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【日本】未来人口ピラミッド「低位 vs 中位」(-2100) / 2022年推計

国際連合事務局経済社会局人口部にもとづく人口ピラミッド推計。

このnoteでは「低位」と「中位」の両推計を比較するで。

ちなみに、遠い未来のことは完全には予測できひんから、将来人口は設定パラメータのちがいによってけっこう単純に推計されている模様。


異次元の少子化対策(2023)

政府により「異次元の少子化対策」が策定された2023年。まぁ、見慣れた形の人口ピラミッド。

2022年の推計値を使っているので、低位と中位の差は1歳と0歳のみ(グレー部分)。結構ちがってるけど、まだまだ大勢に影響なし。

日本の未来人口ピラミッド「低位 vs 中位」(2023)/総数推計・平均年齢推移
グレー部分の拡大(中位推計と低位推計の差異)に注目!

右側表・グラフは「総数の比較」、「総数推移の比較」、「平均年齢の比較」。すでに低位は中位より23万人少なくなってるか…。

団塊の消滅(2030-2050)

「高齢化」は2023年の段階でまだまだ進行中の現象で、団塊の世代と呼ばれる突出した人数の層が高齢化を牽引中。

2030年にはおよそ85歳くらい。健在やね。

日本の未来人口ピラミッド「低位 vs 中位」(2030)/総数推計・平均年齢推移
低位推計(カラー部分)のあやういバランス感…


だが2040年には亡くなる方も多くなり、人口ピラミッド上の多数派は完全に団塊ジュニア世代へ。ジュニアも65歳を超えて高齢者の仲間入り。

日本の未来人口ピラミッド「低位 vs 中位」(2040)/総数推計・平均年齢推移
細りつつある日本の未来…


2050年には団塊ジュニア世代が後期高齢者へ。改めて考えれば、後期高齢ジュニアってややこしいな。人口は1億の大台を割り込むか。

日本の未来人口ピラミッド「低位 vs 中位」(2050)/総数推計・平均年齢推移
中位推計も危機的やけど、低位推計はそもそも国が維持できるか心配やね

このころには2023年生まれの子供たちが20代後半となり、社会での活躍を見せだす頃合いのはず。

中位(カラー)の部分と低位(グレー)の部分がはっきり分かれだし、推計値によって社会のあり方は全然ちがってくることがわかるわな。

「異次元の少子化対策」がどこまでのことをやれるかわからんけど、何もしなければ「低位」の未来が訪れる可能性もあって。というか、2022年実績の時点で低位に振れているので、可能性は高い。

人口ブロッコリー(2060-2100)

日本の未来人口ピラミッドを見て「棺桶型やんけ…」とコメントした人もいたけど、ある意味で「棺桶型」は中位推計にもとづいた楽観的な未来かもしれん。

低位推計では、どうも「ブロッコリー型」を目指すらしい。

日本の未来人口ピラミッド「低位 vs 中位」(2060)/総数推計・平均年齢推移
棺桶からブロッコリーへ
日本の未来人口ピラミッド「低位 vs 中位」(2070)/総数推計・平均年齢推移
低位推計は完全にブロッコリー型
日本の未来人口ピラミッド「低位 vs 中位」(2080)/総数推計・平均年齢推移
さらに若年層の絞りが効いて、キノコ型?

2090年、50万人超をかぞえる100歳以上女性が最大勢力に。

日本の未来人口ピラミッド「低位 vs 中位」(2090)/総数推計・平均年齢推移
平均年齢が60歳を超える国のすがた
日本の未来人口ピラミッド「低位 vs 中位」(2100)/総数推計・平均年齢推移
つぼ型→棺桶型→ブロッコリー型→キノコ型→ニンジン型(いまここ)→???

2023年から77年。中位推計(カラー)と低位推計(グレー)の差はおおきく大きく広がりましたとさ。

ふりかえって図を見れば、2030年までに少子化傾向を押しとどめようという政策がいかに重要かってことよね。いま次第で77年後の未来は大きく違ってるんやから。

動画でみる人口ピラミッド推移

このnoteの元ネタは下記動画。
(チャンネル移行に伴い2024年3月1日に差替え。低位と高位の比較版)


YouTubeチャンネル「世界人口ピラミッド△」では、韓国や中国や、日本以外の未来人口ピラミッド動画なんかも上げる予定なんで登録しといてや!


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