チューンフラットレースについて
こんにちは、P!MODEL LABOのぽらりんです。
今回はミニ四駆におけるカテゴリの一つ「チューンフラットレース」についてまとめてみようと思います。
ミニ四駆に復帰して10年ちょっとになりますが、フラットとの出会いもほぼ同じくらいの年月が経っていましたw
「チューンフラットの面白さ」を私なりに書いてみようと思います。
【チューンフラットレースってどんなもの?】
ミニ四駆をやっていると「立体」「フラット」という言葉は聞いたことがあると思うのですが、つまるところ「フラット」っていうのは、飛んだり跳ねたりする箇所がほぼないレイアウトのことです。
「チューン」という言葉がついている理由については、今でこそダッシュ系モーターが公式大会等で使用が可能になっていますが、二次ブーム時をご存知の方であれば、当時は「レブチューン」「トルクチューン」「ハイパーミニ」(アトミックチューンはもう少しあとだった気が)のいわゆる「チューン系モーター」しか使えませんでした。その当時のレギュレーションをが元になっています。
そんなフラットレースの中でも大きく分けて
・立体LCを使用した「セミフラット」
・バーニングLCを使用した「フルフラット」
の二つのレースがあります。
特にチューンフラットの大きなまとまりとして「MINI4WD Grand Champion Series」(MINI4GCS) があります。通称「グラチャン戦」ともよばれ、全国の有志によって各大会が行われ、年間で転戦されていたりします。
※MINI4GCSはセミフラットのレースによるポイントレースになります。
コースに関しては基本的にはタミヤ製のジャパンカップジュニアサーキットの「ストレート」「45度カーブ」「ウェーブ」「立体レーンチェンジ」「バンクアプローチ20」を組み合わせたものを使用します。
バーニングLCに関してはLCとカーブを加工して使用しています。
【レギュレーションは?】
タミヤ「ミニ四駆公認競技会規則」をベースに、各大会や時勢に合わせて修正及び追加・補足を行われています。
例えをあげるとするなら、さきほども述べたチューンフラットレースでは
モーターの縛りがチューン限定です。
片軸ならばアトミックチューンモーター2、両軸ならトルクチューンモーターPRO2が大体主流です。
その他でわかりやすいところでは「ローラーの個数制限(6個)」といったところでしょうか?
また電池に関しては、アルカリ電池限定とニッカド、ニッケル水素電池使用の2種類があります。これは大会によって違っています。
関西、西日本はアルカリ限定の大会が多いです。
大会ごとにレギュレーションは様々ですが、だいたいの本筋はよく似ています。
【チューンフラットレースのおもしろさ】
①無駄を削ぎ落としたスピード勝負の世界
なんといっても「速さ」でしょう。
チューン系モーターという縛りがあるとはいえ、秒速7〜8mという速度で
軽快に走りるけるミニ四駆は見るだけでも圧巻です。
また「速さ」を追求するため、無駄という無駄を削ぎ落としたミニ四駆はもはや芸術作品といっても過言ではありません。
②タイムアタック形式におけるピットワーク、心理
「一番速い人が勝つ」それはそのとおりなんですが、大会にもよりますが予選、決勝等に分かれていたり、決勝TAのみ2ラップ制(6周)だったりすることがあります。
予選はだいたい3〜4回の走行があり、各選手のベストラップを元に順位が決められますが、予選通過のタイムの逆算から、あとどれくらいタイムアップしなければならないか、どうすればタイムアップできるかなどを考えたりする個人のピットワークも重要です。
またベストラップも更新されれば大きく順位にも関わってきますので、予選通過ラインを考えたり、決勝においてはどこにタイムを置くのか、一撃を狙うのかなど、各選手の空中戦もあったりします。
③「速さの秘密」を学べる
スピード勝負の世界だからこそ学べる「速さの秘密」がそこにはあります。
重要なパワーソースであるモーターの当日支給当日慣らし(しかも電池2本で)という縛りがあるからこその「車体勝負」
駆動だけにとどまらず、バンパー構成やローラーセッティング、タイヤグリップ…など様々な部分で学びが非常に多いです。外観から分かる情報だけでも、そのレーサーの様々な意図を推測するも良し、直接コミュニケーションを取ることでご教示いただくも良し。なかなか表には出てこないようなテクニックや情報がたくさん得ることができます。
【チューンフラットの敷居】
よく「敷居が高そう」などと話をよく聞くところをまとめてみました。
その話を元に、払拭できればと思います。
①フラットって井桁超大径、精度、必須なんじゃないの?
実際そんなことはありません。
現にほぼ接着なしのビス留めバンパー車で入賞していらっしゃる方もおられます。
超大径は非力な(ダッシュ系モーターに比べて)チューン系モーターで速度を出すための改造、加工ですが、立体のタイヤのほうが遥かにみなさん神経を使って作られている印象があります。
結構ブレブレの人もいたり(それでも速い)、ワークマシンのみでタイヤを作られている方もいたりします。
いわゆる井桁に関しても、手作業のみで作られる方も未だにいたりしますし、特別な治具やツールを使っているという話も特に聞いたことはなかったりします。ただ単純に丁寧に、ゆっくり、きれいに作ったものが、記録や結果につながっていたりもします。
②大会の雰囲気殺伐としてそう
全然そんなことないです。
各選手同士でリスペクトし合い、一緒に応援したりも出来て楽しいです。
特に決勝ヒートなどの強豪選手の走りは、本人の魅せる走りもですがいち観客としてもついつい力が入ります。
そこはやはりミニ四駆、立体でも公式でも盛り上がれるのがいいところですよね。
③力の差を見せつけられそう
誰だって最初は初心者ですし、それは立体フラット関係なく同じ事です。
わたしも最初組んだときは小汚いマシンでした。
初めて参加したフラットレースは散々な結果でした。
フラットレース独特の速度域に最初は圧倒されてしまうかもしれませんが、逆に考えてそれだけ速い人がいる、ということは速くなる秘訣を知る機会、と考えてみてはどうでしょうか?
先にも述べましたが、学びの場だと思っています。
疑問に思っていること、マシンを見てもらう、情報の共有など話をすることで色々なことが分かるかもしれません。(距離感は大事)
④面白さがわからない
楽しみ方はそれぞれとは思いますが、私の場合、目に見えて自分の実力がわかるところが楽しい思っています。大会やヒートを重ねるごとにタイムアップをしていくことや、友人たちとただひたすら「速く走らせる」ことで勝負するのも楽しいです。
また、強豪レーサーと比べて何が足りないか、どうすればタイムを縮めることができるかとかを考える作業もハマると病み付きになります。
レイアウトやレースにもよりますが、上達している、速くなっている実感も得やすいでし
【おわりに】
以上私なりにいろいろまとめてみました。
その他にも大きな問題点があるとすれば「フラットマシンを走らせる場所がない」という点です(笑)
これに関しては、なかなか難しいと思いますが店舗さんに相談してみたり、またフラットをやっている人がいらっしゃれば、声をかけてみて、走行会などに参加するなどするしかないかなあといったところです(笑)
今回はチューンフラットに焦点を当てて書いてきましたが
例えば神奈川のミニ四駆処きんぎょさんなどでは不定期で「平手レプリカ杯」というチューン系モーター、無加工限定のリモートレースをやっていたりしますので、本格的なチューンフラットを始める前にそういった大会に参加をまずしてみるのも一つの方法ではないかなと思います。
もし興味があれば、フラットも面白いのでぜひやってみてください。
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