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LC攻略についてのあれやこれや

みなさんこんにちにはP!MODEL LABOのぽらりんです。

以前こんなことを記事にしました。

3レーンのシーンにおいて、どの常設コースでもレース、大会でもよく使われるセクションの立体LCについてのお話。ただし以下の条件の元に設置されたとしての話を書いていきます。

条件1 左回り(反時計周り)からのLC

条件2 平面に置かれている(バンクLC等は除く)

条件3 LCの着地がストレート1枚以上

今回は上記に載せた以前の記事とあわせて読んでもらえたらいいなと思います。というか今回の記事と本来なら順番逆に見たほうがわかりやすいかなと思ったりもします。

まぁただ出がらしみたいな情報なので、あんまり参考にならないかもですが…

【LCの基本情報】

みなさんご存知LC

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こんな風に大体走ります。

またこれもみなさんそれなりにやってらっしゃる方は、当たりまえにわかっている話ですが、通常平面区間のフェンスの高さは

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大体5センチなのに対し

入り口

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上り

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頂上付近

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下り出口

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と、入 5cm~5.5cm~6cm〜5.5cm~5cm 出 と微妙にフェンスの高さが変わって行きます。

【立体LCの挙動について】

ミニ四駆は曲がるとき、ローラーをフェンスに押し当てながら曲がっていきます。LCにおいても同じで、フェンスにローラーを押し当てながらクリアします。

ミニ四駆はある程度の速度まで行くと、立体LCでのマシンの挙動は同じになります。というかこの挙動しかしません。

・上りの挙動

入り口

上るときアウトリフト(曲がる方向に対して外側のタイヤが内側よりも浮き上がる)します。

アウトリフト例(わかりやすく素組ノーマルVZ)

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・下りの挙動

下り

逆に下るときはインリフト(曲がる方向に対して、内側のタイヤが外側よりも浮き上がる)します。

インリフト例

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つまり、アウトリフトしながら上って、インリフトで下っていくようになります。

またこのとき

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LC頂上までは右ローラーで曲がって

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頂上を超えて下りだすと反対側のフェンスへ進むので

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左のフェンスに左ローラーがあたっていきます。

区間

だいたいこんな感じに分けられます。

【ローラー、スタビライザーのセッティング】

前段の内容や写真を踏まえた上でのセッティングについてです。察しの良い方はもう分かると思います。

あと単純に姿勢制御だけでLCクリアするほうがブレーキ効かせてクリアするより速いです。

そこでここではフラットマシンを元に解説していきたいと思います。

【上り、アウトリフト時】

当たるローラーとスタビはここ。

右前
下段

フロントは右前メインローラーと右下、リアは下段があたります。

【下り、インリフト】

下りフロント
下りリア

フロントは左メインローラーと左上段スタビ、リアは上段ローラーが当たります。

【挙動例 アウトリフト】

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【挙動例 インリフト】

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※極端な挙動例として撮影しています。

こういった挙動からどこにローラーやスタビをどう配置するかが見えて来ると思います。特段上記に載せた一般的なフラットマシンのローラー配置やセッティングに理由があることもわかるかと思います。

【コースアウト箇所や挙動における対策など】

さっきまでのはどちらかというと一般的な総論のお話。ここからは半分自論も踏まえた見解。

「LC入らない」=スラスト増やす って人割と多いんじゃないかなと。でもそれって個人的にはメリットってそんなになく、他のセッティングの出し方さえわかれば単純にLCの挙動制御ができるのになあと思ってたりしたので、今回の記事を書こうと思った次第です。

今の立体マシンって重心低いし、タイヤ径小さいのでわりかし入れやすいはずです。

じゃあ具体的にどうやっていじっていいのかわからないって言うところではありますが

さっきまでの話や内容を把握した上で、この記事を読んでもらうと、なぜこういうセッティングをするのかがわかると思います。それを踏まえてコースアウト箇所やコースアウトの仕方についてざっくりと上り、下りに分けて書いていきます。それ以上は細分化されまくるので収集つかなくなりますw

・上りでコースアウト

俗にいう「カタパルト発射」なコースアウトです。考えられる原因としては①右前のスラスト不足 ②食いつき不足 ③ふんばり不足 が考えられます。①については結局下るための、スラストでのダウンフォースが効いていないのが主な原因です。右前のスラストは車体の頭を下げる役目があります。なので左に比べて右前だけスラストが少し強めに入れるのはそういった理由があります。また一部でリアローラーにアッパースラストを入れるのも頭を下げさせる目的があります。②についてはエッジで対策が可能です他にできる対策としては速度で食いつかせる方法もあります。③ふんばりについてはバンパーやビスのキャンバー方向へのふんばり強度が単純に足りてない場合です。速度や衝撃に対して負けています。

また①②に関してはLCにおいては比較的有効ではありますが、カーブ、ウエーブではやりすぎると減速してしまいます。

その他のコースアウト要因としては、フェンスに対して速度がありすぎてコースがたわんで弾かれるパータンもあります。これについてはもうどうしようもない話で、レイアウトのせいなのか、コースコンディションのせいなのか…という感じなので、素直にスキッドバーやブレーキでなんとかするしかないのかなぁといったところです…(苦笑)

・下りでコースアウト

はいったかと思いきや…なとても悔しいコースアウトです。原因は①左前ローラーやスタビの高さが合っていない ②左リア上段のローラーの高さが合ってない ③ふんばり不足 が考えられます。①に関しては一番最初にインリフト時に当たるのが左前上段です。たとえば左メインローラーを数mm上げてみたり、上段のスタビやローラーを下げることなどで対策ができるかと思います。②に関しても①と同様の意味合いがあります。上段を下げることでフェンスに当たりやすくなります。③は上り時の話と同じ。

・前転する

結構まれなパターンではありますが、よく言われる「セミ」状態です。スラストがいろいろきつい&間違った方向に向いてる可能性が高いです。

【P!ラボ的セッティングの出し方】

あくまで自分の場合です。参考程度に。

前提としてどうやってCOしたかの把握は当たり前の話として

①ビス、バンパー、ピン等の破損、曲がり保持力のチェック ②ローラー高の見直し ③ローラー、スタビの材質の見直し ④スラストの順番です。

④に関しては、いじった結果余裕がありそうなら逆に抜いていくようにしています。

【今の立体シーンにおいての考え方】

と書いてきましたが、あくまでこれはほかセクションのことをあんまり考えていなかったり、可動ギミックやブレーキ、MSフレキ等の制振ギミック、ローラー無制限などはまったく考慮していない場合のお話。
現在のシーンでは、ほとんどがジャンプ姿勢や着地に特化したセッティングがメインストリームにあるので、それが原因でイレギュラーな挙動をしている場合もあるかと思います。

ただ、上に記載したことを基礎的な話として考えてもらえれば、例えば減衰の加減や可動域の調整などのセッティングも変わってくると思います。ぱっと見た目を車体に落とし込む以外にも、速い人、強い人、上手い人はこういうこともベースにありながらギミックのセッティングに落とし込んでいる、自然にできているのかなぁと思ったりしています。

【おわりに】

先日今年最初の立体マシンを作りました。

今回の記事を読んでもらった上でローラーセッティング見てもらえたら、またちがった趣もありませんか?笑

その話はおいておいて、いかがだったでしょうか?ほんと出涸らしみたいな内容ではありますが、この記事としつこいですが

をあわせて読んでもらえたら、LCとお友達になれるかもしれません。

友達になるには相手のことを知る必要もありますし、自分のことも相手に伝えて、初めて友達になれますしね(なんのこっちゃ)

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