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2週間 240114

能登半島地震発生から2週間。ひどい地震。しかも元日に。
自然災害は不条理で無慈悲。それは知っていたがあまりにもむごい。
時間が止まってしまったような、残酷に過ぎていくような2週間。

ずっと考えているけど出口が見えず。
正月の祝賀ムード。いまだ全容がつかめない大災害。
納得がいかない。政府の対応と人々の反応。
イヤなところばかりが目につき暗澹たる気持ち。
赤坂自民亭から何も変わらない。棄民。
まだ瓦礫の下に人がいるけど。あけましておめでとう。ごちそう。
けっこうみんな無関心。他人事。はたから見てひどく冷酷。
ネットじゃデマフェイク。ボランティア迷惑だのヘリは使えないだのお上に従順な臣民根性。人工地震。陰謀論者は論外。

自粛ムードは避けようぜ。変わらない日常を送ろうぜ。まだ瓦礫の下に人がいるけど。薄情ものめ。自分だって。突きつけられて無力無気力。映画観たり音楽聴いたり塞ぎ込んでいた。

1週間くらい経って少しずつ気持ちに折り合いがついてきた。
結局やってる奴はやってる。やらない奴はやらない。それだけだった。

おもやいボランティアセンターに支援物資を送った。小銭は募金箱へ。
今年はじめてのWish+出演。どんな顔していいか分からなかったけど大きい声で「がんばれ!」って言った。受験生に向けて。みんなに向けて。
少し気分が晴れた。このくらいしか出来ない。情けない。
呑気な奴だって思われただろうな。人のこと言えないな。

正月休み明けて日常が戻ってきた。テレビでは地震のニュースの割合が減ってきた。被災地の存在が遠く薄れていく。こんなんでいいのか。ガザ、ウクライナ、シリア、ミャンマー。抱えきれない。仕事、子育て、税金、健康管理、家の片付け。余裕がない。

だからせめて被災者に対する気まずさ、後ろめたさを感じながら生きていく。周りを責めることに逃げない。出来ないことを悔み、出来ることをやる。気象予報士の端くれ。

今年の夏もきっとどこかで大雨災害が起こる。
その時にまた自己責任だとかそんな所に住むなとか色々見たくないものを見るハメになる。お上の対応に腹を立てることになる。
それでも自分のやるべきことに専念する。
せめて自分の声が届く範囲は、守る。防ぐ。覚悟が必要。
今年のテーマは「防災」。そんな幕開け。本腰入れて。

そして明るく元気に。それも大事。
寄り添う気持ちがあれば、ふざけていても伝わるはず。
悲しい現実、笑い飛ばす。
あーでもないこーでもない考えて2週間経った今の心境を記す。
どんよりしがちなどんてん日記。

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