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ダークマター×ライナック(光闇ギャラクシー)の使い方・解説


1.はじめに

初めましての方は初めまして!ぴよにきまんと申します!ヴォイドヴェルゲ!(気さくな挨拶)

8/24に行われたファンキーさん(@funky0716)主催の非公認CS大会「第2回FCS」にて私と、らいそさん(@ISO_nira)の2人で「ダークマター×ライナック」(以下D×Rとする)を持ち込み、私がベスト8、らいそさんが優勝という形で非常に良い戦績を残すことができました。

今まで競技シーンではあまり見ないデッキ群である(私が使用し始めたギャラ杯序盤からFCS当日まで大型大会に持ち込んでいる人を全く見なかった)ため、初見殺し的な要素も多少含まれていたかとは思いますが、それを差し引いてもなお、強力なデッキパワーを持っているかと思われます。

名古屋で行われたACSでもD×Rを持ち込み個人戦績4-1(シングル戦績9-2)と好成績を出しており、その後のトーナメントバトル(マッチ戦)でも安定した勝率を取れていたため、FCSにも持ち込むに至りました。


FCS終了後、本デッキがCSなどの競技シーンなどでジワジワと使用者が増えていっており、一定の需要が見込まれるため、拙い文章ではありますが、D×Rの使い方や戦術などの解説をしていければと思います。


本解説と、庭可乃レミーさん(@soulfulpastime)が投稿されているこちらのFCS決勝トーナメントの対戦動画を合わせて見ていただけると、より理解が深まると思いますので是非見て欲しいです!


また、私自身はプレイヤーとしてはこれといって目立った実績もないので、あまり鵜呑みにせず、こんな考え方もあるんだな〜、くらいの気持ちで読んでいただければと思います。

※作文が苦手なのと、日本語が怪しいのが相まって、全体的に非常に読みづらくなってしまっているかもしれませんが、ご容赦ください。


2.このデッキの強み

まずはこのデッキの強みについて何点か紹介します。

・お手軽高火力

パワーライナックよりパワーしてます。

まずはこちらの「トランザム・V・ライナック」ですが、「ブラックホール・デヴァイス」や「コスモス姫のお戯れ」等の強力な除去カードと絡めて着地させることで、即ゲームエンドまで持っていくことのできる最強のフィニッシャーです。

基本的にはこのカードをいかに通すかを基盤にゲームを進めていきます。

墓地にレベル7ギャラクシーを2体揃える必要はありますが、墓地から「EXプローラー」を回収することのできる効果を持つレベル7の「ダークネス・ドゥーム・ジャイアント」を経由することで比較的容易かつ能動的に条件を満たすことが可能です。

また、「トランザム・V・ライナック」を出す時に主に使われる「EXプローラー」はこのデッキの要となるモンスターです。

なんとこのカード、デッキを2枚墓地に送り攻撃力が300アップするだけでなく、墓地にギャラクシーが5体以上あれば、通常ギャラクシーと「フュージョン」を1枚ずつ回収できます。モリモリです。

つまるところ墓地に「トランザム・ライナック」、「フュージョン」が揃った状態でこのカードを出せば、「EXプローラー」1体から「トランザム・V・ライナック」のフュージョン召喚が可能ということです。

また回収した「トランザム・ライナック」を他のレベル4ギャラクシーとフュージョンさせて、「トランザム・パワーライナック」を出したり、回収した「トランザム・ライナック」をリリースコストとすることで、2体目の「EXプローラー」をアドバンス召喚してさらに展開を広げたりといったように、「トランザム・V・ライナック」を出す以外の選択肢も非常に豊富です。

さらに、「EXプローラー」にはもう1つの選択肢があります。

それがこの「SF-EXプラズマー」で、デッキ上から2枚墓地に送り、相手の魔法・罠を1枚破壊するというシンプルな効果ではありますが、「トランザム・V・ライナック」の効果の条件が整っていない時や、バックを破壊して確実に攻めたい時、相手のリソースを削りに行きたい時などの選択肢として非常に優秀です。

光ギャラクシーとなら何とでもフュージョンできるという点でもとても優秀で、手札や墓地に「トランザム・ライナック」が無い状態でも、「トランザム・エフィライ」や「フォルスサン」などとフュージョンできる優れものとなっています。

