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小学校受験 第一志望校合格 体験記

 ~ 2025年春 入学版 ~


 【家族の絆を深めた小学校受験体験記】
A4判296ページ

~はじめに~

『まずはお受験を正しく理解しましょう!』


「お受験」という言葉は、何とも複雑な響きのする言葉です。

おそらく殆どの人が母親や父親のことを

「子供がかわいそうだ!」

と非難し、完全に否定的な目を向けていることと思います。

いろいろ言われていますが、パパとママの本当の目的は一つ。
 
「自分の子供に良い環境で教育を受けさせたい。」

ということです。

人によっては確かに学校そのものにこだわる人もいますが、私たちが徹底的にこだわったのは子供が育っていく「環境」です。

家庭の教育方針にあっているか、子供が伸び伸びと幼少期を過ごせるか、好きなことに集中して打ち込めるか等々・・・

受験の最中は、
 
「しっかりした大人に育ってほしい!  そのためには幼児期から年少期をしっかりした教育環境で・・・」 

という気持ちと、

「幼稚園受験、小学校受験なんてとんでもない! 大いに遊んで子供らしい子供になってほしい!」

という気持が日替わりで心に現れ、父親として苦悩の日々が続きました。

遊びから全てを学んでいく幼児期にお受験なんて、と心では本当にそう思っていましたし、小学校受験を終え私立小学校に通学させている今でも思っています。


実は良い環境を求めて受験をさせたのは、小学校受験が初めてでありません。

2歳の秋、3歳の秋と2年続けて幼稚園を受験しましたが、がんばった甲斐もなくあっさり不合格でした。

正直、パパとしてはあまり真剣になっていなかったのですが、それでも「親のがんばりが足りなかったからだ・・・」 と落ち込む反面、内心ホッとしたような複雑な気持でした。

そして、懲りずに挑んだ小学校受験。

世間で言われている「お受験」を伸び伸び子育て主義の「パパ」として、

またある時は、躾をしながら勉強させて良い環境で育てたいという教育第一主義の「お父様」として、

両方の立場で奮起し、心の中で様々な葛藤を起こし・・・

娘を小学校受験で第一志望校の合格へと導いた我が家の受験日記、勉強方法を記録したものです。

ぜひ、「受験について否定的なパパ」、「ママが真剣で今一歩その気になれないお父さん」にも参考にしていただきたいと思います。


これから2024年入学の小学校受験を目指しているご家族に、その時期にあった勉強方法も発信していきます。

来年度は、まだ新型コロナウィルス感染拡大防止対策の影響で、どのような試験が行われるか、不確定要素が多く、いつになく大変な状況になることが想定されます。

そんなときだからこそ、しっかり準備をして備えておく必要があると思います。


私の子供は、全く小学校受験をするには学力が足りませんでしたが、マイペースで続けた基礎中の基礎から身に着ける方法で一気に学力をつけました。

その勉強方法をお伝えしていきたいと思います。

最も気を付けたことは、

「最終的に面接の日に、考査の日に学力が間に合っていれば良い!」

ということ。

途中の模擬テスト等も気になるところですが、そこは両親が如何に気持ちを抑え、子供を信じてあげられるかにかかっています。

来年の秋に学力が間に合っていればいいのです。

それでは、はじめましょう!

まだまだぼんやりとしか小学校受験を意識していないパパ・ママも、しっかりと志望校まで決めているパパ・ママも、秋に向けてがんばりましょう。

「まだ、時間あるからね・・・」

と思っていると、本当にあっという間に季節が巡ってきてしまいます。


最愛のお子様がいらっしゃるパパ・ママ!

かわいくて、かわいくてどうしようもないお子様も、間もなく幼稚園年長児・・・。

そろそろ「小学校、どうしようか?」と考えるようになっていらっしゃることと思います。

「近くの公立でいいでしょう!?」 と考えながら、

「でも環境が・・・」 と不安な気持ちも少しあるのではないでしょうか?

