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『パグサイクスへようこそ』説明書

あらすじ

幼馴染同士であるバンとタマは、気付くと自身のフルネームやどこから来たのかといった状態を忘れた状態で見知らぬ場所に立っていた。
そこはどこまでも広がる青空の中に浮島が点々と浮いているだけの不思議な空間。
二人は自分たちがいる浮島に一つの小さな家がポツンと建っているのを見つける。
その家の持ち主らしき不思議な生き物は自身を「エル52号」と名乗り、二人が記憶を失っているという事情を聞くと新しく「パンさく」「しろだま」と名付けを行う。
ヘンテコな名付けに怒りを表すバンだったが、促されて窓に姿を映すと自分がパンダの様な姿に、タマがしろくまの様な姿に変身してしまっていた。
そして反対にエル52号は生物から女性の姿に変身しており「パグサイクスへようこそ、お二人さん」と二人に挨拶し、この島に滞在する対価として自身の仕事“夢創家”を手伝うように告げるのだった。


世界観・舞台

世界

世界の名前は『パグサイクス』。
と言っても、これはエル52号が勝手にそう呼んでいるだけ。
「青空の中に浮島が点々としている」という景色はエル52号にとっての世界の捉え方であり「そうであってほしい」という願望が具現化している。
この世界に他の住人がいるとしたら、その住人のテリトリーではその住人固有の世界観が景色として反映される。

この世界の住人は物語の一登場人物だった頃に何者にもなれなかった人々。
人はそれぞれ人生という物語を生きて幸せになったり誰かを幸せにすることで自身の役目を果たし納得した状態で死という終わりを迎えるが、それができずその世界で生きた意味を見出せず“やり直す”こともできないとこの空間に滞在して物語を動かす側としての権利を得る。
元の世界に戻らずとも自身が幸せになれる新しい世界を見つけ出すことができれば、その世界と同化し本来の流れへと乗ることができる。
エルが物語を作り続けるのは、この世界に住む人々が気に入る物語を作り出して救済するためというのも理由の一つとして存在する。

時間軸が曖昧であるため未来と過去が交差することがあり、それによる障害を無くすため記憶のアップロードの様な事象が起こることもある。
しかしそのデータに仮定の内容や具体性は殆ど無く「そいつを滞在させておくのは得だ」等の結果論的な物であることが多い。

『パグサイクス』は英語に直すと『PAGSAYKS』となり、逆から読むと『Sky as Gap』となる。
これは、様々な世界を観てきたエル52号の「同じ空を見られるのは同じ世界にいるから」「違う世界に居ては同じ空を見ることはできない」「空は世界と世界をわける隔たりだ」という考え、そして「広い目で見れば世界は全て同一空間上にあり、そういう意味では同じ空の下に存在するのではないか」という願望に似た仮説を表してもいる。

★世界のルール
・名前は三音以上でなくてはならない(でないと消滅してしまう)
  →別項目にて説明
ギブアンドテイク必須(一方的に貰いっぱなしはダメ)
  →エルの家の中の部屋でもこのルールが適用され、仮に部屋の物語が不要としていない物を持ち出すと罰を与えられたり後々“お返し”が必要になる
・認識によって作り出されているため、体感によっては物理法則を無視する
  →物理的距離が遠くても心理的距離が近ければ100kmも1mm扱いになる等

舞台

物語の主な舞台となるのはエル52号が所有するワンルームの小さな家。
これはエル52号の頭の中を表していて、家の中と外はシームレスに繋がっている様でいて実際は存在法則が著しく異なっている。
頭の中を表す家の部屋はいわば“カオス”をアイディアという設計図に則って一時的に固定化しているだけの状態で、家の外以上に“認識”によって維持されている側面が強い。
エル52号の新しい発想によって新しい部屋が随時生まれたり、観測によって新しいひらめきが生まれるとそこからまた部屋の探索可能領域が広がったりする。
この空間にいる間は自身もカオスの一部へと変わり存在定義が曖昧になっていくので、急激に家の外へ放り出されると本来の自分を忘れ形状や意識を維持できなくなってしまう。
それを防ぐためにセーブポイントとして自分専用の“”が必要となる。