なかやまライナッくん

「トランザム・ライナック」+レベル4ギャラクシー族という緩い条件でフュージョンできるライナック超絶強化パッチ。

バーストレックス環境までは、「ダークマター・クレイドール」、「トランザム・エフィライ」としか引っ付かず、出番が少なめではありましたが、幻影のダークマターで新規実装されたギャラクシー三種の神器(フォルスサン、フォルスムーン、寄星体デスタクル)が軒並みレベル4であるため、一気に活躍する場面が増えました。

特に、「フォルスサン」で相手を縦にして「トランザム・パワーライナック」をぶち込むムーブが強力で、「トランザム・V・ライナック」に次ぐ第2のフィニッシャーとなっています。

ダークママー・エニグマーマ

高い攻撃力を誇り、さらに自陣に裏守備がいれば破壊耐性まで付与される非常に優秀なママです。

高攻撃力+破壊耐性というのは今の環境においては、場持ちがとても良く、そこそこの確率で生き残る印象があります。

効果も非常に優秀なのですが、このモンスターの真価は、フュージョン召喚の手軽さにあります。

ママのママ、グランマ

墓地に必要カード(ダークマター・ハザードール、ダークマター・クレイドール、フュージョン)さえ揃っていればこのカード1枚からママを生成することが可能です。

生成したママを「ブラックホール・デヴァイス」で相手もろとも叩き割って、回収した「ダークマター・デッドエール」でさらに展開するコンボもとても強力です。

また、「ダークマター・エニグマータ」をフュージョンする以外にも、並んだ「ダークマター・クレイドール」や「ダークマター・ハザードール」をアドバンス召喚のコストにしたり、「ダークマター・クレイドール」を「トランザム・ライナック」や「ダークネス・ドワーフ」に引っつけて、別のフュージョン体に繋げたりと、このカード1枚から展開のバリューがものすごく広がるため、「ダークマター・デッドエール」がこのデッキの核と言っても過言ではありません。

このように、全体的に墓地への要求値は少し高めですが、それに見合ったコスパと火力を持っています。


・「コスモス姫のお戯れ」が撃ちやすい

最近のラッシュデュエルの傾向として、強い汎用カードを強く使えるデッキが強い傾向にあります。

金!暴力!COSMOS!

今期では「コスモス姫のお戯れ」がその位置にあたり、大方どのデッキにも投入できる強カードとなっています。

その中でも特に、ティアマットや七宝ガイアなどの、「手札を増やしやすい」、「少ない手札で強く展開できる」タイプのデッキに「コスモス姫のお戯れ」を投入することで、デッキパワーが格段に上昇します。

D×Rもその例に漏れず、「ダークマター・デッドエール」、「ダークマター・ハザードール」、「ダークマター・クレイドール」などのダークマターセットや、「フォルスサン」、「EXプローラー」など、少ない手札消費で動けるカードを多数搭載しているため、「コスモス姫のお戯れ」との相性が良いです。

また、このデッキは半数が墓地にいてほしい / いてもよいカードで占められており、手札コストを支払う際に、切りやすいカードが多いのも良い点です。


・事故がほとんど無い

このデッキには、レベル7以上の上級モンスターが「EXプローラー」3枚しか入っていないため、上級モンスターによる初手の手札事故がほとんどありません。

私の体感では100試合ほどして1〜2回起こるか起こらないかぐらいの確率でした。

しかしその反面、下級モンスターの割合が非常に多いため、下級4〜5枚のハンドになりやすいです。

D×R陰の最強カード

そこで活躍するのが、この「ダークネス・ドワーフ」です。

このカードは、表側のギャラクシー1体をコストに、ドワーフを含むフュージョンが可能となっています。

これにより、手札に残りがちな下級を捌けるだけでなく、「ダークネス・ドゥーム・ジャイアント」の攻撃力が2500もあるので、「ダークネス・ドワーフ」を、実質的な上級モンスターと見立てることもできます。

しかも素材が光闇のギャラクシーなら何でも可という超絶ガバガバ仕様なので、手札によっては強力なアドリブコンボができたりします。

墓地の「EX・プローラー」または「フュージョン」を回収して次の展開に繋げたり、「トランザム・V・ライナック」の効果のコストにもできたり、「ブラックホール・デヴァイス」の無コスト発動の条件を満たせたりと、フュージョン後の役割も多く、かなり優秀なカードとなっています。


