香山ななこさんのせつない歌声に涙した日
どうも、ぱきひとです。
SNSでぱきひとと名乗ってファン活動をしています。
「フィロソフィーのダンス」というアイドルグループが大好きで応援しています。
その中でも最推しの香山ななこさんの歌声が最高だというお話のその①です。
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8月2日、年に一度の人間ドックを受けてきた。
毎回予約時には胃がん検診をバリウム検査にするか胃カメラにするか迷う。
バリウム検査では、あちらが炭酸水を飲ませているにもかかわらず「ゲップをするんじゃないよ!」「まだだ、まだだよ!がまんおし!」と罵られ、いい大人が台の上を右に回れ、今度は左だと言われるがままにのたのたと動き回ることになる。おまけに終わった後も下剤を飲ませられるため、常におもらしの恐怖と隣り合わせで1日を過ごすことになりオムツがかかせない。
一方、胃カメラもそれなりの苦痛が伴うものの、オムツの予備がきれていたのもあって今回は胃カメラを選択していた。
胃カメラは喉に麻酔用のスプレーをかけられ「ちょっと苦いよー大丈夫かなー苦いよーちょっとだけがまんだよーはいー」とばぶちゃん扱いされるところからスタートする。そのまましばらく放置され、これ忘れられてないかなと不安になってきた頃に番号を呼ばれていよいよ検査が始まるのだが、口にマウスピースをはめられ、あろうことかそのままよだれをダラダラ垂らせと命じられる。よだれはちょっとと戸惑っていると、いかついおじさんが現れてあれよあれよという間に消化管に管を挿入してくる。いかつさに似合わないやさしいささやき声で「水を出すよ…」「もう少し奥に入れるね…」と言ってくる。マウスピースをハメられてよだれを垂れ流している私は目を見開いて黙っていることしかできない。「うぅ、く、くるひ、い、、、」声にならない声をあげ一回悲しみにくれていると処置室に置かれていたラジオから聞き覚えのあるかわいい声が聴こえてきた。『それでは、そんな愛すべき日常を思い続ける方に聴いてほしい曲です。フィロソフィーのダンスで「ランデヴー」』。
カバー曲ではあるものの、初めからフィロソフィーのダンスの皆さんのために作られたようなメンバーそれぞれの声の良さがすごく感じられる大好きな曲なのだが、中でも大好きな香山ななこさんのせつなさの表現がその歌声とあいまって心に響いてくる。
私はやさしくささやき続けてくるいかついおじさんを眺めながら、よだれと共にいつしか涙を流していた。「ぱきひと、ウミガメの産卵みたい!」笑顔のななこさんの声が聞こえた気がしたが、「このティッシュで口元のよだれを拭け」という看護師さんの声が聞こえてくるのみだった。
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