★変身によるメリット
・どの世界観に行ってもその場所の平均的な知識がインプットされる
  →「当たり前の事」ではなくあくまでも付随知識として
・派生した姿でいる限りどんな障害を加えられても元通り(痛みはある)
  →世界に染まり過ぎて帰り方を忘れると無効になり、その場合死に戻りしか方法が無くなる
・容姿を単純化することで自分を覚えやすくなり修復が容易になる
  →潜在的に“”が自身の帰るべき場所として設定され、魂の本質はそこに保存されたままそれ以外の部分が見えない繋がりを持ちながら活動をするイメージ

要素

★家
エルの頭の中のアイディアを具現化している。
基本的に内部は感情には影響されないが、エルがネガティブモードになると不快感が具現化したモンスターが島に出現してしまう。

★部屋
特定の物語を表す。
体験型・対話型があり、対話型は物語を抽象化した部屋の姿として現れロウラーと会話できるが、体験型の場合はその世界そのもので出来事を観る感覚になるので部屋といった様子ではなくその世界の入り口といった作用となる。

★旗ー《キー》
いわゆるフラグであり
物語の部屋から不用物として手に入れたアイテムや言葉が変換され、扉に使うとそこから新たな物語に通じる。
家の玄関口含め、どの扉に使用しても効果が現れる。

★ロウラー(仮称)
キャラクターの性格等の設定要素を抜き出し情報提供してくれる状態にした分身。
最大5体までが同時出現。
それ以上現れていると物語に飲まれている状態で、変身による恩恵を得られなくなってしまうので注意。

★体験型の部屋
体験型の部屋では基本的に物語の筋書きに干渉することは不可能だが、強く「状況を変えたい」と望むとその物語の一登場人物としての干渉が可能となる
しかしその場合家の外の本体との繋がりが著しく希薄になってしまうため、物語に飲まれている状態となりダメージに関する変身の恩恵を受けられず死に戻りでしか家の外に出られなくなってしまう。
場合によっては精神的に大打撃を受けてトラウマ等の後遺症に繋がることがある。

★畑
エルの発想を促す作物を作り出すことができる。
部屋が存在していてもエルの中に続きの展開に繋がるアイディアが無ければそれ以上探索することはできない。
アイディアそのものは潜在意識の中に眠っているので、作物はそれを呼び起こす為のもの。
キミナカが管理している。


キャラクター

エル52号

『パグサイクス』の住人。
猫とウサギを足して2で割った様な姿を持ち、関西弁の様な話し方をする。
夢創家(ムソウカ)”という職業を自称し数々の物語を作成。
その物語を家の中に表現しているが、本人はあまり家の中に入りたがらない。
自身のテリトリーに滞在させる対価として、アイディアが散らかるそれぞれの物語の部屋の“整理整頓”をパンさくとしろだまに命じた。

★容姿について
「気まぐれ」で「寂しがりや」という自身の性質をそれぞれ猫とウサギという形で表している。
猫はエル自身の憧れの対象としての姿でもある。
ウサギの容姿に関しては、物語※1に属していた頃の白髪に赤い目といった本人がコンプレックスに思っていた容姿の現れで、本来この物語の舞台となる空間に来ればコンプレックスは捨てることも可能なのだが、それにも関わらずその容姿の情報を維持している。

★関西弁
物語に属していた頃唯一自身を肯定し気にかけてくれていた存在が関西弁を話していたことから、その存在の気質を真似し拠り所とするために「自身の心を強く堂々と持ちたい」といった場面では気持ちのスイッチとして関西弁を話しており、多少の図々しさが表れる。
本来は気弱で言いたいことも言えない性質なので、心が弱ってそちらの性質が強く現れる場面では関西弁を話すことができず標準語になっている。

★家に入りたがらない理由
家に入れば自身が物語として昇華して保存している忌まわしい生前の過去と向き合わなくてはならない。
その物語の部屋は極力見つからない様にと隠しているが、本人は生前の世界で居場所を見つけたいという願望を強く持っているため定期的に向き合おうと立ち向かう。
ちなみにエルが内部に居る際には家の煙突から煙が出ている。
前項目に関わる内容だが、「自分のままで受け入れられたい」という想いが容姿のコンプレックスを捨てられない理由の一つでもあり、容姿を肯定してくれた拠り所的存在との再会への願いも現れている。

