書いた先で、わたしはあなたと手を繋ぎたい
わたしは、書いてどうなりたいんだろう。
ずーっと考えて書いては、違うかも、と消してを繰り返していたんだけど。
わたしは、書いて誰かと手を繋ぎたいんだと思います。心を開いて、話をしてみたいっていうのかな。
昔から、おしゃべりが得意じゃなくて、場の空気も読めなくてさ。いっぱい失敗したんです。
そんなこと繰り返しているうちに、心を開いて誰かと関わるのが怖くなっちゃった。
いい歳して、情けないなあって思うんだけどね。
一人の時間も好きだけど、やっぱりどこか寂しい気持ちもあったんだと思う。
勇気を出して心を開いていたら、もっと素敵な時間を過ごせたんじゃないかなと思うの。
でも、やっぱりどうしても勇気が出なくて、お喋りできない代わりに、学生の頃はずーっと大学ノートに書いてたし、大人になったら、こっちのnoteに書いてた。
今思えば、どっちもノートなの面白いですね。
それでさ、色んな人とお喋りする代わりに、寂しいときも悲しいときも、一人きりだなって気分のときも、本を読んだり、音楽を聴いたりしてたんです。
今、この場所には、わたしの気持ちをわかってくれる人はいないかもしれない。
でも、誰かが、わたしの感じた孤独な気持ちとか、ひねくれた心とか、やってらんねーなってこととか、そういうのを言葉にしてくれている。
その人とわたしは、会って喋ることはないかもしれないけどね。
だけど、自分と似ている誰かが確かにいるんだなって、一人じゃなかったんだな、って思えたんです。
気持ちが楽になったっていうのかな。うまく言えないんだけど。
ずーっと、居場所がない感じがして、ぷかぷか浮いてたのを、繋ぎとめてもらったっていうか。
わたし、役に立つ情報も、うっとりするような美しい表現の文章も書けないけどね。
だけど、自分のなかのダサいところも、好きだなってところも、気持ちを開いて書いていったら、いつか誰かと言葉を通して、手を繋ぐことができるかもしれない。
わたしが、本を読んだり、音楽を聴いて、一人じゃなかったって思えたように、書いた先で、誰かがわたしの文章を読んで、そう思う時があるかもしれない。
そうやって、文章を書いて心を開いていくことができれば、いつか、勇気を出して、目の前にいる人にも自分の本当の気持ちを伝えることができるようになるかな。そうだといいな。
いい大人になっているのに、こんなこと書いて、めちゃくちゃ恥ずかしいし、今からじゃ遅いかもしれないけど。
でも、書いていった先で、心と心が繋がるような瞬間が、一回でもあるといいな。
時間が経てば、また別のこと考えてるかもしれないけど、今のわたしは、書いて、ほんとの心で誰かと話ができたらいいな、と思っています。
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