週記46【印象日の出・即席の足跡】

ワールドカップ、終わってないですよ?みんなサッカーが好きなんじゃなくて自国の代表が頑張ってるのに便乗してワイワイしたいだけだったんだね。
とは思わないよ私は。「日本代表のサッカー」が好きだったんだよね。分かる。
でもせっかくabemaで全試合観れるんだから、残りの試合もいっぱい観るよ。楽しみだな。




・高3の頃から、初日の出を見に行くようになった。備長炭(仮名)に誘われ行ったのだが、以来元日の恒例行事となっている。まだ今年終わってないけどこんな話してごめんなさいね。

近辺で絶好のビュースポットである海岸へ行けば、結構人がいる。知らない人が大勢だが、大勢の中にぽつぽつと見たことがある顔も伺えたりする。まあ話しかけることは稀なのだが。
上るのか、上らないのか。上っているのか、いないのか。建物があるから見えないだけで、上ってることは上ってるらしい。だの、あることないことくっちゃべっていると、気が付けば太陽が見える。年の始まりらしく、「今年の目標は?」などと聞いてみたり。まともなことが言えたことなんてない。元日であれ、脳は早朝寝起き状態。モンストのガチャのことくらいしか考えられない。

ぽつぽつと人が減っていく。我々も同様近くの駐車場へ去っていく。次の目的地はジョイフルだ。
高3の頃、日の出直後、ジョイフルに朝ごはんを食べに行った。それ以来、我々の中では元日の朝食はジョイフル、と相場が決まってしまった。高3のときは海岸近くにジョイフルがあったのでアクセスしやすかったのだが、時を経て潰れてしまった。仕方なく我が家に近いジョイフルに向かう。「YouTuberヒカルプロデュース!」と書かれた商品には目もくれず、定食のページを睨む。目もくれない理由はもちろん、もう再三食ったからだ。
適当な定食を胃に入れた後、解散する。初詣もパチンコ開きもすることなく、それぞれの家に帰る。
私は寝間着に着替え、ゆっくりと布団に入る。
いつもの正月。


と、ここまで視えていた。見据えていた。今年、いや来年の初日の出もこのルートだろ!と。
「彼女と見るかもやから、一緒に初日の出見るの無理かも」
先日備長炭が放った台詞だ。私は煙草の灰をぽとりと落とす。
私の恒例行事が。私たちのいつもの年明けが。我々の年始が。
行えない……………?
「君ら二人と、俺入れて三人じゃいかんの?」
「いやあ、俺は良いけど、彼女さんが嫌がるんよねえ」
まあそう返されるだろうな、と思いつつ出した提案だったが、何の捻りもなく予想通り返ってくるとそれはそれできつい。
「だから、お前も彼女作れよ。そしたらダブルデートで初日の出行けるやん。それやと彼女も文句言わんと思うし」
絶対そんなわけない。成人がダブルデートとか言うな。せんやろ、大人がダブルデート。しかも初日の出て。誰がデートで早朝から太陽昇るのだけ見に行くねん。嫌やろ。
あとそんな急に彼女作れるかい。あほか。こちとら成人なっても彼女の一人も作ったことないひねくれ人間まがいやぞ。二十余年間作れなかった彼女という存在たったのひと月で作れるかい。
「彼女、ダブルデートやったら『ええで』って言ってた」
後日備長炭から聞いた言葉。いやええんかい。てかそれならいよいよ三人じゃダメな理由が気になるわ。会ってもないのにもうワシのこと嫌いなん?
ワシのこと嫌いすぎて、ワシの彼女という全然知らん人を入れとかんと好きな人と嫌いな人で挟まれて好感のジェットコースター起きて内臓浮いてまうの怖いんか?なんや。まじで。
年始にあれがあるから年の瀬も楽しめる節があるというのに、その節が一つ折れた。こうなったら、年始までに彼女を作って二人きりで初日の出を見に行って、備長炭カップルらに「あいつらの初日の出、羨ましいわぁ~」ってハンカチ噛ませます。本気です。出会い系アプリ全部入れました。これは嘘です。




・私はinstagramのアカウントを5個作っている。
一つは、いわゆる本アカ。
一つは、元日記垢、現ゴミ箱垢。
備長炭立案の「絵日記みたいに毎日インスタを投稿する」というおもしろに乗っかるために創設したアカウントだ。20歳になったタイミングでSNSから足を引こうと思っていて、日記もそこでストップしたのだが、数か月と経たないうちにゴミ箱垢として帰ってきてしまった。重度のスマホ中毒者。
ゴミ箱、と銘打っていることからも分かるように、このアカウントでは好き勝手やっている。具体的に言えば「面白いとは思うけど本アカでやるにはいろんな人の目にさらされすぎてしまう恥ずかしい投稿」をしている。
他にはゴミ箱の裏アカ、一人インスタライブ用アカ、友人とインスタライブ用アカ等いろいろあるのだが、今回はゴミ箱垢でのあるシリーズについて綴る。


昨年の年末から、毎日ストーリーを上げていた。
何かの写真、とかではなく、文字だけのストーリー。シリーズ物なのだが、最近見返してみて、またもワクワクがあふれ出した。
今回はこれの紹介です。では一体どのようなシリーズなのか。

例に、とある日のストーリーでの文言を引用する。

11/18
MagSafeのパスケースつけるの忘れてJR切符で乗車。¥1,360の損害。
3マス戻る。

ルポライター(@skrk_19)・instagram のストーリーにて

このシリーズのハイライトがある。タイトルは「たのしい双六日記」。
そう、日記に双六の要素を付加したものだ。「日付」「その日の一言」に加え「マスの効果」を記述する。「一マス進む」であったり、「一回休み」であったり。
何がワクワクするって、これを作ることで、次に友達と遊ぶときに、「カラオケ」「ビリヤード」「ダーツ」以外に、「その双六で遊ぶ」という選択肢が増えるのだ。
もちろん、人生は双六のように単純ではないため、中には「$1,000はらう」や「次の自分の番まで寝る」など、双六にしては変なマスが形成されている。これは制作時の私が、「ただの双六に人生ゲーム要素とか桃鉄要素とか、いろいろ入ったらおもれえんじゃね?」と企んだ魂胆がそのまま表れている。
私は今、非常にこれをやりたい。プレイしたい。
去年の年末に作って以降、一度も提案することないまま一年を迎えてしまっていた。完全に忘れていたのだ。


次に私と遊ぶ友達は覚悟していてほしい。
おそらく、それなりに面白くなるだろう。


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