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おすすめの漫画
「これ描いて死ね」という漫画の話をしようと思う。
この作品は、「漫画大賞2023」で大賞を受賞した作品ということなので、読んだよ、という人もいると思うけど、まずは、ざっくりとしたあらすじを。
主人公の安海相(やすみ あい)ちゃんは、離島に住む高校一年生。
漫画を読むのが大好きな彼女は、ある事をきっかけに、仲間と一緒に漫画を描くことにする、という感じの話だ。
現在も、雑誌で連載中。単行本は3巻まで出ている。
漫画に限らず、小説でも、音楽でも、アクセサリーとかでも、プロアマ問わず、何かを作ったことのある人は、刺さるところがあるんじゃないかなと思う。
私は、この漫画を読んで、初めてZINEを作った時のことを思い出した。
地元の島のおすすめスポットを紹介した本。
ワークショップで作り方を教えてもらって、みんなで即売会に出品した。
自分の作ったものでお金をもらうのは、あれが初めてだった。
専門ソフトを使えば良い感じにできるようだったけど、使い方がわからない。
全部手書きにしようかなと思って描いてみたけど、字も絵も汚すぎてやめた。
結局、原稿は全部pageで作成した。
入稿の仕方がわからず印刷会社に電話をかけ、良い写真が見つからず、お店に直接連絡して写真を提供してもらった。
全部が手探りだったけど、完成した本が手元に届いた時はめちゃくちゃ嬉しかった。
この漫画で好きなシーンは、主人公の相ちゃんが、漫画研究会の仲間と即売会に行くところだ。
私はコロナ禍だったから現地には行けなかったけど、自分の作ったものを欲しいって思ってくれる人いるのかな、っていうドキドキ感とか、他の人たちレベル高いなーって、ちょっと落ち込んじゃう感じとか、初めて本が売れて涙が出るくらい嬉しかったこととか、全部よくわかる。
漫画だけじゃ無くて、曲作るのも、本作るのも、アクセサリーとか、動画とか作るのも、好きでやってるから楽しいんだけど、しんどいところもあると思う。
自分の思い描くような形にならなくて悔しい思いしたり、めちゃくちゃ素敵な作品みちゃって、私にはあんなの作れないわって落ち込んだりさ。
だけど、自分の作ったものが形になった時とか、誰かに手にとってもらえた時って、辛かったことぶっとんじゃうくらい、やってよかったなって気持ちにもなると思う。
この話には、私も何か作りたいな、って初めて思った時の初期衝動みたいな気持ちも、何か作ることのしんどい気持ちも、嬉しいことも、全部詰まっているように感じる。
だから私は、初めて自分が本を作った時と重ねて、気持ちが揺さぶられたんだと思う。
まだ完結していないので、これからの彼女たちがとっても楽しみ。
随分、ふわっとした感想になってしまった気もするけど、何か創作している人、昔やってたけど最近作ってないな、という人にもおすすめです。
一ヶ月書くチャレンジ
15日目 誰かにおすすめしたい本や映画
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