★何故「52号」なのか
エルは生前の世界において自身が出生時に与えられた本当の名前を知ることができず仮称で呼ばれており、更に『パグサイクス』へ来た際にはその仮称の一部しか思い出すことができなかった。
それが「エル」である。
一つの理由としては、「エル」ではこの世界のルール上文字数が足りずそれを補う為に付随させたもの。
もう一つの理由は、エルは自身の家の部屋で元の世界のやり直しをする度に死を迎えておりその度に実質元の自分とは違う者に変わっている。
勿論最初は「1号」と付けていたのだが、上記の点から「違う自分なのに“1号”のままでは違和感がある」ということでやり直しの度に号数は加算されている。
また、彼女の容姿にある“青いリボン”は死を迎えた際の死因を隠す為のものであるため、異なる死因で戻ってきた際にはリボンの位置が変わり号数が変わったことを示していたりもする。
それが明らかになるのは物語の後半となる。

★「名前は三音以上」のルールの理由
(少なくとも私の物語上)本来愛称は二音以下だったとしても元となるフルネームが必ず三音以上あり、本名を知られない為に愛称を使うことはあってもそれは本質であるフルネームを守る為のものでしかない。
『パグサイクス』に存在する為には自身の所在を証明するためにフルネームを提示することが最低条件となっており、エルの場合は元の世界においてもフルネームを隠され知らされずにいたことから便宜上“号数”を付けることとなった。


パンさく

ボロボロの帽子をかぶり、上着の下半分がビリビリに破り取られた学ランを着た状態でパグサイクスを訪れた少年。
髪や瞳の色も真っ黒なので褐色気味の肌以外は殆ど黒と白色である。
基本的に真面目な性格であるためツッコミの様な立ち位置になることが多く、その苦労や疲労の表れなのか常に目の下にクマがある。
しろだまが自身にとって大切な友人であることと互いを呼び合う愛称以外の記憶を失くしてしまっている。
元の世界へと戻ることを目標としている。

★パンさくの正体
元の世界※1での名前は旛 朔太郎《バン サクタロウ》。
実はエルと出身の世界は同一であり、境遇も生前のエルと似ている部分がある。
元々は黒髪黒目ではなく金髪碧眼だったが、その容姿をコンプレックスに感じていたことから『パグサイクス』へ訪れた際にその要素の情報は削除された。
服が破られていたのは迫害されていたことの表れなのだが、その点に関してはパンさく本人の反発精神や「見返してやる」という想いからそのまま移行されている。
彼は“物語”を作ることで「見返す」という目標を達成できると考えていたのだが、『パグサイクス』へやってきた時点でその記憶を失くしてしまった。

★何故パグサイクスへやってきたのか
パンさくは元の世界でエルが書いた日記を読む機会があった。
その際に世界からの消滅をもたらす怪物に食べられ、それが『パグサイクス』への道へと繋がった。

★物語の終盤にて
物語の終盤でエルの部屋を発見し本来の世界観に触れたことで何故自分が『パグサイクス』に辿り着いたのかや自分の本名…つまりフルネームを思い出すが、パンさくはエルの成り行きを見届けるまで『パグサイクス』に滞在し続けることを選択する。
エルを本当の意味で救えるのはパンさくしかおらず、救うために払うべき代償も彼が背負うこととなる。
その代償は「他多数」の世界の一つ※2にて再登場する際に確認できる。


しろだま

パンさくと同じタイミングでパグサイクスを訪れた少年。
白髪に濃いグレーの瞳が特徴で、白に近い淡い色合いのTシャツとズボンを履いている。
穏やかで能天気な印象であり、度々無責任な発言を行うことからパンさくからのツッコミを受けやすい
パンさくが自身にとって大切な友人であることと互いを呼び合う愛称以外の記憶を失くしてしまっている。
元の世界へ戻ることに関しては特に執着していない様子を見せる。

