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NFTになぜ価値がつくのか

今回は、「なぜ、NFTに価値がつくのか?」について解説します。

デジタルデータは無限に複製可能なのに、どうしてNFTは数万円を超える価格で売買されるのでしょうか?
NFTに取り組む時、誰もが思う疑問です。

コピーできるデジタルデータに、価値はない

デジタルデータは無限にコピー出来るから、価値はない。 これが、長くネット世界の常識でした。
しかし、コロンブスの卵的なアイディア(NFT)で、常識をひっくり返されてしまったのです。

インターネットは、デジタルなデータを取り扱う場所です。
データである以上、無限にコピーできる特性は変えられません。

だったら、無限にコピーができる前提で、本物とレプリカを「区別」したら、価値がつくのでは?

このように考えた人がいたのです。

NFTとは、本物を選り分ける技術

NFTとは、無限にあるデータの中から、『本物』を選り分けることができる技術です。
近頃、「限定300足」などの、限定モノの物理的なスニーカーを作るメーカーがあります。
大抵、ファンから人気を博し、開店前から大行列を作るほどの人気ぶりです。
数量を限定すると、そこには希少価値が生じます。

当然ですが、このメーカーが技術的には301足目を作れることは誰にも分かっています。
しかし、メーカーが公式に「限定300足しか作らない」と公言しているので、信用しているわけです。

つまり、メーカーがその気になれば、同じスニーカーを無限に作れることは分かっていても、現実的にはそうしないだろうという期待感(メーカーの信用)から、限定300足は希少性を帯び、特別な価値を持つのです。

この現象は、見方を変えると、

無限に製造できるスニーカーの中から、メーカーが300足を『本物』と区別し、世の中に出す「在庫数」を決めて販売している

とも説明出来ます。

「限定300足のスニーカー」のたとえ話は、プレミアムな価値付けの話に聞こえたかもしれません。
しかし、世の中で10万枚売れるパーカーでも同じです。

10万人がそのパーカーを欲しいと思っていたら、1枚3,000円など、普通の価格で売れます。
ブランド価値が高い時に在庫を絞ると、単価が高くなり、プレミアムになります。

ここでお伝えしたいことは、

無限にコピーできるモノであっても、メーカー自身が『本物』と宣言し、その他のモノと区別すれば価値が保てる

ということです。

つまり、ネット上のデータも、NFTを活用し、無限に存在し得るコピーの中から、『本物』を区別すれば、価値をつけることができるのです。
NFTの無かった従来のデジタル世界では、ネット上のデジタル物の価値はほぼゼロに近づいてしまっていました。
価値がゼロなんて、フィジカルの世界から考れば異常なことですよね。

ネット上のデジタルデータは、誰でも無限にコピーして同じものが作れるので、いままでは価値がほぼゼロになってしまっていた。
それをリアル世界と同様にして、公式やメーカーが『本物のデジタルデータ』とそれ以外のデータを区別して宣言し、「在庫数」を意図的に決めることが出来る技術が、NFTなのです。

在庫数を定めることで、価値があるデータ(NFT)と、価値を持たせないデータ(NFT以外)とに選り分けられます。

需要と供給のバランスで価値が決まる

よく知られているように、”金銭的価値”は、需要と供給のバランスによって決まります。
人気のあるものは需要が高く、人気があるのに供給が少なければ、高額で売買されるようになります。
この市場原理は、デジタルでもフィジカルでも同じです。
在庫が1つしかないモノを、2人以上が「絶対に欲しい」と思った場合は、各々が支払える最大の価格まで金銭的価値が上がります。
オークションが、その典型例です。

人気アイドルの物理的なファンアイテムを思い浮かべてみてください。
在庫を絞り、「数量限定」とすることで、買いたい人が1万人もいるのに、計100個(100人が1個ずつ)しか販売されなかったとしたら、二次流通市場で割高でも手に入れたい人が殺到します。
その結果、最初の価格よりも高値で転売されていくことになります。

NFTに価値をつけるためには?

NFTはまた、「データに在庫を設定できる」技術です。
在庫数1とすると、それを欲しい人が10人いたら、デジタルデータであっても”金銭的価値”が跳ね上がります。
同じく、1万人が欲しいデジタルファンアイテムに在庫を1万個販売したら欲しい人に行き渡り、二次流通市場はほぼ動きません。

これらはすべて、欲しいという気持ち=需要と、提供する数=供給とのバランスで説明がつきます。
つまり、価値をつけるためには、なぜ人が「NFTを欲しい気持ちになるか」を紐解けば良いのです。
人は色々な価値観を持っているので、NFTを欲しい気持ちは人それぞれ。

その人が”欲しい”という気持ちこそが価値の源泉と考えます。


※この記事は、パジ(@paji_a)の発言をベースにかねりん(@kanerinx)が編集して記事化しています。
※この記事の元投稿は、HiDΞで連載中のマガジンです。(JPYCの投げ銭も可能)

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