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ミリオン10thAct-4を見に行った話(第1幕)


はじめに

2024年2月24日(土)25日(日)、Kアリーナ横浜にて「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10thLIVE TOUR Act-4 MILLION THE@TER!!!!」(以下Act-4)が開催されました。23年4月から始まった10thツアーの締めくくりでもあり、同時にミリオンライブ10周年イヤーを締めくくるイベントでもあった本公演、個人的にも限界ぶっこわれ感情不可避の一大イベントと相成りました。これは文字にして残さなくてはならないという謎の使命感に奮い立ったので今回記事にすることにしました。この序文を書いている時点で何文字でゴールできるか全く考えていません。公演前後の移動日も含めて3泊4日、一つの記事にするには余りにも長くなりそうだったのでとりあえず前後編にすることだけを決めて見切り発車です。よければ時間つぶしのお供にでもお読みいただけますと幸いです。……とここまで書いておいて何なんですが、あまりにも大長編になってしまったので前後編ではなくミリアニ先行上映とお揃いの全3幕になってしまったのでこの文を追加しています。この第1幕では公演前日の夜までをまとめていこうと思います。

一応の注意事項といたしましては
・noteなので自分語りばっかりです。あくまでも僕のお目目から見た世界の話ですので、「その解釈はおかしい」「そんな話興味ない」とか言われてもどうしようもありません。見るに堪えない展開になりましたらそっとスクロールを進める手をお停めください。

それでは、対戦よろしくお願いします。

Act-4に至るまでの道

23年1月の9thライブにて、Act-4の存在だけは第一報が先行して公開されていました。この時点で10thツアーのトリでありミリオンライブ10周年イヤーの締めくくりにもなることは誰の目にも明らかでした。公演内容がどうであれ、このAct-4だけはツアーの他の公演を諦めてでも参加しようと日本武道館の2階席で僕は決意したのです。
固い誓いを胸に秘め、23年2月のアイマス5ブランド合同ライブMOIW2023、同4月のAct-1のDAY2公演を現地鑑賞したあたりまでは順当な流れで進んでいた道のりでしたが、そこから先の道は決して順風満帆とはいきませんでした。

詳細は伏せますが、今の僕の居住地は有り体に言えば日本の端っこの方です。この端っこに追いやられたのが23年6月下旬。これが冗談抜きで死活問題の厄介な壁でした。6月のAct-2は愛知、11月のAct-3は福岡での開催です。基本的に開催地が隣の県だろうと飛行機移動を強制されるナチュラルデバフの地に住んでいる僕ですが、愛知と福岡はなんと飛行機一本では行けないのです。言うまでもありませんが陸路など最初から選択肢に入りません。福岡などは本気で出発から24時間経っても陸路のみでは着かないのです。そのくらいのヤバい距離です。距離の壁は時間の壁であり資金の壁でもあります。その壁の前では僕はあまりに無力でした。結果的にこの両公演を僕は異常な独身男性として画面ごしに見届けることになりました。

関東近郊でイベントが開催されるたびに定期的にTwitterで擦られるこちらの画像。
大概の場合は都会に住むオタクを羨む地方民の嘆きで使われてますね。
流石に皆さんはちゃんと本来の意味合いを元作品で理解したうえで使ってますよね?

またミリオン10周年イヤーの目玉といえば、ライブツアーと双璧をなしたのが苦節10年、悲願のアニメ化でした。地上波放送前に映画館で全話が先行上映されるという発表も話題を呼びました。アイマスシリーズのアニメ化では恒例となっていた2Dイラストではなく、初の試みとなった3Dアニメーションへの不安の声も発表時点では聞かれましたが、いざ先行上映が始まると、安定感のある作画と従来のファンが思わずニヤリとなる細かな描写、見るものを引き込む脚本と演出、それどころか10年作品を追いかけていたオタクでさえも拾いきれないほど緻密に張り巡らされたネタの数々に圧倒的賞賛が関係各所へ送られました。本記事をお読みの方の中にも全三幕を通じて複数回、ひょっとすると二桁回数で劇場に足を運んだ方もいらっしゃるかもしれません。

そんなネットでの絶賛の声を見聞きした僕が何回劇場を訪れたかといえば、答えは0です。僕は全三幕を通じて一度も映画館に足を運ぶ機会はありませんでした。
ここでも前述の絶望的な距離の壁が僕に襲いかかります。
全国75館にて公開されたミリアニですが、当然ながら日本中の全ての映画館で上映されたわけではありません。上映期間も違っていました。場所によっては一つの都府県内で多くの上映館があった所もありますし、今では半ばミリオンライブの聖地と扱われていたりもする豊洲なんかではテレビでの本放映が終わった後まで応援上映を実施したりしていましたね。これは頭ミリオンです(褒め言葉)。
そんな中、僕の住んでいる土地では上映館は政令都市にある一か所のみでした。日本の総面積の約2割を占める土地において、ミリアニを先行上映で見れる場所は一つしかなかったのです。これは頭ミリオンです(悪口)。
試しに計算すると、家と上映館を往復で交通機関の待ち時間等を0で計算しても最短の移動時間で約5時間かかりました。この計算は飛行機を使っての移動ルートを用いています。完全陸路の最小タイムを計算すると、一切休憩なしの単純移動で往復12時間かかりました。
勿論これはただの泣きごとだということは十分理解しています。世の中には海を渡ってライブを見に来る情熱的なオタクだっています。ミリアニの先行上映を見るために海外からやってきた人の話もラジオで流れたりしていましたね。本当に見たいなら何時間かかってでも何円かかってでも映画館に行けばよかっただけの話です。僕の心が弱かっただけの話です。

