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はじめてのキャンプと今年のフジロック

少し前の話になるが、生まれてはじめてキャンプというものをやった。
なるべく近場で人が居ないキャンプ場、という事で奥多摩の方に向かった。同じ東京とは思えないほど自然に溢れた場所で、家族経営だというキャンプ場のオーナーさんたちはとても親切だった。

とはいえ家族全員生まれてはじめてのキャンプ。もちろん設営は失敗の連続だった。
長時間格闘したタープ張りは子どもによってロープをすべて外された為、結局使わずに車に戻したし、ペグを打てばテントに穴を開け、火起こしが上手くいかずにゴムみたいなお焦げのご飯を炊いてしまった。
それでも山間から覗く朝日を眺めながら飲むコーヒーは美味しかったし、普段は目にする事のない滝や川辺での水遊びは楽しかった。
こんな状況なので暫くはキャンプも無理だが、またいつか行く日に備えて少しずつキャンプ道具を買い足している。


フジロックに行く予定をキャンセルした。

去年のフジロックに1日目と3日目に行く想定でチケットを取っていたもののやむなく中止となったので、今年はそれの振替として同日程で行く予定だった。
奇跡的に苗場プリンスホテルも押さえられたという事もあって、今年は絶対に現地に行く!と決めていた。
けれど開催日が近くなるにつれ都内の感染者数は急増し、さらに会社の中でも感染報告が相次いだ。感染が身近に迫っていること、子どもの基礎疾患などを考えると、次第に現地に行きたい気持ちよりも感染を恐れる気持ちの方が優っていった。

結局チケットはキャンセルしてYouTubeで視聴した。
坂本慎太郎さんなど、現地に行かないと見れないアーティストもいっぱい居た。でも仕方ない。現地に行かないと決めたのは自分だから。でもなんとなくモヤモヤした気持ちを抱えながら放送を見ていた。
そんな中、あるアーティストのMCが耳に入ってきた。THA BLUE HERBだ。

『ここに来た人、来るのを断念した人、出演した人、出演するのを断念した人。「行くも地獄、退くも地獄」って言ってね』
そう始まったBOSSさんのMCは、言葉の端々に切実さが浮かんでいて、それが余計胸に刺さった。
ここに全文を書くのはアレなので、気になった人は検索してみて欲しい。この日のTHA BLUE HERBはベストアクトだと思う。

来年以降、状況はどうなってるか分からない。好転してるとはあまり思えないような中、フジロックに参戦するかと言われると答えはNOである。このままだとおそらく来年もオンライン視聴をしている気がする。早く現地に行ける状況になってほしい。

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