「良い環境で幼少期を!」と考えるとやはり「私立」、「国立」の小学校で教育を受けさせることが一般的ですが、昨今の小学校受験はとても白熱していて、「こんなに大変なのか!?」とあきらめてしまう方々が多いと思います。

私たちも同様でしたが、「子供を良い環境で育てたい!」という一心で厳しい状況(子供の学力や様々なコンプレックス)ながらもがんばろう!と決意、小学校受験でなんとか第一志望校に合格することができました。

当然よくわからないながら、小学校受験や学校を研究し、

「どうしたら合格させてあげられるか!? どうしたら子供にぴったりの一貫校がみつかるか!?」

ということを導き出すための努力や知識は専門家の力を借りずにできた、と自負しています。

そんな情報を、いろいろと悩んでいるパパ・ママにお伝えしたいと思い、ホームページやメールマガジン等で情報発信をしています。

小学校受験はまず、「不安を取り除き前に進む勇気を持つ」ことが第一歩です。
そのための力添えができればと思っています。


―――各号目次――――――――――――――――――

1. 小学校受験体験: 試行錯誤の記録

2. 小学校受験体験: 面接講座

3. 小学校受験体験: 読者様の成功失敗談

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第1章

まずはお受験を正しく理解するところから

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【家族の絆を深めた小学校受験体験:試行錯誤の記録】
        〜 第 1 章 〜
=「お受験」を正しく理解することからはじめました=
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【最近の小学校受験ってどうなのだろう?という疑問】


近年のお受験の加熱具合は、相変わらずすごい状況にあります。

特に最近、子供が中心となる様々な事件が多発しているので、今までに増して教育環境に拘るパパ・ママが多くなっています。

でも、私立・国立小学校のキャパシティは本当に少ない為、当然、入学の為の条件が厳しくなってきていることは仕方がないことかも知れません。

学校側も、いろいろなご家庭が小学校受験を志していることについては、色々な面で問題視しているようで、学校毎に特徴がでてきているようですが、一般的には以下のような傾向にあるようです。


 (1) 学校の教育方針に出来るだけ合致した家庭の子供に入学してもらいたいために、型にはまった、いかにもという教育を受けてきた子供を見極める面接や考査を実施している。

 (2) 従来のペーパー重視型から行動観察重視型に変わってきている。特に複合的な問題を中心にして「作られた子」を見抜くようにしている。

 (3) 面接では、面接官の自由質問も学校によっては取り入れ、模範解答的な面接問答ではないことをやり取りすることにより本当の家庭の姿を引き出す努力をしている。

 (4) 受験校を絞り込ませるため、偏差値が高い学校は試験日が同じ日に集中する傾向に戻ってきている。

まだまだ細かいことはありますが、大きくはこんな傾向にあるようです。


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【家族の絆を深めた小学校受験体験記 : 面接講座】
        〜 第 1 章 〜
 〜〜たかが面接、されど面接、恐るべき面接〜〜
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これから最愛のお子様に良い環境で教育を受けさせたいと考えているパパ・ママ。

この項では、我が家は本当に面接など受けられるのだろうか、勢いで受け答えをすれば大丈夫ではないか、と葛藤しながらも、1年間で第一志望校への合格に導いた、自分たちで考えた面接問答集です。

小学校受験では、パパ・ママの面接は最も重要な要素です。
それなのに、受験するパパ・ママの殆どがお受験塾やお教室で「模範的問答集」を手に入れて、面接官が飽きてしまうような同じような問答をしてしまうことになります。

この項では、受験塾やお教室で添削してくれる模範的な問答等では合格は望めないかも、と考えたパパ・ママが市販の「面接問答集」はあまり参考にしないで、自分の子供を観察しながら

「我家のことやこの子のことをどうやって説明すれば短時間の面接で分ってもらえるか??」

ということを考え、独自に作成した「面接問答集」をお伝えします。

言いまわしや言葉使いに多少の違和感があるかも知れませんが、実際に私はこの問答集を穴が開くほど見返し、覚え、自分の言葉にして、どんな質問が来ても自分がまとめた問答に結び付けて説明できるようにしました。

