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お題95【ら抜き言葉】て、何だ?

【ら抜き言葉】
かって若者が使い始めた「ら抜き言葉」は今や市民権を得て当たり前になってしまいよった。
2000年代に入ってから急に存在感を増したきたこの言葉、マ抜けで脳足らん語に聞こえるよって、世間がおかしいと抵抗したが強引に市民権を獲得しよったんや。
今や「ラ入り」で話すのは年配者だけで、その他は誰も「ラ入り」で話す人はおらん。みんな「ラ抜き」や。

・食べれる
・見れる
・出れる
・来れる
・着れる
・寝れる
    等々や。

当初はテレビの取材などで若者がしゃべった「食べレル」などの言葉を「食べラレル」と正してテロップで流していたが、今やそれも諦めてしまいよったらしい。マンマや。
話し言葉だけやったこの言葉、近頃では書き言葉の中にも当たり前に出てきよった。
若いパワーに強引に押し切られてしまいよったんや。オトロシ!
今やお子様世代は当り前にら抜き言葉しか知らん

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・・・とは言うものの、よー考えてみると一理見つけてしもうた。
例えば「食べれる」
正しくは 「食べられる」だが、これやと

・食べることができる(可能な表現)
・食べられてしまう (被害の表現)
・お食べになる   (敬いの表現)

などと複数の意味持ってしまうんやなぁ~、日本語の難シとこや。
それに比べて「食べレル」は間違いなく一つの意味でヤヤコシない。
ウーン、複雑・・

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言葉は生き物ゆうて毎年新しい言葉が生まれ、すたれた言葉は死語として葬られる。
しかし抵抗なく迎えられる言葉と、どうしても引っかかる言葉があるんヤ。
ワシは国語学者でもないし、その筋の研究者でもない只の通りすがりのモンやけど、こないなことをハテナ?て思うんはワシだけかなぁ・・アンタどないです?(^^;

新しい世代へはアッという間に代わり、平成時代の終わりには「ラ抜き人」が人口の多数派になったらしい。
年配者が「満腹でもう食べられない」て言うたら若者に「ソレどこの方言?」て言われるラシ。(笑えるけど笑えん話ヤ・)

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【イ抜き言葉】

それと別に「イ抜き言葉」ゆうんがある。
「してイます」→「してます」
「見てイます」→「見てます」
「着てイます」→「着てます」
などや。
これはら抜き言葉より一般的に使われてて
・イあり
 (丁寧でフォーマル、書き言葉)
・イなし
 (くだけたカジュアル、話し言葉)
の表現のようで、これには世間は特別目くじらを立てなかったみたいや。


【新・イ抜き言葉!】
しかし次に現れよったこの「イ抜き言葉」は別モンや!

 うまい → うま!
 でかい → でか!
 こわい → こわ!
 はやい → はや!
 やばい → やば!

このイ抜き言葉も今や若者の話し言葉の中で市民権を得よった。
しかも形容詞から感嘆詞に転じて使われよる!

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さて、「ラ」「イ」ときて、次は何抜き言葉が出てくるか。
「マ」抜けか? (^^) 

※このお題は何年後かに読まれたら「エー、いつのはなしィ―?」って  化石扱いにされるんやろなぁ・・

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