★しろだまの正体
元の世界※1での名前は城山 玉之介《シロヤマ タマノスケ》。
パンさくと同じくエルと出身の世界は同一。
元の世界では迫害される立場ではなかったが身体の特徴から若くして世界からの消滅が近いことが判明しており、家族を含め周りからは腫れ物の様に扱われていた
本来しろだまの立場の人々はパンさくの立場の人々を迫害し接触も最低限必要がある時以外は拒絶するのだが、パンさくは唯一しろだまに対して一友人として壁を作らず弟の様に接していた存在だったため心の底から慕い、立場上あまり仲良くするべきではないという懸念を持つためつっけんどんな態度をパンさくに表されつつもめげずに彼の背中を追いかけていた
また、パンさくが作り出す物語に触れることで世界から消滅しても別の世界で生まれ変われるかもしれないという希望を抱いている部分もある。
元の世界では10歳程度の少年だったが、「大人になりたかった」という願望の現れから『パグサイクス』では少し成長した姿で登場している。

★何故パグサイクスへやってきたのか
パンさくと原因は同一だが、怪物が現れたのはしろだまがその時点で世界から消滅させられてしまうタイミングが来てしまったからであり、パンさくはそれに巻き込まれた形となった。
記憶を取り戻した際、世界からの消滅に巻き込んでしまったことに対する罪悪感を伝えるが、結果的にしろだまと長い時間を共に過ごすことができたことや物語を作るという目標に近づけたことからパンさくは全く気にする素振りを見せず寧ろ感謝を伝え、しろだまはより一層パンさくと一緒にいることに意義を見出すこととなる。

★物語の終盤にて
記憶を取り戻したことから元の世界に帰ることも可能だったが、怪物に食べられた時点でしろだまの元の世界での時間は残っておらず、そもそもしろだまにとっての居場所はパンさくの側だけだという自負も持っていたため引き続き『パグサイクス』に居続けることを選択する。
そしてエルへの感謝の気持ちから、パンさくが背負い切れなかった代償を請け負うこととなった。
パンさくが「他多数」の物語※2で再登場する際に共に活躍することとなる。


マモノ

度々登場する巨大な黒い“左手”の姿をした不気味な存在。
基本的にはエル52号とのやりとりが多いが、姿を変えてパンさくやしろだまの作業を補佐したりもする。
対話型においてのロウラーの作成もマモノによるものであるため、指の数に合わせて最大5体までとなっている。
エルとの会話では中々に雄弁で、彼女のだらしなさや要領の悪さを厳しく指摘したりする場面も。

★マモノの正体とエルとの馴れ初め
「他多数」の物語※3の中で望んでもいないのに産み出され排除された“カオス”という存在そのもの。
自身の人格の軸を持たず何者にでもなることができてしまうが故にどこへ行っても※4結果的に奇妙がられ嫌われ者として扱われたが、エルにとってはそうではかった。
元々島はマモノの所有物だったが初めてこの世界を訪れたエルが流れつき、エルの認識によって島のイメージが鮮明化されたことによってその眩しさによって初めマモノはエルを拒絶し除外しようとした。
しかしマモノはエルの中に多数の物語の世界の設計図が存在していることを知り、自分の島をエルに貸すことを条件に物語を作り続けるようにと命令する。
そうすることで自分自身の存在意義を見出したいという目論見を持っている一方、同一世界に住む他の住人の存在も邪魔に感じているためエルが物語を作り続けることでこの空間自体を独り占めしたいという願望の成就も目指している。
物語の時点では、エルと向き合い続けたことで相対的な人格が確立しつつあり、得体の知れない存在というよりはお助けキャラ的な立ち位置となっている。

★何故“手”の姿なのか
“カオス”というものを定義した人間という存在に憎しみの感情を持ちつつも、曖昧なものを意味のあるものへと変換し様々なものを作り出し得る人間の“手”というものに憧れを持っているため、自身の願望を表すものとして手の姿でいるようになった。

★“左”手の姿が多い理由
一番身近に接する人間であるエルは物を書いたり作り出したりする際は左手を使用する、所謂“左利き”である。
普段の会話では憎まれ口の様な内容も多く決して本人には打ち明けないが、なんだかだでマモノはエルに尊敬の念を抱いているのだ。
ちなみに暴力的な場面で活動する際は右手の姿になるのだが、それもやはりエルの“左手”を神聖視していることの表れだったりする。
ちなみに本人は手の姿であることは「便宜上」と言っており、左右の姿を使い分けている事含めて動機に自覚が無い。

キミナカ

エルの大ファンを自称する礼儀正しい少年。
ある場面から家の裏に突然畑が出現するのだが、それはパンさくやしろだまが助けを必要とする時点で初めて認識したからであり実は元々存在していたらしい。
会話の中で何か言い籠る際はバツ印が印字されたマスクを装着した状態になる。

