ぶるはすごい。

ぶるはすごい。

もちろん私の言う「ぶる」とは、第1期Σリーグで、チーム『縁』として一緒に戦ったJKのことである。


このように第2期Σリーグへの応募もすでに表明している。

ぶるが如何に素晴らしいかなど今更私が言うまでもないかもしれないが、あまりに素晴らしい人材であるこのJKの活躍の一助になればと、今回は推薦文のようなものを書いていく次第である。




①学ぶ姿勢

ぶるの最も素晴らしいところは、何といってもその麻雀を学ぶことに対する姿勢である。

麻雀の勉強に本腰を入れ出したのは第1期Σリーグの応募が始まってからだと言い、当時の段位は雀傑2であった。
対局の内容にもやはり改善すべき点は多く、言ってしまえばまだまだ「育成枠の麻雀」。基礎的なところから教えていく必要があった。

しかしぶるは、強くなりたいという思いは人一倍であり、数度話しただけでその熱意はまざまざと伝わってきた。

縁のサーバー内でも積極的に質問を投げ、他のメンバーが回答し、それでもまだ理解できない部分はより掘り下げて質問を返してくる。

他人に質問するという行為は相手の時間を奪うので、人によっては躊躇ってしまうかもしれない。
だが、Σリーグに参加する選手は基本的に全員が熱意を持って活動しており、「質問される」ということに対しては概ね好ましく感じる人が多いのではないかと思う。少なくとも私はそうである。


チーム内では、こうして熱意をはっきり見せてくれたぶるに対し、自然と「チーム全員で育てていこう」という空気が流れていた。

私もこの素晴らしい熱量を持った育成枠に対し、何か自分にできることはないかと考えた末、勉強会を開くことにした。
その時の資料も一部載せておく。

この資料は、私がぶるの直近の段位戦数半荘の牌譜を見て、改善点をまとめたものである。

非常に簡素なものではあるが、丸一日くらいの時間はかけて作成している。

当然なんの報酬もないので、私も普通はここまでしない。
ぶるが本当に強くなりたいと思っているのを感じ、その熱意に応えたいと思ったからこそ、この勉強会を開催した。

母ちゃんは多忙のため不在であったが、私の説明にとっつあんやスズメちゃんが補足を入れつつ、ぶるもこの資料は丸ごと送ると伝えているにも関わらず、熱心にメモを取りながら勉強会に参加していた。


そして、ここからぶるの麻雀はみるみると良くなっていった。

以前はラス回避麻雀によくある降り過ぎな傾向があったが、テンパイしたらしっかりと押して、ドラで手牌価値を高める構想を持ち、安易な先切りなどをせずまっすぐリーチへ向かっていく。

気付けば、当初の未熟な麻雀は見る影もなく、「これは雀聖までは間違いなく登れる」と思わせるだけの打ち手へと成長していた。

実際にこの短期間で、現在は雀聖1まで到達している。
もちろん勉強会を始め、チーム内での検討の効果も少なからずあったことと思うが、一番大きいのはぶる自身のモチベーションの高さだろう。

学び、実践し、振り返り、他者に訊く。
高いモチベーションを持ってこれらを行えることが、学ぶ上で最も重要なことではないかと思う。

私個人としては、いずれ魂天にも達するだろうと考えている。
自ら積極的に学ぼうとするぶるの姿勢は、必ずやチームに良い影響を与えるだろう。


②物怖じしない

JKは怖い。

皆さんは、そう思ったことはないだろうか。

私もΣリーグの中では比較的若い方であるが、選手のほとんどはおそらくとうの昔に高校など卒業しており、「JKと何を話していいか分からない」「同じチームでやっていけるか不安」と思う人はいるだろう。

私自身当初はそのように思っていたし、とっつあんもそう言ってた。


だが安心してほしい。
ぶるなら大丈夫である。


お互いに気を使い過ぎると固い空気になってしまうが、その点ぶるは年上だろうと物怖じせずに突っ込んでくる。一部全く敬語を使われていない人もいる(jus〇iceとか)。

これは相手に敬意を持っていないというわけではなく、会話の中で相手に踏み込んで良いポイントを探るのが上手いことの表れである。

ある程度フランクに話してくれることで、こちらも気を張り過ぎずにいられるし、「そんなに気を使わなくて大丈夫」と婉曲的に伝えてくれている、ような気がする。
要はコミュ力が高いのだ。

私などはほとんど麻雀の話しかできないような人間だが、麻雀の話でも喜んで付き合ってくれる。
麻雀オタクとしてはありがたい限りである。


チームの応援配信なんかでも、自分が思ったことは積極的に発言する。
質問を投げかけたり、議論になったりしてもしっかりと意見を出してくれる。
どうしても育成枠の選手は、他のチームメイトと比べ雀力で少し劣ってしまうため、積極的な発言は言うほど簡単なことではない。

