2020年6月オンライン例会

はじめまして。私たちは、弁理士の囲碁サークル「PA会囲碁同好会」です。当同好会は、「初心者優遇」の方針のもと、一時期の休会を経て2012年から現在に至るまで月1回の例会と年2回の大会を開催しています。また弁理士のサークルではあるものの、他の囲碁サークルの方たちとの交流もあります。

これまでこのページで例会の様子を書いてきましたが、このたびnoteに引っ越すことにしました。

当同好会の近況ですが、昨今の新型コロナウイルス禍で集まって碁を打つことができず、今年3月から「囲碁きっず2」上でのオンライン例会を行っています。

今回はオンライン例会での対局の1つをご紹介いたします。

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黒20は積極的な一手。黒28は天元の1子と連絡した好手。

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黒32ではこのようにハネた方が良かったかもしれません。黒3で以降の戦いは黒やれます。

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もっと厳しく打つなら黒3と切る手も有力です。白4のつなぎには黒5とつなぎ...

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白6と跳ねだすのは、黒7~11の絞りが上手い手で黒19までで黒良しです。この変化図を「囲碁きっず2」での検討時にmiさんに紹介したところ、「こういう手を打てるようになりたい」とのこと。大丈夫、打てるようになりますよ!

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したがって白6ではグズむくらいのところ。白8の三々は面倒ですが、やはり黒25までで攻め合い勝ち。

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黒は一貫して上辺から中央の白一団を攻めています。

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黒本気で白の大石を全部取りに行っています。ただ黒112,114は蛇足でした。これを打ってしまったために白119~123の手が成立して、白の大石は奇跡の生還を果たしたのです(後述)。

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黒104は損な手。変化図のように黒1と当てて、黒3と打てば上辺と中央が切り離されるのでどちらかは取れていた(このように打たれたら私は投了するつもりでした)。

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もし黒112,114を打たなければ、白2,4(実戦の119,121)と打たれても黒5とつなぐことができた。実戦は黒112,114と白113,115との交換によってダメ詰まりになってしまったのです。

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183手以降省略。白の大石は助かったものの、黒の攻めの効果は大きく、結果は黒9目勝ちでした。黒の攻めの好局だと思います。

この対局の再生機能付き総譜と詳細な変化図はこちらのページからご覧いただけます。

全国の囲碁ファンの皆さん、それではこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

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