[作品紹介]BP-E003 扉のアリス　Through the Locked-vault door

[注意]作品冒頭にF.R.ストックトン『女か虎か』の結末についての言及があります、未読の方はご注意下さい。

　アリスは私への「仕返し」として、私の不手際を仕込もうとしてたのだろう。十分に警備をしていなかった、この一点で失職に値すると踏んで。
　私やデニス、エレーンの監督不行き届きはボッシュから苛烈な怒りを喰らうのは既に確定だ。「仕返し」はもうこの時点で完遂しているのである。
　だが二人とは違う、私にとってそれ以上の恐怖の理由があった。

『扉のアリス　Through the Locked-vault door』

重要機密が収められた地下金庫室、定期点検の様子を監視している男たち。
金庫室の扉が閉じられ密閉が始まる最中、金庫室に少女アリスの入った痕跡を見つける。
完全に閉じた時に真空になる金庫室に果たしてアリスはいるのか。
そして監視人・クライトンには秘密があり……

[2023年(令和05)05月21日(日)]

＝＝データ＝＝
■形式：短編小説[ネットプリント折本]
■判型：文庫版　8ページ
■本編：約13枚[400字詰原稿用紙]
■初稿：2023年(令和05)05月21日(日)
■頒布　ネットプリント折本

初版：2023年(令和05)05月21日(日)
[詳細： https://twitter.com/palomino4th/status/1660273244375773185 ]