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【マンション管理日記】住民は割と死ぬ

くじ引きで今年からマンション管理組合の一員になってしまったのですが、そこで議論されることがなかなか興味深いので、身元バレに気を付けつつ気づいたことを連ねていきたいと思います。

驚いたことの一つは、住人が割と死ぬ、ということでした。殺人事件ではなく高齢者の孤独死です。そして、発見のきっかけはどれも同じ階の住民による「異臭がする」という訴えでした。共用部分がきっちり清掃されているのに異臭がするなら誰か死んでいる可能性を疑った方が良いとえさえ思えてきました。

孤独死の場合は必ず警察が来るのですが、その場合もパトカーのサイレンをU~U~鳴らして来るのではなくて、徒歩や自転車などで来て静かに調べて去っていくということもわかりました。二次被害が出るような緊急性や凶悪性はないからかもしれません。

よくもまぁこんなに人が死ぬよな、と思いましたが、大規模なマンションであれば統計的には普通のことなのだ、ということも気づきました。例えば私が買えないパークタワー勝どき(PTK)であれば5,000人以上もの人が住む計算になりますが、計算を簡単にするために年齢の分布が0歳から寿命の80歳まで均等だと仮定すると、PTKだけで毎年60人以上もの人が寿命で死ぬ計算になります。すごい数です。いやもちろんPTKの入居者の年齢分布はもう少し若い方に偏って入るでしょうが、一方で「高齢者だからこそ賃貸に住めない」という事情を背景に分譲マンションを買う高齢者や、相続対策でマンションを買う高齢者などがいることを考えると、高齢者が無視できるほど少数だとも言えません。私が住むマンションではフロアですれ違う人に高齢者は少ないのですが、高齢者だからこそ普段は外に出ないだけかもしれないのです。

もちろん高齢者が一人で住んでいるとは限らず、多くの場合は同居人がいるからこそ孤独死は起こらないのでしょうが、しかし住人のうち毎年2ケタが亡くなっているのだという規模感は頭になかったので、そのうち孤独死の件数にも驚いてしまったという次第です。皆様のマンションでも、今日も人知れず誰かが亡くなって、誰にも見つけてもらえず、そして人知れず警察が来て処理するみたいなことが起こっているのかもしれません・・・

そして亡くなった住人の相続がもめると管理費を回収できないという問題もあるのですが、その件また別の回に。

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