・優秀な下級モンスター

このデッキを環境級のデッキとして押し上げるに至った大きな要因の一つとして、幻影のダークマターにて新たに収録されたギャラクシー三種の神器(フォルスサン、フォルスムーン、寄星体デスタクル)の存在があります。

ぼくのかんがえたさいきょうのかーど

まずはこちらの「フォルスサン」ですが、ギャラ杯期間中にD×Rを使用していた折に、「ジョインテック・ジョイントが下級モンスターだったらクソ強ぇ〜のになぁ〜」とか妄想してたらホントに来てしまいました。生き物のジョイント。しかも「トランザム・パワーライナック」の素材になるレベル4。ヤベェ。

こんなのが弱いはずもなく、「七宝神-良財」などの耐性持ちを裏返して除去を狙う、相手の守備を縦にして「トランザム・V・ライナック」や、「トランザム・パワーライナック」で殴りにいけたり、さらには墓地の「フォルスムーン」まで回収できたりと、もうやりたい放題です。

あまり強い盤面を作れなかった時などにも、「七宝神-良財」を縦にして「ダークマター・ハザードール」で上から踏みに行くなど、かゆいとこにも手が届いたりします。えらすぎ。

奇跡と偶然、太陽と月

三種の神器などと宣っていますが、正直このデッキにおいては、神器と呼べるほどの力をこのカード単体では持ち合わせていないです。

1枚で下級2体分になるというそこそこ偉い効果を持っているのですが、蘇生するモンスターを裏で出さなければいけない性質上、「ダークネス・ドワーフ」との引っ付きが悪く、手札に余ったり効果を使わずに召喚・セットするターンもザラにあります。

ただこのカードは「フォルスサンの効果で回収が可能」という点においては非常に優秀です。

「フォルスサン」で回収した後に「コスモス姫のお戯れ」などのコストにできる点や、「フォルスサン」から拾うことで、手札1枚が下級2〜3体分になるなど、「フォルスサン」を経由することで、このカードの有用性は格段に高くなります。

また、セットされた「コスモス姫のお戯れ」を打つ際に、「トランザム・V・ライナック」でのキルを狙えそうな場合、「EX・プローラー」+「フォルスサン」or「フォルスムーン」or「ダークマター・デッドエール」の組み合わせを手札に残しておきたい時があるので、その選択肢に入ってくるという点でも有用なカードとなっています。

こういうイラストから色々妄想できるカードいいよね

幻影のダークマターで最も注目度が高いと思われる汎用カード。そして闇ギャラ。
700ダメージを飛ばしながら墓地を3枚も肥やせるうえに「トランザム・パワーライナック」の素材にもなる、メテオラーヴァくん涙目の強カード。

どのデッキでも、墓地肥やしはわりと重要ではあるのですが、デッキの半数が墓地にいてほしいカードで構成されているこのデッキにおいては、他のデッキよりもさらに重要性が増しています。

また、ついでに与えられる700ダメージもそこそこ大事で、どうしてもワンショットを狙えないゲームなどでは、後々のリーサルラインに貢献してくれたりします。

ロングゲームになればなるほど、効果を2回、3回と発動できるため、この効果ダメージだけでも、相手の強気なプレイへの抑制に繋がったり、「トランザム・V・ライナック」に頼らずにリーサルを狙ったりと、幅広い活躍をしてくれます。

序中盤は墓地を肥やしつつリーサルを引き下げ、終盤は残り少なくなったライフを削りきるといったように、どの場面で引いても嬉しいカードとなっています。


さて、グダグダと説明してきましたが、このデッキの強いポイントをまとめると”ワンショットを狙えるうえに安定感抜群の高火力デッキ”ということになります。

3.このデッキの弱点

上記の説明だけだとただのつよつよデッキになってしまうのですが、このデッキにはわりと明確な弱点が存在します。

・着地反応罠に弱い

こちらの展開を通してしまえば1〜3ターンほどで決着をつけてしまえるこのデッキですが、相手の罠を除去できるカードが比較的少なめなので、相手が「シャイニーシェイディー」や「夢中の誘い」などをしっかり積んでいるデッキだとかなりキツめです。

特に「シャイニーシェイディー」がこのデッキにおいてはとても厳しく、フュージョンモンスターに対してこれを打たれると、動きを阻害されるだけでなく、裏になったモンスターによっては1500も回復し、相手のリーサルラインが大幅に伸びてしまい、その後のゲーム展開にかなり響いてしまいます。

