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オペラでもたれる

タイトルが否定的だが、
オペラが嫌いというわけではない。

長い学生時代に出会ったクセの強い先生について語ろう。

遡ること中学生の時、
音楽の先生で私のクラスの担任でもあった
クセが強い先生がいた。
I先生と呼ぼう。
声楽科出身で、
得意分野というか、好きな分野というか、
授業の時間突然、
音楽の教科書には載っていない
自分の好きなオペラを語り出した。

私が所属していた吹奏楽の担任でもあったため、
選曲はオペラがちょらほら・・・。
プッチーニの曲もちょっとやっただろうか

まさが自分の授業にも出してくるとは思わなかった。
しかも、「サロメ」かよ・・・。

「サロメ」とはオスカー・ワイルドの小説がオペラになったものなのだが、
きわどいシーンやグロテスクなシーンがあり、
中学生に話すのかと
思うと今さらだが、激しく突っ込みたい。
(気になったら調べてね)

サロメを紹介するほどクセの強いI先生だったが
プッチーニの曲は、好きなって中学を卒業した。

オペラの話しはすでにお腹いっぱいであった。
むしろI先生の喋りがねっとりしていたのもあったからだろうか?

時は過ぎ大学生になり、
後先考えずヨーロッパ文化の勉強すべく山梨の大学に入学した。

シェイクスピアに詳しい先生がいた。
K先生と呼ぼう。
せっかくそういう先生がいるのだから履修してみようと思い。
シラバスの内容をしっかり確認し、その講義に参加した。

授業初日、広めの講義室で受けることに。
K先生が教壇に上がって何故か英語で語り始めた。
「車で清里まで運転していたら激しい腹痛が来て
入院したら盲腸だった。
私は自分の人生を後悔したくない、だから好きな授業をする。
この授業は私の好きなオペラの授業にする。」
と言ってプロジェクターの準備をし始めた。

「えー!!!」

その半年間は、オペラざんまいでもたれた。

モーツァルトがお好きなようで、
モーツァルトのオペラをたくさん見せられた。
一度だけシェイクスピアのオペラも取り上げたが
数分終了した。
K先生も喋り方がねっとりしてたな…。

後日、違う講義でシェイクスピアのことを知ることとなったK先生ではない先生で。

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