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地方銀行?嫌いですよ

木下斉さんのVoicyでヤバい銀行、特に地方銀行について取り上げられていました。

この配信を聞いて思い出したことが2つあります。どちらも嫌な記憶ですね。この2つの出来事で私は地方銀行が積極的に嫌いになりました。

首実検


出来事の一つが「首実検」です。
私は28歳のときに10歳以上年上の妻と結婚しました。20年以上前のことです(このあたりについては過去にnoteを書いてるので、よろしければお読みください。)
この頃、妻は小さな会社を経営していたのですが、資金調達を必要としていました。そんな中、地場の地方銀行が融資しましょうと言ってきたわけです。この融資案件は進んでいき、私が保証人になることになりました。で、いよいよ融資実行というときに、その地場地銀の担当者から連絡がありました。

要はこういうことです。
・私が保証人になっているが、「こんな年の差の夫婦はおかしい。本人確認が必要だ。」と上司が言っている。
・書類が整っているだけでは本人確認が十分ではない。保証人を呼べ。実際に顔を見ないと融資はできない。

「え?どういうこと?」と思いましたが、妻の会社はその融資を当てにしていましたし何分時間が差し迫っています。仕方なしにその地場地銀の店舗に行きました。担当者の上司と対面です。
まあ不快でしたね。好奇心マンマンの眼差しでジロジロと睨めつける目、慇懃でありながらどこが侮蔑的な匂いの漂う言葉。「おまえらの生殺与奪権はオレたちが握ってるんだよ。」という態度でした。
この銀行、当地の第一地銀ではありますが、絶対に取り引きしたくないと思いました。実際、会社経営者になった今、各種支払等のために口座こそありますが融資などは一切受けていません。

仕組債


私は地方で企業経営をしています。7,8年前だったと思います、最近話題になっている仕組債のセールスを受けたんですよね。これは前述の地銀とは違う地銀から。

具体的に言うとノックイン債というやつです。詳細説明は目的ではないので省きますが、端的に言うと、投資の素人や購入の必要のない中小企業が絶対に買うべきではない高リスクな金融商品です。仮にこのような金融商品を購入したいプロが存在するとしても、地銀から購入することはないでしょう。
ただ、当時はさほど危険性が周知されていなかったと思います。けっこう購入する企業がいたようです。中には融資とバーターで購入させられた例も知っています。

このセールスを受けたときは悲しかったですね。当社が創業以来お付き合いしてきた金融機関さんです。こんなクソを勧めてくるいうことは、もうウチとは取り引きをしたくないのだろうか?そう思いました。
でも実際は違っていたんです。
実のところ、仕組債を勧めてきた担当者はそのリスクをしっかりと理解していなかったんです。話をして、相手の反応を確かめて確信しました。「こいつはよく解っていないけど、とにかくノルマ達成のために売っているだけのショッカー戦闘員だ。」
客のこととかリスクとかに目を向ける余裕はなく、ただただノルマ達成という恐怖に追い立てられているだけです。さらに悲しくなった、というか呆れましたね。将来のことを考えず、自分の利益しか考えていない金融機関と付き合うことは出来ません。
かくしてこの地銀さんとも現在は取り引きがほぼ無くなってしまいました。

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