「コスモス姫のお戯れ」での除去を狙う、「風帝ライザー」で相手に早期の発動を促すなど、対処法はありますが、「七宝神-良財」や「サンセットリバース」などが絡むと、「風帝ライザー」を投げるか、「フォルスサン」で「七宝神-良財」を裏にして「コスモス姫のお戯れ」を打つ以外の対処法がほとんど無くなってしまい、オワ寄りのオワベリオンです。

このような場合は、サイドデッキから「オーバーラッシュストーム」や「人造人間-サイコ・ショッカー」+「人造人間-サイコ・リターナー」などの罠対策札を投入するのがベストではありますが、この時は「シャイニーシェイディー」をそこまで重く見ていなかったため、サイドにこれらの採用はしていませんでした。

私がCSにて負けた試合(らいそさんとのミラーマッチは除く)は全て相手のデッキ、ないしはサイドデッキに「シャイニーシェイディー」が採用されており、対策を怠っていた私はしっかりボコボコにされてしまいました。

「夢中の誘い」は厳しいには厳しいのですが、「シャイニーシェイディー」よりはかなりマシだと考えており、理由としては、

・コスト用のモンスターがいないと発動できない
・モンスター1体にしか対処できない
・D×Rが環境でのシェアがほとんど無いデッキだったので、相手が打ち所をそこまで理解できていない

といったものが挙げられます。

対処法もそれなりにあり、破壊系の魔法などでモンスターを除去すれば避けれる、「七宝神-良財」とセットで構えられても「フォルスサン」で裏にしてから「コスモス姫のお戯れ」などを使えばなんとかなる、手数の多い手札なら踏み越えられるなど、「シャイニーシェイディー」と比較するとまだなんとかなる罠ではあります。

また、「ダークマター・エニグマータ」がレベル9という事もあり、墓地に「ダークマター・クレイドール」や「フュージョン」が揃っている状況だと、「ダークマター・エニグマータ」を嫌がり、「ダークマター・ハザードール」の着地に「夢中の誘い」を打たれる場面がそれなりに多く感じたので、とりあえず「ダークマター・ハザードール」から動いて誘いを打たせに行くのもアリ寄りのアリベリオンです。

・破壊耐性が無い

先程の着地罠シリーズと比べるとそこまで気にしなくてもいいレベルの弱点ではあるのですが、このデッキには破壊耐性持ちが「ダークマター・エニグマータ」しかおらず、相手がバンバン破壊してくるデッキだと、盤面が更地にされやすいです。

なので、「ダークマター・エニグマータ」を用意できない場合はお祈りするしかありません。
南無。


4.基本的な戦い方やポイント


さて、これまではデッキの強みや弱点について、カードの紹介も交えながら説明してきましたが、ここからは、基本的な戦い方や押さえておきたいポイントについて紹介していきたいと思います。

・ゲームの流れ

序盤
先程にも触れましたが、このデッキの過半数は墓地に置いておきたいカードで構成されているため、墓地を肥やすという行為が非常に重要になってきます。

・墓地肥やし効果は、ライフに余裕があるなら、縦で残ってしまう場合でも、なるべく伏せずに効果を使う

・「ダークマター・デッドエール」などを利用して「ダークマター・ハザードール」の効果をなるべく複数回使う

・墓地にギャラクシーが2体以下で追加条件が確実に満たせない状況でも「EXプローラー」の効果(2枚肥やし)はなるべく使う

といったように、序盤はとにかく墓地を増やしていくことに注力していきます。

ここが上手くいけば、2往復ターンほどで決着をつけることも可能で、さらに上手くいけば後攻1ターンでのキルも可能です。

早期の決着を狙いやすいこのデッキの序盤は、とにかく自分の残ライフより、墓地を増やして次のターンで強力な動きを狙うことが優先されます。

またもう1つ、

・墓地に「EXプローラー」が落ちていない場合でも「ダークネス・ドゥーム・ジャイアント」は積極的に出すようにする。

ここが割と重要なポイントで、初手で「ダークネス・ドワーフ」を含む下級3枚、魔法罠2枚という手札を引いた場合に、そのまま下級を3枚、バックを2枚伏せてターンを返す、というのがよくやりがちなパターンなのですが、これをしてしまうと、もし次のターンに「トランザム・V・ライナック」を出せる手札が揃っても、墓地にレベル7ギャラクシー族が2体いないため、渋々「SF-EXプラズマー」を出す羽目になってしまう可能性があります。

