【新商品】ホールリーマーN

こんにちは、P!MODEL LABOのぽらりんです。

またまた新商品「ホールリーマーN」のご案内です。

【開発経緯】

きっかけは日本一(多分)速いMA使いのダラヤマさん(@darayama180)のツイート


これに反応したのが安竹@MG-R赫組(@tstkmini)さん

「おっし、作るか」

と先日シャフトブレードをお願いした取引先にお願い。

とりあえず図面

ベアリング正対チェッカー

【軸穴の嵌合いに関して】

以前の記事で

を書きました。

ベアリングが抜けないようにテーパーになっています。これがもたらす弊害として、狭くなっているところでベアリングに圧がかかっているせいで、スムーズな回転を妨げています。詰まるところ、ベアリング自体が変形してしまって、回転が渋くなってしまっています。

また

【ちょっと考えてみましょう】
以上のことを踏まえると「ベアリングを”どこかに”はめるとき、圧がかかって、渋くなっている可能性がある」ということがわかると思います。それはローラーだけですか…?気づくとちょっとだけ幸せな気分になるかもしれません。

ベアリングの軸穴のことです笑

S1シャーシなどは結構スコスコなんですが、これ以降のシャーシはベアリングの脱落などを防ぐためなのか、結構がっちりハマります。型番によってはきつすぎるものもあったり。

金属とは違い樹脂なので弾性はあるものの、嵌合いに関してはキツめです。結構これも圧迫されているようで、樹脂と金属ではありますが、ベアリング自体に負荷があると思われます。

ですので、ここを調整するツールとして、いろんなサードパーティー様がベアリングリーマーを作られていたり、代用品としてΦ6のストレートリーマーや面取りカッターなどで調整をされている方も多くいらっしゃいます。

【現行ベアリングリーマーの問題点】

単純にドライバーなどと同じで、片手で支えなく作業することになります。

これによって起こる問題というのは、加工した軸穴に対して、垂直に加工できているか、ということです。ただ単純に座ぐり、拡張加工したいだけならそれで問題ないんですが、速度を上げる上で、足回りはキモになります。

この加工自体が斜めなっていたりすると、ベアリング自体も嵌合が傾いたりするので、加工の際には細心の注意が必要。

そこでその問題を解消する方法として、上記のように「軸穴同士をブリッジできるようにして加工すれば、比較的垂直に軸穴の調整ができるようになるのではないか」ということでこの形になりました。

【試作品できました】

写真 2020-08-29 22 58 02

なんかパターンが増えてる…

当初は両方から挟み込んで削る治具を考案していましたが

コスト的なことで受けになる部分をダミーの軸受に変更しました。

手持ちのベアリングを使ってもらうということも考えましたが、ベアリング自体にガタがあるため、ダミー軸受を作成しました。こうすることでほぼガタツキなく、ブリッジさせた状態でザグれるのではないかなーと思いました。

写真 2020-08-28 19 36 11

写真 2020-08-28 19 36 14

このような感じで持ち手を軸穴の壁に押し当てて捻じれば

写真 2020-08-29 23 17 41

干渉する部分が削れます。

写真 2020-08-29 23 11 20

写真 2020-08-29 23 11 25

写真 2020-08-29 23 11 36

きれいに面に対して垂直にはまっていると思います。

嵌合いのテンションですが

写真 2020-08-28 17 27 00

どうもブレードの形状によって嵌合のテンションが違う削れ方をするようで

この部分に関しては好みもあるのでアンケートをとりました。

結果

ということでとりあえず、パターン2を商品化することにしました。

写真 2020-08-29 23 15 55

一応今後3パターンを販売していくことも考えています。

ぜひともよろしくお願いします!

【商品概要】
P!MODEL LABO 「ホールリーマーN」

素材:SUS303 ステンレス

加工方法:NC旋盤削り出し

全長:102mm(2mm軸:72mm、6mm軸:30mm)

価格:1セット(ダミー軸受含む) 3,666円(税込)

販売方法:ECサイト https://pmodel-labo.stores.jp/

販売時期:9月下旬から上記販売サイトにて販売

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