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Vol.47「なんでもQ&Aシリーズ1~デビューシングルのポイントは?」

こちらは冴沢鐘己 公式メルマガを記事ごとにアップしたものです。
価格:¥550/月(税込)
毎週 火曜・金曜日(年末年始を除く) 発行予定
形式: PC・携帯向け/テキスト・HTML形式

Q.アーティストのデビューシングルで大事なポイントはなんでしょう?

A.いい質問ですね。

あ、先に説明を。予想以上にバタバタとしていて最近更新が滞りがちなので、すぐに記事が書ける「Q&Aシリーズ」を始めることにしました。ジャンルや内容問いません。くだらないくらいの質問の方が話が広がるかも。お気軽に質問をお寄せください。

そんなわけでまずは例として、この質問に答えていきましょう。

デビューシングルは、そのアーティストにとっても1回しかチャンスがないので、大事にはいきたいですね。でも、たいていの場合はまだ世界観も固まっていないし、そんなにファン層も見えてきているわけではない。さあ、どこにポイントを置く?

具体例として、我らが「BBガールズ」を考えてみましょう。

タジとカナのふたりは、ずっと一緒に活動してたわけではなくて、ひょんなきっかけでラジオをすることになったのが始まり。つまり、「初めまして」の挨拶から、すぐに一緒にラジオを始めたのです。

タジはボーカルとして、カナちゃんはキーボーディストとしてそれぞれに活動はしてたけど、そのバックグラウンドは全然別。性格も真反対。ただ、ほんの思いつきで「番組のオリジナルテーマがあるといいね!冴沢さんに頼んでみよう」と、僕に相談してきたのです。

頼まれたら断わらない主義の僕は二つ返事で引き受けたわけだけど、それならそれで、そこから先に繋がるようにはしていきたい。もしかしたら売れるかも、ってことは計算に入れとかないとね。

まずは女子2人組。ガールズトークの番組なので、女子にとってリアリティーのある歌詞世界にはしとかないと。

そしてふたりとも、ティーンエイジャーではないけどバリバリの大人というほどでもない。清純すぎず、エロすぎず。微妙な恋愛がテーマにはなるなあと。

音楽的には、それぞれにライブハウスでは活動しているので、アーティスト性はしっかりないと。何か洋楽的なテイストがあると、めんどくさいことを言う業界人(?)とかに舐められることはないよね。

しかもピアノとボーカル。カッコいいと誰もが認める女性アーティストと言えば・・・ピンときたのが、キャロル・キング。例のあの曲をモチーフにすると、うるさ型の音楽関係者は「おっ!?」と思うんじゃないか。

かと言って、仕上がりまでマニアックにしたくない。聞いてほしい相手(ラジオのリスナー)は音楽関係者ばかりではないので、わかりやすいポピュラリティーは大事。

そもそも当時も今も僕は「歌謡曲博士」の異名をとっていたので、歌謡曲テイストで仕上げたいぞ。

そこで・・・


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