これで決着を着けられる可能性を下げてしまうのは非常に勿体ないので、墓地に「EXプローラー」がいない時でも、「ダークネス・ドワーフ」はなるべくフュージョンしておきましょう。
「ダークネス・ドゥーム・ジャイアント」に圧縮しておく事で相手の「コスモス姫のお戯れ」を打たせづらくできる、といったメリットもあります。

ただし、マッチ2戦目以降は「メイドのいたずら」を打たれる可能性があるのでそこは気をつけましょう。

中盤
墓地がそれなりに貯まってきた中盤では、「トランザム・V・ライナック」や「トランザム・パワーライナック」などの高火力フュージョン体をいかに通すかを軸にゲームを進めていきます。

ここで活躍してくれるのが「フォルスサン」で、相手を縦にして殴りに行く、耐性持ちなどを裏返して「コスモス姫のお戯れ」などで破壊を狙うのはもちろん、コストでギャラクシー族を3枚山に戻せるので、次の展開を予想し、次ターンに引き込みたいカードを山に戻しにいくこともできます。

山に戻すカードは、その時々にもよりますが、基本的には「ダークマター・デッドエール」、「ダークネス・ドワーフ」、「フォルスサン」を優先的に戻し、墓地が少ない場合や、相手のライフが残りわずかの場合には「寄星体デスタクル」を戻したりもします。

また、このデッキはリーサルレンジがかなり広めなため、プレイヤーによっては半分程ライフを削いだあたりでプレイがやや消極的になってくれたりすることもあります。

相手のプレイが消極的になるのはこちらの延命にも直結するので、ライフは削げるうちに削いでおく、強気な攻めを心掛けるようにするのがオススメです。

当然ですが、脳死で攻めまくればいいというものでもなく、相手の盤面や戦況を考慮して、慎重に展開していくことは忘れないようにしておきましょう。

終盤
このデッキではロングゲームになることはあまりありませんが、もしロングゲームになった時、こちら側は、かなりのペースで墓地を肥やすデッキのため「山が残りわずか」という状況になりがちです。

他のデッキにおいても言えることではありますが、もしそのような状況になった場合、墓地を常に確認、把握することで、デッキの中身をしっかり認知しておくことが大切です。

これにより、次のターンにおおよそどのような手札になるか、どれだけの手数を持てるか、「フォルスサン」などで墓地から山に戻す際にどれを戻すのが最適か、それらを頭に入れておくことで、なるべくその状況に合わせた最適な動きができるようにしておきましょう。


5.サイドデッキ


このデッキでは、サイドチェンジの入れ替え枠がかなり少ないので、入れ替える際に非常に悩みます。

入れ替える素振りだけ見せてそのまま行くのもありですが、さすがに「メイドのいたずら」などの大きなアドバンテージが見込みやすいカードは入れ替えたいところです。

・入れ替え候補

※メインに1枚だけ入れていた「オーバーラッシュストーム」ですが、かなり迷走した結果採用したカード(現時点ではメインから抜いている)だったので、候補から省きます。

まず、入れ替える際によく抜けるのは「ブラックホール・デヴァイス」です。

破壊が通りやすいデッキには確実に欲しいカードではありますが、破壊耐性付与カードの採用が多く見られる今の環境では、そこそこ抜けやすいカードになってきます。

「フォルスサン」で耐性持ちを裏にしてから打つことも可能ですが、サンが通らない場合に腐ってしまううえに、破壊できない状況で、同じ破壊効果を持つコスモス姫と被るととても渋いという点から、入れ替える優先度はかなり高めです。

「七宝神-良財」が見えたら、とりあえず入れ替えておきましょう。

次点で入れ替え候補に上がってくるのが、「フォルスムーン」になります。

「フォルスサン」を強く使うために3枚入れておきたいカードではあるのですが、上級モンスターが少ないが故に手札にあまりがちになってしまったり、効果を発動せずに使う場面がそれなりにあります。

入れ替えた方が圧倒的にアドバンテージが大きい場合は1〜2枚入れ替えても良いと考えています。

他のカードはほぼ固定枠と考えておいて良いです。

・サイドデッキの構成

どのデッキのサイドでも言えることではありますが、基本的に「環境デッキに対して大きなアドバンテージが取れるカード」「苦手なカードや対面への対策カード」を中心に組んでいきます。

