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バードウォッチャーの写真展で森の中へ

2019年7月13日にDawnに掲載された、Shazia Hasan氏の記事(以下は原文の日本語訳)

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展覧会で展示されているLarkanaで撮影されたコモンクイナの写真
                                                                                      ―White Star

キツツキ、フラミンゴ、ワシ、トビ、ハト......さまざまな種類の美しい鳥たちの写真がずらりと並び、まるで自分が森の中にいるかのような錯覚に陥ります。金曜日にAlliance Francaise de Karachiで開催された2日間の写真展「Birds of Sindh」では、鳥の鳴き声やさえずり、つぶやきを想像することはさほど難しくありません。

毎年恒例のこの展覧会には、バードウォッチャーや野生動物写真家など約14名が参加しており、その中にはZeenat Bayat氏とHeba Moeen氏の2人の女性バードウォッチャー、そして15歳のZafeer Shaikhさんが含まれています。すべての出会いは、Mirza Naim Beg氏が立ち上げたFacebookグループ「Wildlife with Dream Merchants」でした。2016年の最初の展覧会では、参加者はわずか4人でしたが、今ではこの趣味が他の数人の写真愛好家にも注目され、その写真愛好家たちは、Beg氏の指導のもと、熱心なバードウォッチャーになっています。


「この美しい鳥たちが、
私たちの目と鼻の先にいるとは
誰が思うでしょうか?」


バードウォッチングや鳥の写真撮影は、シンド州の鳥類を記録するために州内のさまざまな場所を訪れる彼らにとって、意義深い事業となっています。彼らはこれまでに320種を撮影してきました。彼らは趣味を追求する一方で、不法侵入や違法な狩猟、密猟の結果として破壊された生息地の悪影響について認識を深めています。Beg氏は「この展覧会の目的は、単に鳥への賞賛を呼び起こすことではなく、責任感のある人々に、これらの鳥類のための安全な環境や生息地を作る手助けをしてもらうことにあります。野生動物は私たちの生態系に欠かせない存在であり、自然の均衡を保つことが重要です。」と語りました。


Bahria CollegeのClass10の生徒であるZafeer Shaikhさんは、Dawnの取材に対し、「写真を撮るたびに、自分の知識や経験が増えていく」と語っていました。


一方、Zeenat Bayat氏はインドブッポソウ(地元ではneel kundと呼ばれています)などの鳥の美しい写真を撮っていましたが、彼女はHawkesbayでこの鳥を見つけたので、あまり遠くまで探す必要はありませんでした。「このような美しい鳥が、深い森ではなく、私たちの目と鼻の先にいるとは思わないでしょう」と彼女は微笑みました。


彼女のブロンズトキは、まるで黒い色をしたフラミンゴのようです。また、Zeenat氏は、Korangi Creekで珍しい鳥を撮影しました。

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Thattaのアオショウビン―White Star

これに対してBeg氏は、「ここには人々の目の前にあるものがたくさんあって、それが見えていないことが多いのです。気にしなければ、気づかないのです。ここではすべての人が、小さな鳥をchirya(雀)、大きな鳥をcheel(トビ)と呼んでいます。」と語りました。


この展覧会では、来場者に情報を伝えるために、それぞれの鳥の名前、撮影場所、撮影者の名前を明記しています。


写真の中には、絶対に鳥ではないものもあります。Beg氏は、蝶の写真や、カラチでよく見かけるミツバチの写真を指摘されると、笑います。翼はあっても絶対に鳥ではありません。同様に、他の写真家のコレクションにもジャッカルや鹿、カエルやトカゲの写真があります。Beg氏は「今回は、各コレクションに野生動物の写真も2枚まで認めています」と説明しています。


その他、Khizar Sharif氏、Yasir Pechuho氏、Noor Alam氏、Nusrat Ali氏、Saeed Jamal Tariq氏、Waqar Mursalin氏、Saad Aleem氏、Asad Farooq氏、Fahad Siddiqui氏、Zohaib Ahmed氏などの写真家の作品が展示されています。


Translated from:
https://www.dawn.com/news/1493675

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