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ブラックウォーグレイモン(BT8)について考える

はじめましての方は、はじめまして。OZと申します。
2弾環境の頃から「黒」を使い続けておりまして、これまでも有難いことに


◆デジモンカード情報様の記事 (https://degimoncard-wiki.com/deckrecipe/oz-black/)

◆デジファン様の動画 (https://www.youtube.com/watch?v=tFH4QY099BA&t=0s)

等で「黒」について解説させていただく機会がありましたので、もしかしたら私の事を見たことある方がいるかもしれません。(願望)

今回は、先日公開されたブラックウォーグレイモンにテンションが高まって爆速でプロキシを作って回した事をツイートしたら、結構反響があったので、回して感じた事を語ってみようと思った次第です。

ブラックウォーグレイモンが好きな方、ようやく環境で戦えそうな黒の登場に期待を持っている黒使いの皆様の参考になれば幸いです。

というかコイツ、マジで強いな。
本当に黒?()

■ブラックウォーグレイモンの強み

まず、このカードの何が強いのか。具体的に言語化してみたいと思います。

1.テイマーの除去が容易に出来る
2.赤と黒の2色から進化出来る、2色持ち
3.希少な自身アクティブ効果
4.グレイモン名称

以下、順に解説していきます。

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(1)テイマーの除去が容易に出来る
デジモンカードゲーム(以下、DCG)がサービスインして約1年半。デジモンを除去する手段は、消滅やバウンス・レスト・道連れ等、随分と潤沢になりましたが、テイマーを除去する手段は未だに「オメガモンズワルトDEFEET」と「ルーチェモン フォールダウンモード)の2枚のみ。しかも、どちらも手軽に出せるカードではない為、一度登場したテイマーを除去することは非常に困難な状況です。
除去が難しいカードが、場に残り続けてメリット効果を享受し続けていれば、徐々にゲームの形勢が傾くのは自然な事です。テイマーをゲームプランの主軸に据えたハイブリッドデッキが環境を席巻しているのは、テイマーの除去手段が限られた現カードプールでは必然であると言えます。

そんな状況の中で公開されたブラックウォーグレイモンは、テイマーを1枚除去するのでさえ難儀している現状を嘲笑うかのように一度に複数枚の除去すらも可能という、まさに前代未聞のカードです。

「黒の進化時効果」ということもポイントで、オメガモンズワルトやALTER-S等と組み合わせて、ゲーム中に複数回発動させることも決して難しいことではありません。

更に特筆すべきは、除去の対象をデジモンとテイマーから自由に選択できるということ。成熟期、場合によっては完全体のデジモンも消滅対象となり得るので、進化時効果が空撃ちになることもほとんど有りません。(構築の工夫は必要ですが)

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(2)赤と黒の2色から進化出来る、2色持ち
2色から進化出来るということは、それだけ構築の幅が広がることを意味します。赤の「自ターンDPアップ」「アタック時の消滅効果」「セキュリティアタック+(以下、SA+)」、黒の「相手ターンDPアップ」「ブロッカー」「再起動」等、様々な要素をデッキに取り入れることが出来る為、環境に合わせて柔軟に構築を変えることが可能です。

例えば8弾から参入する「アーマー体」や「青緑パイルドラモン」等のアグロデッキを意識するなら「ブロッカー」を厚めに取り入れつつ「オメガモンAlter-s」を採用する事で対策が取れたり、コントロールデッキを意識するなら「SA+」や八神太一・緻密な戦術等が有用です。

カードプールが増えるほどデッキを組むのが楽しくなるカードだと思います。初動でパラレルを4枚揃えたい()

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(3)希少な自身アクティブ効果
テイマーを除去する効果については前述の通りですが、自身をアクティブにする効果もかなり希少です。他に、メインフェイズで能動的にアクティブにする効果は、赤ではセイバーハックとブレイブシールド・シルフィーモン(ジョグレス)。黒ではアトミックレイとブラックウォーグレイモン(BT2、プロモ)のみ。うーん、この。

