ハイライトは、明るめのパウダーを使っているため控え目でいいようだ。つやの出るピンク色のハイライトを、目の下、小鼻、眉間に軽く入れる。

以上でメイクが全て完成した。目元が派手になり、大きく印象が変わった。眉毛もプロがメイクすると整っている。ベースメイクに関しては、ファンデーションのせいか厚塗り感が出てしまい、毛穴の目立ちも気になった。肌が汚いせいかもしれないが、自分でメイクしているときの方が好きだった。しかし、ファンデーションは今後使いたいと思っているので、自分に合うものを見つけることと、日ごろのスキンケアを怠らずに行い、肌質を改善していきたい。

最後の10分間でアドバイスシートを記入してもらう。写真はその一部で、顔のイラストにカラフルな色で見やすく書いていただいた。部位ごとにメイクの順番や注意点が細かく書かれているので、復習しながら自分でメイクをする際に役に立つ。

画像2

メイクレッスンの感想

メイクレッスンを受ける価値は、プロが自分に合うメイクを提案してくれることだと思う。YouYubeのメイク動画などでメイクを研究することもできるが、メイク苦手人間にはそのメイクが自分に似合うのかを見極めるのが難しい。メイクレッスンでは自分の顔に合わせた、最適なメイクを提案してもらえるのがありがたい。二重の幅が比較的広いので、太めにアイラインを入れるというアドバイスもその一つだ。

レッスン当日は友人に会う予定があったが、いつもとメイクが違うことに気づいてもらった。翌日以降も学んだことを生かしてメイクをしていて、メイクを変えたことに気づいてもらえることは多い。アイラインを褒めてもらったり、「雰囲気違うね!彼氏できた?」って言われたりした(どちらもバイトのおばちゃん)。普段から人に興味を持たれてないと思っていたが、見てくれている人は意外といて、そのことが嬉しかった。最近は美意識が高まってきているので、この調子で次の難関であるオフィスカジュアルを攻略したい。

今後買い足したいコスメリスト

・リキッドファンデ
・ファンデ用スポンジ
・アイブロウペンシル(ブラックブラウン)
・眉パウダー
・眉マスカラ




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