見出し画像

【2020.09】学生自殺者数の推移/性・学校種類別

日本の自殺者数については月ごとに詳細な統計がとられており、職業別に集計されています。

未成年者の大半は「学生・生徒等」に分類され、さらに「未就学児童」、「小学生」、「中学生」、「高校生」、「大学生」、「専修学校生徒等」に細別されています。

ここではそうした学生・生徒等における自殺者数の月次推移について、2009年1月から2020年9月までを図示します。

男女別にみた全年齢の自殺者数

学生について詳細を見る前に、全年齢の自殺者数を性別ごとに集計したグラフを確認しておきます。

画像3

大きな傾向として女性よりも男性が常に多く、2009年以降は両性とも減少傾向が続いているように見受けられます。

このように自殺者数に関しては、性別による明確な差異があります。

男子学生

ついで、男子学生に限り、学校種類別にみた場合がこちら。

画像2

グラフ右端、2020年8月、9月の自殺者数増加についてはニュースとして取り上げられる機会も多くありました。

男子学生でみれば特に大学生の自殺者数が当該時期に増加しているものの、前月からの変化の大きさで見れば過去にも同様の振れ幅は何度もあったようです。

今後、長く続いた減少傾向が増加に転じる可能性もあります。

女子学生

女子学生の場合。男子学生の場合とは縦軸の数値が異なることに注意。

sex_school_女

2020年8月は特に女子高校生の自殺者数が増加し、過去10年に類を見ない数となっています。9月でも前年までより多数となっている状況は変わりません。

男子との比較では全年齢の傾向と同様、常に女子が少数ながら、高校生に限れば直近で比肩するようになりました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?