発動条件も「相手デジモンの消滅」と、非常に緩い条件…というよりゲーム内で自然に発生する事象である為、使いやすさはトップレベル。しかも、それがお互いのターン。読み間違えてるんじゃないかと思わず二度見しました。

自ターンにアクティブにする効果は赤ラインと相性が良く、「SA+」を付与して1ターンに4枚のセキュリティを剝がしたり、サイクロモン等のアタック時効果や同弾に収録されるメタルグレインと組み合わせて相手デジモンを一度に複数体消滅させる等、攻撃性が跳ね上がる凶悪な効果です。

また、お互いのターンに発動する効果なので「ブロッカー」を得ている場合、相手デジモンのアタックをブロックで消滅させた時にも発動します。要は1ターンに2回ブロック出来るということですね。素晴らしすぎる。


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(4)グレイモン名称
「グレイモン」ということで、様々なカードの恩恵を得ることが出来ます。以下に、該当するカードをまとめましたのでご参照ください。

この中でも私が優先的に採用したいと考えているのは「白峰ノキア」「コロモン」「アグモン(BT6、BT8)」です。詳細は、次項で解説します。

■戦略と構築

前項でブラックウォーグレイモンの強みについて解説しました。本項では、その強みを活かす為の具体的な戦略、それを実現させる為の構築について考えていきたいと思います。

まず、進化時効果に汎用性を持たせる為に、黒と赤が自然に進化元に組み込まれるように進化の流れを考える必要があります。それを踏まえると、前項でも紹介した2色持ちのメタルグレイモン・サイクロモンは優先的に採用すべきでしょう。ブラックウォーグレイモンとの噛み合いについても前述の通りです。

ただし、このままでは成長期から進化するのに「10(2→4→4)」メモリーも消費してしまうので、展開速度に大きな懸念が残ります。

これを解消する手段として「白峰ノキア」に注目しました。これまであまりテイマーバトルやCSで見かける事はありませんでしたが、もともとBT5での収録が公開された頃から、カードパワーの高さに注目が集まっていた紛れもないパワーカードです。

一般的にテイマーを登場させるターンはデジモンを場に出すことが出来ずに展開が1ターン遅くなりがちですが、ノキアの場合は登場と同時にアグモンを場に出すことが出来る為、展開を先延ばしにすることもありません。この強みは、登場時効果が優秀なアグモンが増えた事で更に拍車が掛かりました。

アグモン(BT6またはBT8)を登場させることで、次ターン以降の進化先の調達とメモリー確保を同時にこなすその動きには無駄がありません。事故を抑えながら進化スピードを速めることが現実的になった点は、順当進化のデッキにとって非常に大きいです。


余談ですが、相手より先に完全体まで到達することによりメタルグレイモン(BT8)の進化時効果が強力に働くので一気にゲームの流れを掴むことが出来ます。

しかもノキアは4コストテイマーと違って重ね引きも強い為、なるべく序盤から引きたいカードであり、文句なく4投が出来るカードです。


以上から、ノキアをデッキの根幹に据えた構築を考えたいと思います。それにより進化ラインを極力「アグモン」「グレイモン」に絞り込みたいところです。

補足ですがノキアを採用しない場合、それは今回紹介するデッキとは全く別軸のデッキとなります。勿論、それでも強力なデッキを作ることは十分に可能だと思いますが、前述したノキアのメリットと同等以上の強みを見出す必要があります。あったらこっそり教えて下さい()

まず、ゲームの主軸となる究極体についてグレイモン名称を見ていきます。

最終的にこの中から選ぶ。
ということを考慮しつつ、成長期から選出していきます。

■成長期選出
ノキアの登場時効果を活かす為、アグモンのラインナップを見ていきます。

ブロッカーのアグモンを諦めれば、デジタマの色は赤で確定です。新弾のBT5とBT8のアグモンも登場効果が前述の通り優秀な為、率先して採用したいところです。また、このデッキのアタッカーは基本的に「グレイモン」名称となるので最強ジャンプのアグモンも有用です。

