学歴コンプレックス
高校の時、全く勉強をしなかった。
18歳の時、
ソウルより北の方に位置する
短期大学に入学。
同期と遊ぶのは楽しかったが、
そもそも遊ぼうとしても
遊べるインフラがなかった。
学園祭に、合コンと
良い大学に進学した友達が
充実したキャンパスライフを満喫している
その姿を見ていると
学歴コンプレックスというものが
自分を苦しめるようになってきた。
次第に学校が嫌になり、
学校をサボって
カンナムで遊ぶ事が多くなった。
友達と遊ぶその瞬間だけは
学歴コンプレックスから
解放されたような気がした。
クラブで知り合った女の子が
良い大学に通っている事が分かると、
「まぁ大学なんて…」と
自分をごまかしていた。
時は流れ、兵役の義務を果たすため、入隊。
自動車整備工場で働いていた人から
アメリカの大学に通う人まで
色んな人がいた。
軍隊は、体はきついが、
精神的にものすごくヒマなところだ。
1時間半なーんもやらずに
立つだけの警備の仕事も多かった。
そんな環境にいると、
自分を見直す事が多くなり、
「やはり、ちゃんとした大学に行きたい」と
思うようになった。
兵役が終わるとすぐ塾に登録し、通い始めた。
勉強というのは
ただただ頑張れば良いってもんじゃなくて、
要領よくやっていく必要がある。
限られた時間の中で、
受験で高得点するための知識を、
効率よく頭に叩き込む必要がある。
しかし、当時の自分は
理解できない数学の問題を
何時間も考え込むアホみたいな
スマイルを貫いた。
当然、受験は失敗。
目標にしていたソウル大学はおろか、
ソウルにある大学も厳しい悲惨な成績を記録した。
親の反対で
これ以上塾に通う事はできなくなった。
そこで、有名な講師の授業か聞ける
動画プレイヤーを買ったのだが、
その動画プレイヤーが
自分の人生を大きく変える事となった。
-続く-