Vol.40「生徒会長から学ぶ“わくわくリーダー術”~はじめに」
こちらは冴沢鐘己 公式メルマガを記事ごとにアップしたものです。
価格:¥550/月(税込)
毎週 火曜・金曜日(年末年始を除く) 発行予定
形式: PC・携帯向け/テキスト・HTML形式
購入リンク: https://fmgig.official.ec/items/23778242
2000年当時、僕はシンガーソングライターとして悪戦苦闘の日々を送っていました。年齢が30代も越えてしまうと、ミュージシャンなんて孤独なものです。
いつまでそんなことやってんねん、などという逆風に逆らいながら、なんとかインパクトを残そうとあれこれアイディアをひねる中で、ある日僕はインターネットラジオという言葉に出会いまして。
なんとか仲間を10人ほど集め「fm GIG」と言う名の小さなサークルのようなラジオ局を立ち上げたのが2002年4月。バンドはなかなか軌道に乗らなかったのに、このラジオ局はあれよあれよと人を集め、様々な紆余曲折と荒波を乗り越えながら、今では200人のパーソナリティーを擁して、150もの番組を毎日配信するまでに成長したのです。
2000年代といえばまだまだインターネット黎明期。同時期に日本中で小さなネットラジオが生まれ、ちらほらとネットテレビも生まれたものの、ほとんどが数年ほどで消えていきました。そんな中、なぜ我らがfm GIGは生き残ってこれたのか。一方で、せっかく生まれたあちこちのコミュニティーが、なぜ数年で消えてしまったのか。
消えた中には、ウチよりも優秀な人材や潤沢な資金、各界に強いパイプをもっているところもたくさんありました。実際、ウチは本当に弱小で貧乏だったのよ。
ただ、集まってきた顔ぶれはみんな個性的でそれぞれに才能があり、僕はそれらの化学反応で生まれてくるものが本当に楽しく、その時間を愛していました。
個性あるものがぶつかり合うのは世の常で、ウチより恵まれているはずのコミュニティーが続かなかったのも、きっと人と人とをまとめるマネジメントがうまくいかなかったのだろうと、僕は推察しています。
それならばなぜ僕はそこを乗り切ってきたのか。それを知ってもらうために、(普段はあまりやらないですが)僕のことをもう少しお話ししてみましょう。
小さい頃の僕は、どちらかと言えばひとりで本を読んだり絵を描いたりするのが好きで、それなりに公園で友達と遊んだりはするけれど、いわゆる「お山の大将」とかではなかったんですね。
ただ、例えばクラスで班を作って学級新聞を作ったり、お楽しみ会の演し物を考えて意見をとりまとめたりするのはわりと得意。
日頃からグループを率いたり徒党をくんだりにはまったく興味はなかったけど、ある目的のために集められたメンバーの意見をまとめて仕切るのが上手かったんですね。
そのあたりの資質を見込まれてか、早くから級長を任され、小学五年の時には学年代表に、六年では見事児童会長に選ばれました。
中学では、いきなり生徒数が増えて、変に目立つのも嫌だったので大人しくしていたのですが、ディベートの授業で議長をやって上手に仕切ったものだから、国語の先生にしつこく生徒会に勧誘され、ついに中学二年の時に生徒会長に立候補をし、これがまた見事当選。
そこまでいったら高校でもやっとかないとという変な意気込みで、無事に二年の時に生徒会長になりました。
生徒会長じたいは、特に難しい仕事があるわけではないので、なってしまえばきっと誰でも職務を全うできるものなのです。
ただ、僕が一番に心がけたのは、個性や才能があり、一癖も二癖もある連中を前にして、いかにうまく流れを作り(一番は、議会をスムーズに進行して結論に導くか)自分にも周りにもストレスを与えず結果を出すかということです。
そのために、ひたすら人物観察につとめ、個々のエネルギーを無駄にぶつけあわず、何かを生み出す方へ向けることに腐心しました。
きっとその経験が、fm GIG運営にも役立っているのでしょう。
気がつけばfm GIGも、もうすぐ20周年を迎えます。よく続いてるよなあ。
さほど熱血でもなく、みんなの意見を聞けて細かく気を配れる調整型でもなく、さらには厳格でもなく、そのわりにけっこう独善的なのに、なぜこんなに長くひとつのコミュニティーを育ててこれたのか。
せっかくスタートしたメルマガで、なんとなくペースもつかめてきたので、そろそろそういった“あまり今まで明かしてこなかった”20年の紆余曲折を、つらつらと書き残していこうかなと、ちょうどStayHomeなこの時期に発起しまして。
みなさんの中で生徒会長を経験した人はそれほどいないと思いますが、これからしばらく定期的にお届けするのは、楽しんで生徒会長を経験した僕から贈る、ちょっとユニークなリーダー論です。
「あ、これなら自分もうまくリーダーをやれそう」と思っていただければ、これほどの幸せはありません。
よしなにご期待ください。
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