読書感想文(62)田辺聖子『ジョゼと虎と魚たち』(2)
はじめにこのnoteは前回の続きです。本のタイトルとなっている「ジョゼと虎と魚たち」は後半なのでこちらです。
↓前回
荷造りはもうすませてこれまたなんというか、んー、辛いというか切ないというか、やりきれないというか。法的にはこちらが家庭のはずなのに、向こうに現実の家庭があって、こっちはその逃げ場みたいな感じになっているように主人公は感じます。こういうの、多分自分だったら耐えられないなぁと思います。自分がえり子の立場なら、さっさと夫を捨ててしまう(というか結婚しない)と思い