まず、環境に対してアドを取れるカードに関してですが、FCS直前時点での環境では、「七宝ガイア」、「ティアマット」、「ベリーフレッシュ」などのシェアが多く見受けられたため、「七宝ガイア」には「メイドのいたずら」、「ティアマット」には「バックビート」や「トラディショナル・タックス」、「ベリーフレッシュ」には「ディープシー・ハンター」や「酢酸のたまった落とし穴」といったカードを中心に、サイドデッキの構築をおこなっていきました。

次に苦手なカードや対面への対策ですが、この時点では着地反応罠をあまり重く見ていなかったたのと、苦手な対面もあまり無いと考えていたため、対策カードなどの投入はしていませんでした。

現時点でサイドデッキを組むなら、着地罠への対策で「人造人間-サイコ・ショッカー」や「オーバーラッシュストーム」を投入すると思います。


6.入れ替え候補


このデッキを組んでいく過程で、入れ替えるかどうか悩んだカード達を紹介していきます。(FCS後も含む)

まずは「ギャラクティアラ・イブ」についてですが、「ギャラクティアラ・F・イブ」が第2の「EX・プローラー」足りうるカードなのでかなり強いです。この強いF体の存在だけでも採用してもいいレベルなのですが、素体となる「ギャラクティアラ・イブ」の効果が個人的に渋めに感じたので採用を見送りました。

初手でコスト対象のカードと一緒に引ければ強く使えるのですが、初手以外で引いた時がかなり渋く、ドロー効果はあまり使うことがないうえに、フュージョンが無いと0/0の下級でしかなく、上手く捌けずに腐ってしまったり、貫通や表示形式変更の餌食になってしまう場面が少々見受けらました。

その反面F体はかなり強く、「EXプローラー」で「トランザム・ライナック」、「フュージョン」を回収したあとに、レベル7が墓地に揃っていなければ「EXプローラー」、揃っているなら「トランザム・ライナック」とフュージョンさせて「ギャラクティアラ・F・イブ」を出して「トランザム・V・ライナック」に繋げるといった動きが可能で、それ以外にも欲しいカードが引けていない時に、「フュージョン」を山下に戻してトップをめくりにいくこともできます。
また、光ギャラ全般と引っつくのも偉いポイントです。

一長一短なカードではあるので、とりあえず入れたパターンと抜いたパターンを両方試してしっくりきた方を使うのがオススメです。

「人造人間-サイコ・ショッカー」は、バーストレックス環境の時には使用していましたが、現環境では新カードの採用により「人造人間-サイコ・リターナー」の枠がないのと、自由に除去ができる「風帝ライザー」の方が有用と判断したため、今回のCSでは採用を見送りました。

基本的には「風帝ライザー」の方がいいのですが、罠に苦手なイメージがある人は、「人造人間-サイコ・ショッカー」をメインから投入するのもアリベリオンです。

罠絶対許さないマン御用達の魔法レジェ。

「七宝神-良財」や「サンセットリバース」で打てなくなってしまう場面がそれなりにあるので採用を見送りました。

あとは、このデッキにおける「天使の施し」が、他の魔法レジェンドと比較しても圧倒的なアドが取れるカードであったため、「天使の施し」以外の採用は考えなくてもいいという結論に至った、という理由もあります。

しかし、破壊耐性の無いデッキには抜群に刺さるので、罠許さないマンの方は、サイドに入れてもいいのかなといったカードにはなります。

実このカード、意外とこのデッキと噛み合いが良く、後手で強いのはもちろん、追加効果が使えなくとも1枚は肥やせる、「トランザム・パワーライナック」の素材になるレベル4と、わりと仕事のあるカード。

一瞬サイドに入れようかと頭をよぎりましたが、さすがに入れる枠が無いのでスルーしました。

サイドに入れるカード、何を使えばいいのかわっかんないよっ!!!!!っていう碇君は、後手用にサイドに入れても良いかもしれません。


色々と紹介してきましたが、最終的には自分のプレイスタイルに合わせたチューニングをするのが1番良いと私は思います。

その時々のメタゲームや環境の細かな変化を見極めながら、自分に合ったカードを検討していきましょう。

7.最後に

ここまでの解説、いかがでしたか?