面接本番当日まで修正を繰り返し、自分なりに最良のものに仕上げました。
受験した学校では面接官を圧倒(あきれる?)するほど語りつくし、殆どの面接官が私の説明に思わずうなずいていました。(そのような気がします・・・)

是非この問答集を参考に、ご自分のお子さんをよく観察してどうすればお子さんが引立つかを考え、ご自分の言葉になるよう修正してください。

例えば、以下のような問答です。


【教育方針】

必ずどこの小学校でも聞かれる、また形を変えた質問にも応用して答えられる「教育方針」です。
教育方針を早いうちからしっかりまとめていると、全てにおいて筋が通るようになります。勿論、数ヶ月をかけてはじめにまとめた問答をお子様の観察をしながらどんどん更新していくことが必要です。

■面接設問1■

《お父様、教育方針についてお聞かせください。》

「幼児期は、あれこれだめと言わず、いろいろな体験をさせてその自分の体験を大切にするように教えてきました。夢中になっていることは思う存分させてのびのびと自分を表現できるようになるように見守ってきました。

少し成長しましてからは、その自分の体験から人に対する接し方や物事の善し悪しを覚えて、自分らしさを保ちながら協調性や自制心、礼儀が集団生活の中でできるようになるように心掛けてまいりました。

のびのび個性ばかりを尊重するだけでは個性がわがままになりかねないと思っていますので今は我慢することの大切さを教えています。

人との触れ合いで友達にやさしくされたことやいやな思いをしたこと、誉められたことや叱られたことは、なぜそうなったかを考えて、やさしくされてうれしかったことは人にも同じようにやさしくする、そしていやな思いをしたときはなぜそうされたかをよく考えてみて人には絶対に同じことをしないようにと教えています。
最近友達と一緒にいる子供をみていますと随分身についてきたようです。

また、自然や生き物に親しみ、自分で見て触って美しいものや自然そのものに感動する心と命を大切に思う心が育つようにも心掛けております。

何と言いましても親が手本となってあげることが一番大切ですので、日頃の挨拶や人に対するやさしい気持ちや感謝の表し方などは一番近くにいる私達から学んでほしいと思い、日頃から子供の手本となれるように心掛けております。

しかし、親としての役割は親が道をきめるのではなく、自分自身で様々な直面する問題を乗り越えていくためのよき理解者、相談役になっていきたいと思います。

子供の話にはどんな小さな事にも耳を傾けて、私達が子供を愛しているということを伝えつづける事で自分が愛されていることを実感して、自分の存在に自信を持ってもらい、そして他の人のことも認めて人のために尽くせるようになってほしいと思っております。」
今、読み直すと、

「なんとわざとらしいことか!?」  とか
「こんな思い入れを熱弁したのか!?」  とか、

少し恥ずかしくなることがありますが、受験を志しているときは全くそんなことは思いもしませんでしたね・・・。

気をつけたことは、面接官がパパ、ママどちらを向いて質問してきても大丈夫なように「パパ用」と「ママ用」の問答を用意しました。

ママの場合は、あまり語りすぎずにポイントのみをゆったりと回答するように、
パパの場合は、如何に父親も子育てに深く係わってきたか、ということを相手に伝えるため語りつくすことが大切と考えました。ママ用は今後発信しますね。

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    【読者受験者からの成功・失敗談】
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合格者からの成功・失敗談については、別途発行しているメールマガジンやブログを購読いただいたパパ・ママから寄せられた「成功談」、「失敗談」、「お問合せ」等を発信していきたいと思います。

どんなことを読者のパパ・ママが実践していたか、何故合格したのか、こうしておけばよかった、等、皆様の参考になる内容です。

是非、参考に、そして反面教師(?)にしてくださいね! 

尚、ご本人を特定できないように学校名、個人を特定するような内容については、発行人が編集していますので、ご了承ください。

次章から実際に紹介していきます。

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