★キミナカの正体
実は彼はエルが作る全ての物語が完成した世界線から来ている。
エルが「どうしてもアイディアが浮かばない!」とスランプになりこのままではマモノに島を追い出されるかもしれないとった状況に陥った際に招き寄せられてしまった。
キミナカが元の世界線へ帰るためには否が応でもエルに物語を完成してもらわなくてはならず、全ての物語の内容や結末を具体的に知っているがその内容をエルに伝えると世界線がブレてしまうため基本的にネタバレ的発言は制御されている。
せめてもの補佐にと畑でアイディアの素となる作物を育て、エルのアイディアの湧き出しが滞った際の補助を試みている。
ちなみに、「他多数」の物語の一つ※5に登場するキャラクターの息子。

★畑の作物について
「アイディアの素となる」といってもあくまでもジャンルや傾向といった要素であり、具体的な何かといった形ではない。
例えば、茄子は“日常”、チョコレートは“ラブロマンス”、きのこは“ホラー”といった感じ。
ジャンルが適応される作物についてはエルの好物に倣っており、本来作物としては作り得ない“チョコレート”が存在するあたり植物としての定義は曖昧かつ適当。
あくまでも「その物語の続きを作るならこういう流れじゃない?」といったひらめきの指針を目指している。

シナリオプロット

ジャンルや雰囲気の目安

★ジャンル
転生もの?、ファンタジー(登場物語によってSFやホラーも有り)

★雰囲気
・パンさくのツッコミを混じえたコメディ調のノリが基本
・終盤はシリアスな展開が増える

ストーリー上の目標

★物語を作り上げる作業を続ける
  →物語の要素を見出し具現化する作業は“カオス”であり続けることに苦しむマモノの救済に繋がる
★物語を完成させる
→物語を終わらせることは「他多数」の物語の内の一つ※3に登場するとあるキャラクターの悲願であり、そのキャラクターが関わる「白の部屋」の物語群のみが完成必須の対象となっている
★物語を作り続ける
  →ある程度完成した物語であれば同空間に存在する住人が受け入れ救済されるに足るものとなる可能性があり、その可能性を高めるためにも新たな物語を作り続け、願わくば全ての住人の救済を完遂することが目標となる
★パンさくを作家として育てる

  →“夢創家”の手伝いとしての“整理整頓”、つまり世界を観測し物語として構成する作業を続けることでパンさくは作家として成長していき、それがパンさく自身の本来の夢の達成にも繋がる
★エルを救済する
  →エルは自身の生前の物語を体験する際は一登場人物であるため客観的視点を持つことができず本人の知り得ない部分にエルの負のループを断ち切るヒントがあるのだが、その新たな要素を見出しそれに則してアレンジした物語を作ることはエル本人には不可能であるため、観測者であり作家として育ったパンさくが必要となるのだ

物語の流れ

coming soon…


設定のギミック

『パグサイクスへようこそ』には多数の物語が登場する。
『パグサイクスへようこそ』が俯瞰的立場でそこに「他多数」の物語が存在する構図の様でいて、実はエル52号が一登場人物として存在していた物語の世界が「他多数」側に紛れている
また、『パグサイクスへようこそ』を含む世界の内いくつかは世界観が繋がっていたり、別々の物語に登場する登場人物同士に繋がりがあったりと関わりがある。
当作品ではっきりと繋がりが明確化される世界はほんの一部(の予定)なので、プレイヤーに考察を楽しんでもらうことができるかもしれない。


登場候補の物語について

過去に企画してきた物語のタイトルとあらすじです。
大体上から作成順に並んでいます。
『パグサイクスへようこそ』に登場するキャラクターと繋がる物語には「※」と対応数字が書かれています。

『CigolAmard』〜『BfreStry』は「白の部屋(仮称)」としてカテゴライズしており、『パグサイクスへようこそ』の中で特に重要となり登場必須となる物語です。(総数26点)
「黒の部屋(仮称)」はその他多数の物語ですが、一部は白の部屋と繋がりを持っています。(総数87点※増加予定)

