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自殺者数の月次推移/性・年齢階級別

以下、データソースは厚生労働省「地域における自殺の基礎資料」です。

月次推移ギャラリー(不定期更新)

月次の自殺者数はたびたびニュースで取り上げられ話題になりやすく、自殺者数の増減は社会情勢との相関が指摘されています。

ただ、「変化の大きさ」が話題になりやすい反面、「変化のなさ・定常性」についてはあまり話題にならないなど、月次情報のニュース価値には非対称性があります。

バブル崩壊、リーマン・ショックなどによる失業・経済的苦境や、新型コロナウイルスによる生活状況の激変がもたらす自殺者数の増加に驚き、その理由を考察するのと同じくらいに重要さで。自殺という極めて個人的かつ一度限りの行動を、純粋に社会的・統計的な現象としてみる場合、「なぜ毎月毎月ほぼ一定数の自殺者がいるのか?」という疑問は真っ当な問い・解き明かすべき謎であるように思われます。

性・年齢階級別の自殺者数を可視化し定点観測する、あるいは各年特定月の自殺者数を比較したりすることで見えてくる何かがあるかもしれません。

- 2009年の各月(最大値:600)

- 2010年の各月(最大値:600)

- 2011年の各月(最大値:600)

- 2012年の各月(最大値:400)

- 2013年の各月(最大値:400)

- 2014年の各月(最大値:300)

- 2015年の各月(最大値:300)

- 2016年の各月(最大値:300)

- 2017年の各月(最大値:300)

- 2018年の各月(最大値:300)

- 2019年の各月(最大値:300)

- 2020年の各月(最大値:300)

- 2021年の各月(最大値:300)

- 2022年の各月(最大値:400)

各年の「最大値」は各月の自殺者数により異なる値を設定しています。最大値が異なる年をまたいで比較する場合はご注意ください。

推移の概観(2009.01-2021.01)

自殺者数の月次推移を性・年齢階級別に示します。公開時点での対象は2009(平成21)年1月から2021(令和3)年1月まで。最新情報は上の各年リンクからご参照ください。

なお年次で見た場合の、昭和から平成を経て令和へ至る長期推移は以下の記事で紹介しています。

傾向をつかむ

まずは静止画にて自殺者数の変動傾向をつかみましょう。

まずは性別ごとの推移。

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続いて、年齢階級別の推移。

男性編

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女性編

200901-202101_age_女
200901-202101_age_女_bar

(縦軸の最大値は男女とも揃えました)

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なお、参照元とした「地域における自殺の基礎資料」では「自殺日」と「発見日」の両者が月次データとして提供されていますが、マスコミ報道等でも使用される「発見日」ベースの数値を採用しています。

性・年齢階級別

上掲の静止画でもおおよその推移を把握することができますが、より精密に、また男女の差異を同一軸で捉えられるよう、性・年齢階級別の自殺者数月次推移を横向き棒グラフ動画で示します。

横向き棒グラフによる性・年齢階級別の人数表示は「人口ピラミッド」などでも用いられ、過去・現在だけでなく未来まで見通せる可能性がある有用な図示方法です。

直近(コロナ禍)

直近データ(2019.01~2021.01)は以下の動画より。


男女別に抜き出し時系列に並べるとこのようになります。

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201901-202101_age_女_bar

長期推移

平成21年以降の一貫したデータがあります。2009.01~2020.12を対象とした長期推移はこちら。

横軸の違いに注意。



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