「肝が据わっている」とも言えるぶるの物怖じしない姿勢は、紛れもない長所の一つである。


③頭が良い

ぶるはおそらくめちゃくちゃ頭が良い。

応援配信の際も、私が「この人なんでこれ切ったんだ?」と理由を理解する前に「ノーチャンスだから」と先に気づいていたりする。

盤面の情報を拾うスピードが非常に速い
日頃の検討の中でも、その能力は遺憾なく発揮されている。検討に付き合う我々としても非常に助かる部分であった。


似たような能力の持ち主に私は心当たりがある。
前期Pleiadesに所属していたジョコラー氏である。

ジョコラー氏がどれだけ強いかなど、最早私が語るまでもない。
たまに話をさせていただくことがあるが、いつ話しても圧倒的な頭の回転の速さを感じるし、麻雀の内容を見ればその強さは一目瞭然。
実は雀歴も私と大差ないらしく、全く恐ろしい限りである。


誠に恐縮ながら私の個人的な意見を書かせていただくと、ぶるにはジョコラー氏クラスに強くなるだけの将来性があるのではないかと思う。
そのうち私が追い抜かれてもなんら不思議はない。

現時点でも第1期Σリーグ当初と比べ格段に強くなったが、まだまだ伸び代があると思わせられる。
簡単に追い越されないよう私も精進せねばと、襟を正される思いである。


また、ぶるは麻雀に励みながらも、本分である学業にも余念がない。

チームのVCに参加しながら学校の課題に取り組んでいたりするし、リーグ期間と学校のテスト期間が被っていた時はきっちりとテスト勉強に励んでいた(チーム自体もそういう方針であった)。

ぶるの勉強を少し見せてもらったことがあるが、恥ずかしながら私には解けない問題ばかりであった。
私もそれなりの大学を出ているはずなのだが、このJKは格段に頭が良いと思わざるを得なかった。

来年は大学受験も控えているため、Σリーグに参加するのはひとまず第2期までと表明しており、その辺りに物事をちゃんと考えられるしっかりとした人間性を感じる。

これは蛇足かもしれないが、学業を疎かにしないという点において、ぶるを指名する予定のリーダーには配慮していただきたいと、外野の意見ながらここに述べておく。


④配信

ぶるはTwitchとYoutubeに配信枠も持っている。
すごいJKだ。

【Twitch】

【Youtube】


私は配信関係の知識を何も持ち合わせていないが、縁の配信は基本的にスズメちゃんとぶるの2人で行ってもらった。

この2人が配信周りの話をしていても私には何も分からなかったが、配信に関して特に問題が起こった記憶はない。サムネイル等も自作していて、おじさんはびっくりした。

素人目線ながら、おそらくその辺りの知識は十分持ち合わせているので、応援配信枠も安心して任せられるのではないかと思う。


⑤名場面

ここで、私が勝手に選んだ第1期Σリーグのぶるの名場面を1つ載せておく。


レギュラーシーズン終盤、第18節の試合である。

南2局で微差の3着目。上家に2副露が入っており、ドラは1枚も見えていない。
自分はテンパイしたものの愚形リーのみで、巡目も深くアガれる見込みは高くない。

自分がアガる以外に嬉しいパターンが少ないためリーチした方がマシな気がするが、何でもリーチする(と思われている)私ですら少し躊躇う状況。

もう親番もないので、放銃になるとほぼ逆連対が確定してしまうような怖い状況だが、ここでぶるは恐れずリーチとした。


リーグ当初であれば、取りあえずダマにするか、なんならとっくに上家の現物を抜いて降りていてもおかしくなかったように思う。

しかし、成長したぶるはこの手をしっかりと押し切り、見事和了をものにしたのである。

終始厳しい展開ではあったが、これが大きな加点となりなんとか3着に踏み留まることができた。

テンパったからリーチしただけ、書くのは容易いことだが、実際にやるのはなかなかできることではないように思う。

ここまでの経験を通して成長した様を見せてくれた。
私は少し泣いていた。


⑥おわりに

さて、長々と推薦文のようなものを書いてきたわけだが、いかがだっただろうか。

この記事によってぶるの良さが少しでも伝わったなら、元チームメイトの1人として、ぶるを応援する1人として、非常に嬉しく思う。


また、この記事の中で書いたようなことは、実際にリーグに参加してきた私から見た、「育成枠に望む在り方」に近しいものと捉えてもらっても構わない。
育成枠で応募しようとしている人に、ほんの少しでも参考になれば幸いである。


最後に、この記事の中では体裁上「ぶる」と敬称を付けない表記にしたが、実際には呼び捨てにしたことはないので怒らないでいただきたい。

リーダーの皆様、来期Σリーグに参加する皆様、ぶるちゃんをどうぞよろしくお願いします。


第1期Σリーグ チーム『縁』
Pacific Dainagon

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