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奴隷派遣会社4

事務員の業務の一つに
作業員の評価をつける、というのがある
毎日終業後には、仕事ぶりや
姿勢、態度といった点について
AからEの5段階の評価がつけられる
それは作業員にとっては
昇格の基準にもなる重要なものだ

懲罰中に限っては
一人でも最低評価であるE判定がついた場合
当該作業員は翌る日も懲罰が
継続されてしまう

俊朗は機嫌の悪かった結衣に
E判定の評価をつけられてしまい
その日もハーネス姿で尻と鼻にフックを
引っ掛け、屋外で草抜きをさせられていた



その頃、
休憩室で談話中の悠真と結衣

結衣「懲罰中にEつけると
翌日、担当者になっちゃうなんて知らなかったんですよねー、もう最悪ー」

結衣が悠真に愚痴をこぼしている

悠真「いつもの癖でしょ?」

結衣「はい、18番だといつもEにしてるんでー、
って高橋さんもいつもEにしてますよね?」

悠真「ああ
でも担当とかダルいから」

結衣「えーずるいです!w」

悠真「でも、まあいいんじゃない?
担当者といっても、いつもみたいにただ
指示出しとくだけだし」

結衣「でも、なんかキモくないですか?
懲罰の時の作業員の格好!
私嫌なんですよねー」


懲罰中の作業員には
基本ハーネスが装着される


悠真「まあ慣れだよ、慣れ、
慣れてしまえば
家畜にしか見えなくなってくるから」

結衣「そうですかねー、
私は近くで見たくないので
外で草抜きさせてますけどw」

悠真「知ってるw
あれでしょ?」


2階にある休憩室の窓から俊朗の姿が見える


結衣は熱中症対策の為
水を張ったバケツを俊朗に用意させている
俊朗は、そこに顔を突っ込んで水を
飲んでいる最中だ

両手首と両膝は
30センチ程の長さのチェーンで
腰周りのベルトと繋がれており
動きが制限されている
それでいて、引っ張り合うフックによって
尻と顎は下げられない状態なので
なんだかおかしな格好で
舌をぺろぺろと伸ばして水を飲んでいる


その日は38度を超える猛暑日で、
少し外に出るだけでクラっとする程の暑さだ
そんな中長時間に渡って
草抜きをさせられている俊朗は
遠目でもわかる程汗だくで
背中や尻は日に焼けて真っ赤になっている
こまめに水分補給をしていなければ
熱中症にでもなってしまうだろう

草抜きといっても
道具などは何も無く、軍手すら無いので
素手で行なう事になる
泥が爪の中にまで入り込んで黒くなり
膝や足なども黒く汚れている


2人は、エアコンの効いた涼しい休憩室で
コーヒーを飲みながら
そんな俊朗を眺めているのだ

結衣「あれですw
さすがに家畜過ぎませんw?
ヤバ過ぎですwww
でも聞いて下さい!
課長に最低でも1時間は靴掃除させて
謝罪させろって言われました!
最悪です!」

悠真「それはそうでしょw
靴掃除でE付けてるんだから」

結衣「えー普通に嫌です!なのでまた
ちょっとしか舐めさせません!」

悠真「悪w」

結衣「当然です!懲罰なんですから
足下で泣かせますよ!
18番の等級だと裏しか舐めれない
じゃないですかー
なのでフック掛かってるとヤバいみたいです
靴、裏向けてあげないと」



悠真「だろうなw」

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