なんでも頭で食べる時代へ

 タイトルがおかしいぞ!
日本語をちゃんと使え!
そんなお怒りの声が聞こえてきそうです。
この記事を読み終わるころには、意味のあるタイトルになるよう、書いていこうと思います。

<食べ物の選び方の変化>

 戦後間もない時代、食べ物はほとんどありませんでした。
何を食べようか選んでいる余裕もありません。
お腹を満たすために食べる。
言い換えると、人は胃袋で食べていました。

 やがて少しずつ暮らしも豊かになり、食べ物もたくさんある時代になりました。
何を食べるかも選べるようになりました。
余裕ができると、よりおいしいものを食べるようになります。
人は胃袋で食べる時代から、舌で食べるようになりました。

 そして今の時代、おいしいものが溢れかえっています。
食材1つとっても多くの種類があります。
「お、これは無農薬なのか」
「生産者の顔と名前が書いてる」
「あ、これ地元の食材なんだ」
と、たくさんのことを考えられるようになりました。
今、舌で食べる時代から、頭で食べる時代になっている。

 食べ物に関しては、こんな時代の変化があったと考えています。

<食べ物以外でも、頭で考える時代がもう来ている>

 食べ物に限らず、たくさん物が溢れています。
服やゲームに家具など、数え上げたらキリがありません。
基本的には安いほうがいい、デザインがおしゃれなほうが、などの好みで選ぶ方も多いでしょう。
しかしそれだけで100%判断するでしょうか。
「店員さんが親切だったな」
「あの美容室は雰囲気がよかったな」
「地域密着の会社だから安心だな」
こんなことを考えたことはないでしょうか。
これらのことは、直接商品の値段やデザインに関わることではありません。
つまり物を買うときには、商品以外のこだわりを考え始めている、と言えるのではないでしょうか。
先ほど言った頭で食べる、と同じことが起きているのです。

 いい商品であれば必ず売れるわけではないでしょう。
企業の理念、サービスなどのこだわりをお客さんが感じることで、選ばれる。
そんなことを思いながら、今日地元で水揚げされたばかりのホタテを食べることにします。

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