☆現在一部粗筋を更新済み
☆他はこちらのデータを流用しただけの状態です

白の部屋

ここに含まれる物語は明確に世界観の繋がりの設定がある。

『CigolAmard』※4

【ファンタジー / アドベンチャー / 魔法 / 多種族 / 神との対立 / 自分を探す旅】
☆一番練り込み歴が長く登場キャラクター数が多いので多分深い
☆人生経験上の価値観色々込めてる
恩人であるクラウスの蒸発後、孤島の住処に軟禁されて続けていたエルナークとクレシア。
島からの外出が不可能な日々が続いたが、ある満月の日に魔法陣が出現しエルナークだけがそこから街へと出かけることができた。
自由を謳歌している最中エルナークは「長耳の者が見つかれば天使によって処刑される」という話を聞き、長耳を持つクレシアの安否を確認するために急いで島に戻ったが、クレシアの姿はそこにはなかった。
恩人と同居人を探すべくエルナークは旅立ち、様々な仲間との出会いによって「自由」の意味、そしてこの世界に渦巻く強大な思惑を知ることとなる。

『OriginalNightmare』

【ファンタジー / アクション / 日常 / 魔法 / ツギハギ / 魔物 / 敵には残酷】
☆作った当時ハマっていた某映画作品のオマージュから発想を得た作品
☆『CigolAmard』の並行世界
ムーンタウンに住むヴァンプアートたちは自分が見た悪夢の酷さを自慢する文化がありながら日常は平和そのもの。
町長に住民同士で危害を加え合うことは厳しく禁じられており、決まりを破れば廃棄されてしまうからだ。
主人公のマリシュはいたずら好きとして有名で特に過激な悪夢を見ると評判だった。
ある日この街を訪れたアヤリという旅人の来訪と同じくして街には魔物が出現する様になるが、悪夢を再現できると住人たちはその困難に喜んで立ち向かいエンターテイメントとして楽しみ続ける。
そんな日常の最中、アヤリの正体やヴァンプアートを作り出した町長の隠された過去が顕になっていく。

『Zephyr』

【ファンタジー / アドベンチャー / 魔法 / 精霊と聖霊 / 各所を巡る】
☆『CigolAmard』のその後
育ての母に見捨てられ自分が何者かを知らないまま古城に住んでいた少年の元にチェリエルと名乗る少女が訪れる。
チェリエルは少年の母親を知っていること、そしてその母親が少年に付けた「ドージャス」という名前を伝えた。
程なくして城に侵入したホリーとリムが加わり、ある出来事をきっかけに四人は世界の鍵となる秘密に繋がった長い旅へ出発する。
その先にそれぞれの目指す“幸福”が待っていると信じて。

『withinPLAY』

【ファンタジー / アクション / 作戦 / 特別な能力 / 身体欠損】
主人公の少年・ロゼは先祖から「他生物の特性を取り込む能力」と「取り込んだ特性」を受け継いでおり、その出生の秘密と身体的な特性から山奥でひっそりと暮らしていたが、ある日両親の反対を押し切り憧れの都会へ行くために家を飛び出した。
訪れたとある街では、勝ち負けが予め決められている勝負の中でいかに華麗に観客を楽しませながら役割を果たすかを競うバトルが人気のエンターテイメントとして定期的に開催されていた。
ロゼは落ちこぼれ整備士のジンと共に選手として参加することになり順調にランクを上げていくが、やがてその大会と主催会場である街に隠された血生臭い秘密を知っていく。

『スカイメイデン』

【ファンタジー / アドベンチャー / 放浪の旅】
水中に島々が漂う様な世界観。
島の周りには空気の層があり、その外側も水ではなく呼吸は可能だが一定距離島から離れると自動的に島に引き戻されてしまう。
他の島の存在を知りながらも「伝聞師」と呼ばれ特別な移動手段を持つ存在以外は自由に行き来することはできない。
そんな縛りを受けず体一つで自由に世界中を旅することができる「人魚」。
そんな伝説の「人魚」に憧れる少女・ニルヴァスカは「盗賊」と揶揄されながらも古代遺産を採掘し保護する団体「ゼウエス」の長の娘として仲間達と平穏に過ごしていた。
ある日、自身の長であり父であるアーロンが各地の国島の統合を目論む秘密組織と結託し「ゼウエス」だけでなく自島そのものを崩壊させるに至った。
母の死が父による者だったこと、そして自身が本当の娘ではなかったことが発覚し絶望するニルヴァスカだったが、仲間の援助によって他島へと一人逃がされることとなる。
漂着した先で様々な苦難に見舞われながら、ニルヴァスカは何に属し何に拒絶されるのかというこの世界の形、そして「人魚」という存在の正体に触れる。

