Vol.31「アーティストやタレントがどうやって売れるかを、菜園経営をもとに考えてみる。」

こちらは冴沢鐘己 公式メルマガを記事ごとにアップしたものです。
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近頃は田舎暮らしが静かなブームだそうです。朝のテレビ番組でもそんなコーナーがありますな。都会の人混みやせわしない日常、追いまくられる仕事などなどが肌の合わない人にとっては、少々不便だろうと、自然に囲まれてマイペースで自給自足もできる田舎の生活が快適でしょう。

僕ですか？

たまに骨休めに遊びに行くのはいいけど、ずっと暮らすのは難しそうだなあ。根っからのシティーボーイだもんなあ。動物を飼ったり、野菜や果物を育てたりとか、できないもんなあ。

そんな僕ですが、今回の本題は「菜園」です。

まったくやったことはないけど、そこはイマジネーションで話を進めましょう。

自宅のベランダでやる家庭菜園ではなく、ある程度大きな土地があって、仲間と一緒に野菜や花なんかを育てることになったとして、何はさておきルールを決めとかないとね。

パターン（1）

土地はあなたが買いました。それを適当に分割し、分譲で貸します。みんなからはレンタル料を集める感じ。出来上がった野菜や果物は、借りてる人がもちろん自由にできます。

シンプルですね。借り手さえ見つかれば、さほど問題は起こらなさそうですが、借り手が増えないと事業の飛躍は無さそうです。

パターン（2）

土地はあなたが買い、さらにあなたが雇用主となって仲間も雇いましょう。あなたの経営手腕でどんどん菜園も大きくできます。それで給料もたくさん払えれば、あなたも仲間もハッピー。

ただし、それぞれの仲間にとっては「自分の菜園」ではないので、給料分の仕事しかしてくれないかもしれません。それになにより、あなたが最初にまとまった資金を調達しないと。

パターン（3）
みんなで資金を出し合って共同経営にしましょう。リーダーもみんなで決めて、何を育ててどうやって売るかも合議制。収穫をどこにどうやって売って、得た利益を何に投資するかも話し合い。そうやってアイディアや技術も出し合えば、菜園を大きくすることも夢ではないぜ。

でもね、人というのはなんだかんだで揉めるものです。相当リーダーがしっかりしてないと、空中分解したら目も当てられない。

さて、あなたはどれを選びますか。どれにだったら参加したいですか。

何にせよひとつのシュミレーションとして、理解はしやすいと思います。理解しやすいということは、応用もしやすいということ。

例えばfm GIGは、そもそもゼロから始めて、長く続くとも思ってなかったので、必然的に（3）のやり方になりました。

初期メンバーは、僕も含めてみんなお金がなかったけど、その分アイディアや才能は余すところなく出し合って、ほんとにどんどんとメンバーが増えていってねえ。で、これはまさに「NPO」の形態だと気が付いて体制を整えて、そこからさらに人は増えてって今に至るというわけです。

さて、fm GIGがひと息落ち着いた時、僕にはもっとやらなければならないことがあると気がついて。