初めてのnoteということで、使い方がイマイチ分からないうえに、文章も下手で非常に見苦しいものになってしまっているのではないかとかなり不安ではありますが、ひとまずここまで書ききった自分を褒めてあげたいです。ありがとうよくやったぴよにきまん。

そしてこのデッキですが、スピード感、爽快感のあるデュエルを楽しみたい、ギャラクシー族を強く使いたいけど、どんなデッキにすればいいかわからない、そんな方々には特にオススメのデッキなので是非1度触ってみてほしいです。Vライナックの入手難度が激高ですが。

正直このデッキがここまで広まるとは思ってもいませんでした。

FCS優勝という華々しい戦績をもって箔をつけたことで、このデッキを多くの方に広めてくれたらいそさんにはこの場をお借りして改めてお礼申し上げます。

ありがとう、僕らのらいそ!!!!!フォーエバーらいそ!!!!

また、自分も運良くベスト8まで食い込めはしましたが、らいそさんの結果を踏まえると、とても悔しくはあります。

またどこかの機会でリベンジしてぇなぁ〜とは考えていますが、別のギャラクシーデッキ(闇ギャラ)も触りたいので、悩ましい部分ではあります。

それでは、少し長めの解説となりましたが、ここらへんでそろそろ締めさせていただこうと思います。

人によっては、無駄な部分が多く見受けられる内容だったとは思いますが、ここまで長々とお付き合いいただき本当にありがとうございました。

この記事でギャラクシー族使いが増えてくれれば私も本望です。



8.おまけ


一通り解説を終えたところで、ここからは本筋とはあまり関係のない話をしていきたいと思います。

・呼称について

このデッキの呼称についてですが、Xをチラチラ見た感じだと「光闇ギャラクシー」、「カオスギャラクシー」、「ギャラクシー族」あたりの呼び方がメジャーっぽいです。

個人的には、カッコよくてわかりやすい「ダークマター×ライナック」推しなので、この記事を呼んでくださった方は、大会などで優勝した際に、デッキ名を「ダークマター×ライナック」と記載していただけるとめちょ嬉しいです。

一部「ぴまスペシャル」とかいうクソ恥ずかしい呼称を広めようとしている謎の勢力がいますが、皆さんは「ダークマター×ライナック」でお願いしますね???

・嗚呼闇ギャラ

元々このデッキは、闇ギャラのデッキを模索している過程で、とある方にダークマターがEXプローラーと相性が良いのを教えていただき、闇ギャラの派生型として作成したのですが、本来はもっと闇ギャラ成分の強いデッキを組みたかったため、いまだに闇ギャラのデッキを模索しているといった状況です。

この記事を読んでくださっている方の中に、闇ギャラ使いの有志の方がいらっしゃれば、クソ強い闇ギャラの構築あるぜ!!!っていうのがあればDMなどでこっそり教えていただけると嬉しいです。

・裏話

ここだけの話なのですが、今回優勝されたらいそさん、実はダークマター×ライナックのデッキレシピを教えてから3日ほど(計6〜7時間ほど)しか練習していません。バケモノか???????

しかも普段から競技志向なプレイヤーというわけでもなく、どちらかというとコラ画像などでよく見られる優しいバンデット・キースに近い感じです。

ただその分カードやコンボの知識はとても豊富で、プレイヤーとしての実力もかなりある方だと思っています。

3年以上の付き合いになるプレイヤーがこうして大きな実績を残すと、我が事のように嬉しいですね。

これをキッカケに、全国の、その中でも特に京都のラッシュデュエル界隈がどんどん盛り上がっていったらなぁ〜と思います。

近々インストラクター試験もあるので、ラッシュデュエルを盛り上げたいそこのお前!!!お前だよお前!!!是非試験を受けてみてくれよな!

・初めてのnote

今回初めてnoteという物に触れましたが、機能が充実してて使いやすいですね。使いこなせていないのですが…

そして字数がまさかの1万超。大学の卒論並ですが、大学の卒論は引用で字数を稼げるので、多分卒論よりも書いてます。

要点を抑えて綺麗な解説にしたかったのですが、現実はその真逆となってしまいました。お許しを…

今後大型大会などで自作デッキがいい結果を残せたら、また書いてみたいなとは思うのですが、今回のnoteが書けたのも、らいそさんの優勝があっての事なので、note云々よりまず己を鍛えていきます。

実現するかは不明ですが、また次回のnoteでお会いしましょう。ヴォイドヴェルゲ👋


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