『HueLack』※2

様々な縁起やジンクスに縛られた世界で、戦争を無くすために「芸武」という芸術としての格闘技が国際交流の最重要要素として扱われている世界。
木賊は王立海祇学院の「芸武倶楽部」の元部員だったが、倶楽部は部員数の数が減ったことにより現在は同好会として運営されており、その指導員として一人熱意の無いメンバーを相手に指導を続けていた。
そんな最中、自宅前に蝣寿という少女が佇んでいるのを見つけ、行き場所が無い事情を知って学院の生徒としての入学を掛け合ったり同棲を許したりと対応をする。
木賊の元先輩部員にあたる仲間達の助けもあって縁起やジンクスによるトラブルに見舞われながらも平穏に日々は過ぎていったが、世界から段々と色の概念が消えていくという怪現象に巻き込まれ自分達の境遇が全てが元々大きな思惑によって操作されていたことを知っていく。

『海に架かる虹』

一面に広がる海面に巨大な樹木が点々と聳え立ち、その一つ一つが国や街として機能している世界。
海面には霧が立ち込め、一度樹木を離れれば同じ場所には二度と戻ることはできない。
唯一移動の手段として確立されているのは住処であり神そのものである樹木の一部を切り出して作られた船。
船職人は貴重かつ罪深い存在として志望する者は曰く付きの人々ばかり。
主人公のイヅヤは自身が女性であることを隠し、女人禁制の樹木であるヨイサワで学生として暮らしていた。
ある日、仲良くなった同級生・ホムラに連れられ船職人の作業所へと足を運ぶがそこで自身が女性だということがバレてしまう。
幸い職人達が溜まり場として愛用していた「深根亭」という飲み屋の店主がイヅヤを引き込んだ張本人であったことから秘密は守られ引き続き日常を送っていたが、ある日体調不良をきっかけにイヅヤは樹木の最深層へと導かれ封印されていた虹竜に寄生されてしまう。
その出来事を発端に地の裏側の世界の者達が干渉を始め、イヅヤの運命と世界の在り方が大きく変わっていくこととなる。

『OozeOnMe』※4

色違いの同じ自分が国ごとにいる世界で過保護に育てられた少女・アズリアが、姿を消していた兄・カムラと再会し、その色違いのネイラと出会ったことから物語が動き世界の変化へと繋がっていく

『EXTRA』

世界から消えた概念の擬人化された存在がひっそりと生きているところに突如現れた性別不明のサトルが、自身の性別を確立しながらその世界に紛れて生きていく

『InTheCinderLand』

散歩の途中にトーマスとチェシャに出会った少女・エシラがシシャの国に招かれることに

『瞬翔』

束の間の飛翔をテーマにした三部作

『アンノウン』

自分たちが何の為に生かされどうやって生き延びているのかを知らない人々の中で自分の身の上を隠して生活する少女・ピンが、自身の特殊な能力と向き合いながら運命に翻弄されていく

『一粒の光』

世界中に散ってしまった少女・ハリンの魅力のかけらを集める為に奔走する少年・ルダイのお話

『Dawn of Dusk』

終わりゆく世界に立ち向かう人々の最後の町に訪れた主人公・カタラクトとクレヴェルは戦いの相棒でありながら険悪な雰囲気を漂わせている

『HUE_Man』

人がそれぞれ“専門色”と呼ばれる魔法を持つ世界で自信を喪失していた少女・ディブレンが、自信を勝ち取るためにとある大会に参加する最中での冒険のお話

『BLooDRooT』

みなしごだった少女・シファが吸血族の主・レクシェルにわざと拐われて結婚する話

『主役の不在』

アドベンチャー / 生まれ持った素質によって主役・悪役・その他が決められてしまう世界で、元主役の仲間の女の子・サンディが10年前に倒した悪役と再会して物語が動き始めていく

『私が私で在る為の条件』

男性を異端として女性のみで命を産み替える世界とそれに違和感を感じる主人公・ハグサが、祖母に言われて引き取った祖母の友人の孫・スグミと唄の化身・ゴクに出会い、我を失った唄の魔物との戦いに巻き込まれていくことに

