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犬のアメリカから日本への帰国準備、落とし穴

まだ帰国が決まったわけではないのですが、犬が日本へ帰国するには最低でも6ヶ月という期間が必要です。帰国が決まってからでは間に合わないので、今のうちから準備を始めておくことにしました。
私の反省点を踏まえ、病院選びの参考にもしていただけたらと思います。

落とし穴その1〜帰国に際しての手順〜

犬や猫がアメリカから日本に入国するためには、マイクロチップ挿入後に2回の狂犬病ワクチン接種と狂犬病抗体検査が必要です。この抗体検査を行った日を0日とし、180日間待機をしなければなりません。180日の待機期間が足りない場合や、輸入条件を満たしていない場合は係留施設で預かりとなってしまい、一緒に家へ帰ることができません。

有効免疫期間内に狂犬病ワクチンを追加接種していれば、抗体検査の結果は採血してから2年間有効です。2年過ぎた場合はまた抗体検査を行う必要があります。

詳しくは動物検疫所のサイトをご覧ください。わかりやすく記載されています。
https://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/import-index.html

気をつけておきたいのが、マイクロチップ挿入のタイミングです。Palを迎えた時コロナ禍だったこともあり、とにかく病院を見つけられたことに安堵し、獣医さんに言われるがままとりあえずワクチンを接種しました。

2020年5月に1回目の狂犬病ワクチン接種をした後、同年7月にマイクロチップ挿入という手順を踏んでしまいました。つまり、あと2回狂犬病のワクチン接種をしなければ抗体検査を行えません。Palの負担になってしまいました。反省。

落とし穴その2〜やってくれる病院が限られている?!〜

実は、International Travel Certificateを発行できる獣医はUSDA(United States Department of Agriculture)の認定を受けていなければなりません。

現在のかかりつけ動物病院で、狂犬病ワクチン2回接種と抗体検査をお願いしたい旨を説明したのですが、何度言っても質問され、うまく伝わりませんでした。最終的に、「ワクチン接種や抗体検査はできるけれど、証明書を書いてもらうのは他のところでやってね。」と言われました。

現在のかかりつけ医はUSDA認定されていない獣医だったのですが、ワクチン接種や採血は実施しているということでした。

とりあえず、マイクロチップ挿入後1回目の狂犬病ワクチン接種はかかりつけ医でやってもらいました。しかし、うまく手順が踏めずまた無駄な負担がPalにかかってしまったら、と心配になったので、USDA認定の獣医を探しました。

というのも、狂犬病の抗体検査はそれぞれの病院で行うわけではなく、指定検査施設へ検体を送る必要があるのです。現時点(2021年3月)で米国内に2箇所ありますが、1箇所は米軍関係者のみなので実質以下の1箇所のみです。

カンザス州立大学狂犬病研究所: http://www.ksvdl.org/rabies-laboratory/

USDA認定された獣医がいる動物病院の探し方

便利な世の中ですね。Google Mapで "USDA Accredited Vet" と検索するだけで出てきます。

家からは少し遠かったですが、いくつも見つかりました。

USDA認定病院と連絡を取ると…

早速見つけた病院に連絡をしてみました。すると話が通じる通じる!やはりかかりつけ医はこの過程をやったことがなかったのですね。これで安心して2回目の狂犬病ワクチン接種と抗体検査を受けられそうです。帰国直前の証明書作成もこちらの病院でお願いしようと思います。

さいごに

USDAのサイトを覗いてみると、「国際健康証明書はUSDA認定された獣医師によって作成される必要がある」と記載があり、それまでの手順については認定医でなくても実施していいのかどうかは記載がありませんでした。ここはアメリカ。良くも悪くも人によってルールが変わります。

経験があり、確実なところでやってもらうことをおすすめします。かかりつけの動物病院がUSDA認定だったら...。おかげでPalのワクチン記録、診療記録は散乱しています。

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