がんによる死亡/人口動態調査
がん。悪性腫瘍。悪性新生物。
医学の進歩によって治療技術が向上したり、選択肢が増えたとしても、がんによって亡くなる方は存在し続けるでしょう。
死因別統計をみれば、がんによる死亡の過去から未来を見通せるでしょうか?
死亡数
2020年にがんで亡くなった方は38万人ほど。性・年齢階級別にみれば下図のとおりです。
年齢でいえば60代以上、性別でいえば男性が多い死因となっています。
図の右下線グラフは1950年からの男女別死亡数推移を示しており、上昇傾向が続いていたことを示しています。
また死亡総数に占める割合は、だいたい4分の1ほど。「日本人の4人に1人はがんで死ぬ」といわれる所以です。
上図のグレー部分が死亡総数です。がんによる死亡の色つき部分とくらべてみれば、がんでは比較的早いうちに亡くなる方が多いようです。
右下線グラフでは死亡総数の急上昇と、がんによる死亡数の頭打ち傾向が見えてきます。がんによって死亡する人の割合は減少し、他の死因が増えているというわけです。
死亡率
人口全体に占める割合はどうでしょうか。下図はがんによる死亡数と人口ピラミッドを重ね合わせたもの。
亡くなった方は人口ピラミッドから抜けてしまうため、がんによる年毎の死亡数はそれほど多くは見えません。
死亡率を明確にするため、10万人あたりの死亡数として人口10万対死亡率の図を示しましょう。
率でみた場合も男性が多く、60代から急に上昇するようです。最大は90代後半男性で、およそ4,000。パーセントでいえば4%になります。
また100歳を超えるような場合には90代よりも死亡率が低くなる、というのが男女に共通する傾向のようです。
動画でみる推移
死亡数
死亡率
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