『ノクターナルグリン』

ある目的のために仕立て屋の傍暗殺業を行う男・ゼルーアと彼が作り出した自我を持つ人形・ネモの物語

『ロストピース』

戦いが呪いの様に続き平和が失われた世界で平和を作り出すための研究をする学校の学生である隻脚の少女・リリアとその学友たちの出来事

『dECaЯm』

ある日突然現れた巨人たちとの領土争いと巨人の血を浴びた者が巨人化する現象についてのお話

『81⑱』

自分の宿命を呪う女騎士・ハン=リーと自分の世界の終焉を目指す異世界から来た青年・ジェネが共に呪いにかけられ、その呪いを解くために冒険をする話

『PseudyLie』※1

フィクションを考えつきもしない閉鎖的な世界で夢を見ることの無い人々に夢をアトラクションとして売る男・ミノルに、ある日不思議な能力に目覚めた少女(主人公)・サリが協力させられ危険なゲームに巻き込まれていく

『穹窿からのインストール』

自分を“あちら側”に参入させることで容姿などを自在に変えられることが当たり前になりつつある世界でその仕組みに全く興味を持たない主人公が、あちら側の存在であるミツツナと出会ったことから物語が動き、その仕組みにある陰謀が隠されていることが発覚していく

『レッド下の収納スペース』

何故か自然と赤にちなんだ物が集まる神社の神主の息子・ツツジと心を閉ざした少女・イオリを中心としたヒューマンドラマの物語

『BfreStry』※3

物語を紡ぎ世界を作り出すために存在するヒュプネ・ルマーナ・ルフスによる物語の始まりに向けたエピソード

黒の部屋

『ホウト・リア・グロウ』


『羯磨催促人』


『今一度、君を愛す。』


『Ezhの魔法使い』


『純白の桎梏』


『仮初のアートレス』


『不可濁なユーフォリア』


『ボクとアナタのレヴァリースコア』


『drawn ardor』


『インターカラリーズ。』


『Ghost Lighter』


『飲皆染胃』


『事殺ぎの廃墟』


『LilacYonder』


『神の手のみが届く場所』


『驕心トリオと運命の女神』


『似寄りか戯れか』


『迷夢の夢維雌』


『貴方が私の景色でも』


『自分が三人いる話』


『緋より赤し』


『FLIMSY』


『104/105』


『魔族とマ属』


『神の一雫~エクリプス~』


『ルーナとルッソ』


『coagulation』


『FALL on your NEEDS』


『Sink In The Sky』


『Damn!!』


『Shshla-Shla!!!』


『MORBICIDE』


『神の一雫~ゾディアックストーンズ~』


『ハートハートハード』


『坩泥に咲く白蓮』


『SolderSouledOut』


『僕らの仮想大戦争』


『センキャクバンライ』


『体は美を顕す』


『WANED』


『マゾクのコドモ』


『MjJj!!!』


『Re:joices』


『メル・メックス』


『書描詩歌時花』


『鴛桐響子のオーバーワーク』


『3人のセクサロイド』


『ゴミクズボーイズと死にたがりガール』


『転置総総にかかる曖雑について』※5


『涅色エンタープライズ』


『Wax Fruit Village』


『Visionium』


『SecretHollow』


『ExcessReward』


『MindHurler』


『夢かル男女』


『cordis cord』


『BOY meets DEATH』


『現代つくもばなし』


『ヴァルエスカーレ』


『イシツギのシルシ』


『Slinky Scaly』


『ココロステッチ』


『EHTREVER』


『Perfect Ashen』


『CurseVolley』


『BeatYourLust』


『神気予報士のお仕事』


『トワ☆トレ!』


『The Trigger Of Miraculum』


『profunduMIZm』


『リハツなカノジョ』


『ミヴァルコウド』


『八時雨来』


『NAKED!!』


『刮擦深度』


『Chrono Crawler』


『Boon Boon Asteroids』


『なごみビンタ』


『edible toxicity』


『MAGIAPHOBIA』


『ララインファイブ』


『AddiAlle』


『1Kのサヨナラボ』


『ルーナージャム・エクソシスト』


『Felix Infinity』


『マシリア放浪記』


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