週記38【昼飯】

高いスニーカーを買ってしまいました。罰として、底が抜けるまで履くつもりです。




・履修の関係で、火曜から金曜まで、6時半起きが続く。
これまでの私が聞けば発狂するようなスケジュールだが、課題の量が少ないおかげで何とか持ちこたえている。現段階では。
また、月曜は一日休み。火曜以外は昼帰りとなるので、意外に優雅ではある。その分、就活に手を回しなさい、というメッセージも感じられるが、未だ見て見ぬふりをしている。


1限が休講の日は朝にゆとりができるので良いが、一番最高なのは2限が休講の日だ。早起きだけして、午前中から時間を持て余す。なんでもできる、と無敵になった気分。

キャンパスを去り、バスに乗り駅に着く。時刻はまだ10時半過ぎ。私は最近行きたかったカラオケに足を運んだ。昔、J-POPという言葉があったのだが、その言葉が栄え出したころにリリースされた曲を聴くと、カラオケ欲が顔を出すのだ。
最近あまりJ-POPというジャンルで日本の音楽が語られることが少ないのは、業界にとっていいことだと言える、とか、誰かが何か言ってたような。

駅前に新しくできた某カラオケ店に入った。姉から「あそこが一番安い」と聞いていたのが選ばれた理由だ。
一時間ほど歌った。合計9曲。内8曲がミスチル。嗚呼、ミスチルは良い。ミスチルは良いぞ。
朝割、なるものがあり、カラオケ自体は馬鹿みたいに安かったが、ドリンクバーの料金が高かったおかげで、「一番安い!!」というほど安くならなかったことが、執筆している今でも腑に落ちていない。姉が悪い。
かねてから行きたかったというのに、店を出た後の満足感は乏しかった。このへんで、少しブルーに入る。

GUとUNIQLOに寄り、服を見たが、結局何も買わずに駅に向かった。良い!と思える服がなかった。


昼飯を駅周辺で食べるつもりだった。
ラーメンが食べたい。まだ行ったことのないラーメンを。
調べたが、この辺のラーメン屋は全て手を付けたようだった。
なら、麺類なら何でもいい。うどん、そば。まだ行ったことのないそば屋。
調べたが、それはなさそうだ。
ならば仕方ない。マクドナルド。マクドはなんぼ食べてもいいですからね。
調べたら、昼のバリューセットがお得になる、スタンプカードみたいなのがあるらしい。
これだ!と思い赴くも、既に人で溢れかえっており、私は断念した。

駅の構内には、立ち食いそば屋がある。
電車が来るまでに時間があるなら、そこで済ませよう。ちょうど、食べたかったはずの麺類だ。
改札を抜け、電光掲示板を見ると、次の電車は4分後に来るらしい。
ダメだ。立ち食いそばも、ダメ。
この時、早起きで得た三文の徳分、損をした気分だった。


電車に揺られながら、ひどく落ち込んでいることに気付く。
空腹がもたらすストレスと、胸に残る「思い通りにいかなかった感」が、私の心の健康を蝕んでいた。

はぁ~あ、生きてるのって、つらい。

それと同時に、こんなことで?という気持ちも沸いていた。
昼飯を食えなかった、ただそれだけで?そこまでナイーブにならなくてもよくない?
どんなにナイーブでも、自分を客観視できる、すごい人間ですね。いやいやそれほどでも。

実際、健康ってこういうことなのかもしれない。
高校の保健の授業で、健康というのは、体が動くだけじゃなくて、心の話でもある、と言っていた。
それでいえば、この時の私は心が不健康になっていたのかもしれない。

そう、人の心は意外と、簡単に不健康になりやすい。きっかけは何でもいい。例えば、腹が減っているとか、どうしようもなく眠たいとか、奥歯に挟まったネギが気になるとか、家の換気扇を切ったか忘れた、とか。

問題は、その不健康を健康に裏返す方法にある。

家の近くのマクドナルドで昼食を食べた。スタンプカードは貯まり、胃袋も貯まる。久々のチョコパイは胸を躍らせた。そう、心は案外簡単に健康になる。




・「住住」というドラマにはまっている。
バカリズム原案、作業場に集う3人が毎話他愛のない、しかしジワリと面白いやり取りを繰り広げるドラマだ。今、huluにてシーズン4が配信されている。
前回の週記にて、消費するカロリーがどう、という話をしたが、このドラマも同様、軽い腰でスイスイ見られる。1話30分弱なのも、腰が軽くなる理由の一つだろう。
そしてこのドラマ、志で言うと、私が現在週記でたまに投稿するシリーズ「空想喫茶」と似ている。クオリティは段違いなのは百も承知だが。
場面は一つで、会話に重点がある。フィクションだけど、演じるのは本人役だから、現実と創作のちょうどいい間。そして、確実に面白いテーマがあるので、一生見てられる。

もう最新話まで見てしまった。早く次が観たい。




(追記)
前回、「ほん呪」こそ最強のコンテンツ、みたいなことを言った。
これを完全に前言撤回させてもらう。
原因は、投稿したその日にあった。
朝刊配達のバイトがあった。私は、人気のない田舎の家々、だけでなく、神社の前にまで配達をしなければならない。
もう、察しはついただろうか。
まじでめちゃくちゃ怖かった。肩震えるくらい怯えながら原付を走らせた。
やはり「怖い」は悪影響だ。作品の基準は「面白い」に限る。

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