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『君たちはどう生きるか。』我々は血を吐きながら、繰り返し繰り返し、その朝を越えて飛ぶ鳥だ。
ネタバレにご注意。思いのままに綴らせていただきます。解釈は受け取る側の自由であり、創造は何よりも己の道であることを念頭に。
1、生まれるとは、ただ在ること。
在ることとは、生きること。
まず印象的だったのは、ペリカンとワラワラの関係性。羽を壊したペリカンは以下のように言う。「ここは地獄だ。どこまで飛ぼうが、辿り着くのはいつだってここだ。」「ここは魚が獲れにくい。ワラワラ(生の元)を食べるしか無い
すずめの戸締まり考察③〜新海誠作品を「距離」と「時間」で読む〜
考察①、②の続きとなります。長くなりますが、お付き合いください。
4、「距離」と「時間」に着目して
新海誠作品について考える時、「距離」と「時間」がキーワードになることを、私はこれまでずっと感じてきた。ここでは「距離」と「時間」に着目し、これまでの作品の傾向に迫っていく。
4–a、ほしのこえ
まず、2002年「ほしのこえ」では、宇宙と地上に引き裂かれた男女の恋愛物語であり、宇宙と地上と
ショートショート オートマティック ・ ライフ
<21XX年、人類は想像を超える発展を遂げていた。中でも医療に関する技術革新は凄まじく、再生医療・ゲノム編集・免疫療法の活発化は、「治療医学」から「予防医学」への転換を進め、さらに超免疫細胞「HTMC(ヒト免疫細胞)」と「ATMD(自動調整装置)」の開発は、「完全な健康体」の達成を実現した。幼少期「HTMC」ワクチン接種と成人後「ATMD」 埋め込み手術は、法律により義務付けられている>
サカガ