後は自由枠で、好みや環境によって入れ替えていきます。今回は相手の成長期を消滅させることで横展開を阻害するプロモーションパックのアグモンを採用します。セキュリティからノキアが登場した際にリーサルを崩すのにも使えます。

結果、成長期の枠はこうなりました。

その他、ノキアへのアクセス率を重視するならBT1のアグモン、アグモン勇気の絆まで採用を考えるならクラコレアグモンやBT6アグモンも採用が検討出来ます。

■成熟期選出
前述の通り、2色持ちのサイクロモンに加え、BT8アグモンからの進化も可能なBT8グレイモンも優先的に採用したいカードです。黒のアグモンが1種類混ざっていることによる色が噛み合わない事故の解消にも繋がります。残りの枠を決めるにあたり、グレイモン名称をみていきます。

ブラックウォーグレイモンの自ターンアクティブ効果と相性の良いST1グレイモンや、ノキアと絡めて0コストで進化しつつ打点を上げ、メタルグレイモンで積極的に殴りにいく姿勢が作れるBT5グレイモンが目を引きます。

今回は進化速度を重視し、BT5グレイモンを採用します。

■完全体選出
ここが一番難しいです。このレベル体の色・特徴によって、メインとなる究極体の選択肢も大きく変わってきますので、ブラックウォーグレイモンの強みを活かしつつ、その時その時に流行っているデッキの動きをよく観察し、それに対して強い動きを実現させる為にカードを選択する事が重要です。

今回は例として青緑パイル・黄紫マスティを仮想敵と想定して選出します。

パイルとマスティの根幹の動きであるジョグレスの特徴として、2体の同レベル体のデジモンを揃える必要があります。
その為、必然的に場にデジモンを登場させて次のターンに大きく展開。という動きになりがちです。

それを踏まえると、成熟期以下を容易に消滅させる手段を取り入れる事でゲームを優位に進める事ができます。それを満たす候補を探してみると、、、

ドンピシャなヤツがいました。
BT5グレイモンによって到達スピードが早まり、DPアップによってアタック時の生還率も高まっていて噛み合いが良いです。しかも、黒と赤の2色から進化出来るので色が合わず進化出来ないという事故も防げます。

BT8メタルグレイモンと併せて、相手の成熟期以下を消滅させるというコンセプトにも合致しますので、今回はこちらを採用します。

ここまでで、デッキの構築はこうなります。

ぶっちゃけ、ここから先は自由枠となりますので、参考程度に捉えて貰えれば幸いです。

■究極体選出
メタルグレイモン2種類の進化元候補が、竜人型とマシーン型が対象になので、グレイモン名称に加えてそれらも交えた候補を見ていきます。

青緑パイルや紫マスティを見るなら、採用が検討できるのはこのあたりでしょうか。

今回は、EX1メタルグレイモンを採用している為、赤の究極体を選出することになります。パイルドラモンやレディデビモン、エンジェウーモンを処理出来るビクトリーグレイモン。進化時効果でマスティモンの処理が可能で、一度場に出せれば盤面の制圧も可能なプロモーションパックウォーグレイモンあたりが有力かと思います。

今回はプロモーションパックウォーグレイモンを採用することにします。

後は、動きの1つとしてメタルグレイモンで積極的に殴っていく動きも想定しているのでBT5コロモンや大門大、ジョグレスの盤面を崩壊させやすいオメガモンAlter-sを採用していきます。キメラモンや暗黒のガイアフォースも1枚挿しておくと、良い仕事してくれそうです。

パイルとマスティを重く見た場合だと、こんな感じになると思います。

先述の通りブラックウォーグレイモンは非常に構築の選択肢が広い為、環境やカードプールの変化に併せて、常に変化しながら長く戦い続けられるデッキになると予想しています。

以上。拙い文章となり恐縮ですが、少しでも皆様の参考になれば幸いです。



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