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スタートアップがWeb3に取り組んだほうが良い理由

今回は、スタートアップがWeb3に取り組んだほうが良い理由について解説します。
結論、「小資本でも大きく飛躍できるWeb2のリベンジマッチだから」です。

スタートアップの役割

真に社会変革が起こる時、リスクは過大評価され、将来性は過小評価されるのが社会の常です。
その際、このギャップを埋める役割を果たすのが、スタートアップの存在です。
下剋上を起こせる稀少な時期といえます。

Web2黎明期には、小資本のスタートアップが大きく台頭しました。
なぜ、そんなことが可能だったのでしょうか。
オンライン&デジタルで完結するビジネスに、”新しい社会に必要だけど存在していないパーツ”が無数に存在していたからです。

オンライン&デジタルで完結していれば、システム化でグローバルなスケールリングコストを劇的に下げられます。
ハーバード大学の一角からはじまったFacebookは、数年で世界中に広がるサービスにスケーリングしました。
恐ろしいほどスピーディーに世界中に広げていくことができる恵まれた環境下で、初期コストもほぼかからず、かつ少人数であっても”知的生産性”にレバレッジをかけられたのです。

近年のスタートアップの現状

ところが、今ではインターネットが実用化してから20年も経ちました。
近年のスタートアップでは、オンライン完結のビジネスはもうやり尽くされた感があります。
スタートアップといえども、「オフライン」も組み合わせていたり、ほぼ中身はオフラインビジネスで”側だけオンライン”というスタートアップも少なくない状況にあります。
時代は既に、GAFAを超えるような成長率・収益率を持つサービスが生まれづらい成熟段階に入ってしまったのです。

ブロックチェーンの登場で、再び

そこへ、数年前に突如ブロックチェーンが登場しました。
ブロックチェーンを活用をすると、勝者がほぼ確定していたオンライン完結のビジネスをもう一周やり直すことができます。
つまり、いまからでもGAFA級の成長の期待ができるのです。

Web2時代、「ソーシャル・ネットワーク」という概念が生まれた時に、TwitterやInstagramが出現したり、ソーシャルゲームといった新しいジャンルが切り開かれた頃を思い返してみましょう。
いままさに、新しい技術であるブロックチェーンでオンライン完結ビジネスの”リベンジマッチ”が行われようとしているのです。

新たな資金調達方法

さらに、スタートアップにとって重要な資金調達の新しい方法が生まれたことも大きいです。
株式(エクイティ)/デッド(借入)に次ぐ第3の選択肢=トークン調達です。

「ブロックチェーン上に誰も改ざんできない株券のようなものを誰でも発行できるようになり、世界中の誰でも売買が可能になってしまった」のです。
イーサリアムによって「事業やスタートアップを興すときに必要な『資金調達』を、トークンで簡単にできるようにしてしまった」のです。
世界中で、すでに数千億円以上の調達がイーサリアムを通して行われています。

イーサリアムを使うと、国家や金融機関なしで”株式のような仕組み”で運用できるということです。
スタートアップの起業家にとっては、より有利な時代になりつつあるのです。

エクイティと並ぶ、新たな資金調達の仕組みができたということは、既存のVCや投資家たちも含めて、広く世界中のビジョンやビジネスに共感した人たちから、資金調達を募ることができるということです。
さらにNY証券取引所や東証などと同じ役割を持つ、世界各国にあるCEX/DEXの存在によって、エクイティよりも早いサイクルのExitも提供できます。
投資家も、エクイティよりも資産の流動性が増すことにより、投資サイクルが加速します。
通常、上場に5-10年かかるところが3ヶ月で達成出来るならば、資金の集まり方が変わるからです。

停滞する日本経済の起爆剤となることが、「スタートアップ起業家」の役割だと考えます。
ブロックチェーンは、最初から世界に繋がる技術です。
こうした世界水準の”金融の仕組み”をフル活用して、Web3時代の重要かつ貢献度の高いサービスを提供していくことで、日本を元気にしていくことができると思っています。


※この記事は、パジ(@paji_a)の発言をベースにかねりん(@kanerinx)が編集して記事化しています。
※この記事の元投稿は、HiDΞで連載中のマガジンです。(JPYCの投げ銭も可能)

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