引越してからのメモ

数週間前になるけど引越しをした。中野区よりの渋谷区から渋谷区よりの中野区へ。

実際には同じ街なので生活範囲はさして変わっていない。


帰国してからは実家にいたのだけど、実家が引っ越すのでそれと同時に家を出る事を決めた。
ほんと言うと、またカナダもしくはどこか住みやすい国へ行くつもりなので実家にそのままいて貯金したかった。

とはいえ、運よく見つけたなかなか条件のいい物件でわりと快適に過ごしている。ほぼ全裸。


・区の境にいるので、休日なんかに家にいると異なった2つの17時を知らせる音楽(この名称ってなんだ?)が流れる。不協和音。


・引越しを機にいろんなものを売ったり捨てたりした。10数年買い溜めてきた漫画、CD、DVDの量は思いのほか多くて、近所のブックオフを自分の色に染めることになった。

そうして整理していったら持っていくものがなにもなくなってしまってあまりに殺風景だったので、贅沢して大きなクッションソファを買った。やっぱり大量に金を使うと金銭感覚が麻痺する。普段だったら絶対こんなもん買わない。


・実家では家の真ん中にあるでかい物置みたいな部屋に住んでいて、窓もなく外界と分断されていたのだけど、引越し先は窓がほとんど全ての壁にあるような部屋なので、毎朝日の出とともに目が覚めてしまう。

そしてまだ5月なのに帰宅すると多方向から照射された日光の熱気が溜まっていていつもサウナのような暑さ。結果帰宅して即シャワーなので時間が有意義に過ごせている。

逆に窓を開けておくと風が通り抜けまくるので空調いらず。渡加の選別に頂いていた明珍火箸風鈴が大活躍している。死ぬかと思うほど良い音。


・ベッドを捨てて布団にしたら少し体の調子がよくなった。これで床が畳だったら最高なんだけど。でも掃除しにくいか。


・カナダでなぜか綺麗好きが加速してほとんど潔癖症になったのが、ひとりで住むようになったことで更に敏感になってしまった。友達とかにめんどくさがられそうだな、と思いつつ、潔癖な性質自体に後ろめたさはない。


・楽器不可な物件なので、近所の区民センターの音楽室でバイオリンを練習するようになった。弾ける頻度は減ったけど、やっぱり家じゃないと集中できて良い。

音楽室には当然のようにピアノがあって、弾けることができる唯一の曲であるEluviumの"An Accidental Memory"もしくは"An Accidental Memory in the Case of Death"を弾いてみた。もう最後に弾いたのを思い出せないくらいに久しぶりだったので上手く弾けなくて聴けたもんじゃなかったんだけど、ペダルを踏み込んだままで弾き終わった曲の残響が完璧なドローンで、思わずピアノに耳をくっつけて内部で響いている音がなくなるまでじっとしていた。迂闊にも単純に音楽(音)っていいなーと思った。






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