僕も心が強ぇオタクなら何度でもミリアニをドリトライして見に行けたはずなのです。

とまあライブ行けなかった話とミリアニ先行上映行けなかった話を長々と語ってきたわけですが、そのほかにもミリシタ周年コラボの秋葉原やら豊洲のほか様々な場所で山のように開催されたお仕事コラボも同じ理由ですべてジャーし続けました。今だから言えますが、楽しそうなオタクたちの姿は羨み9:憎しみ1くらいの割合で見てた節もあります。今となっては過去の話です。嫌な話は忘れてください。僕も忘れますから。

で、Act-4に話を戻しますと、Act-3DAY2にて出演者発表のお時間です。DAY1出演者が出たときはまずは人数数えました。えー……4掛け8の……32人!?多いな!いないのはえーっと……っと全く公開速度についていけないながらもあとで確認するかと冷静に考えながら見ていました。そして運命のDAY2。
この時も僕はまず最初は馬鹿正直に人数を数えようとします。
立ち絵だから人数わかりにくいなえーっと……1秒か2秒経ったタイミングだったでしょうか、ここでふと右下の文字が目に入ります

「2/25(日)DAY2出演者 MILLIONSTARS 39名」

叫びました。ええ叫びました。
日曜の夕方に、近隣住民の迷惑など1ミリも考えずに、僕の絶叫が築20数年の木造建築に響き渡りました。
僕は10年選手の最古参勢から見ればペーペー程度のにわかオタクですが、それでもこの39人集合という文字の重みがどれほどのものなのかは十分に承知しています。
36人と1人で全員集合の夢をかなえた4th武道館。そこからさらに二人の仲間を加えた39人が遂に遂に勢揃いするのです。
もうこの時点で公演内容は関係ありません。公演自体が絶対の意味を持つものに昇華しました。この日からライブ当日まで、どうか頼むから全員無事で当日を迎えてくれと祈ってました。神も仏も信仰していないのに何に祈っていたかは分かりませんが、39人揃って10周年のフィナーレを迎える事こそがこの公演の一番の意味なのです。名前も姿もわからない何かに祈るのも当然でした。
なんやかんやあって現地チケットはアソビプレミアム先行の時点で両日確保できたので、良かったです(小並感)。真面目な話、39人揃って当日を迎えてくれるならチケット握れなくても寿命が10年縮んでもいいくらいの激重感情だったので、嬉しいは嬉しいけどそこまで有頂天にはならないまま当日になってました。

そんな紆余曲折を経て、時は2月23日(金)。いよいよ明日はAct-4です。

旅立ちの朝

朝とか書いてますが、諸事情で出発時点で昼前くらいになってます。
移動の様子を詳しく語ったところでひたすら乗り物をとっかえひっかえ移動していく描写しか出てこないので、ここら辺はあまり盛り上がりはないです。大体17時半くらいに羽田に着きました。ちょっと雨でしたね。天気予報も元々週末が両日雨予報で、近づくにつれてなんとか土曜はひっくり返したって感じでしたよね。
一応少しこの移動中にあった出来事でネタになりそうな話をしておくと、DAY1のチケット事情に触れた投稿がやや伸びしたくらいですかね。

公式見たら前日にもかかわらずDAY1のチケット残ってたんですよね。
当時の自分も言ってるのですが、そりゃ39人と32人を比較したら少ないし全員集合ではないからチケット余ってるけどDAY1はわざわざ現地じゃなくてもいいか、って思考になるのは理解はできるんです。
ただ結果を知ってる今だからこその後出しジャンケンではなく、当時もそう考えていたのですが、セトリの面白みで言えばひょっとするとDAY1の方がDAY2よりも上な可能性は決して低くはないとも思っていました。
39人勢揃いの状態でじゃあどの曲をやるのかってなった時、DAY2のみの出演者が関わってくる未披露曲を考慮したりどうしても外せないであろう曲を加味したりすると、自由度で言えば明確に制限がかかる部分があるはずなんですよね。
それ以外でも、大まかなセトリの流れはDAY1の時点で読めるところがあるのが2日制ライブの常なので(今回で言えばソロ曲のゲーム尺全員披露とかMC周りとか)、新鮮な驚きという点では初日に分があるところは確実に存在すると思います。
そういった条件を加味して過去最大規模の32人構成のライブをやるよってのは、見どころたっぷりに他ならないはずなんです。だからこそのお気持ち気味の投稿だったのですが、もし急遽DAY1現地を決めた人のうちでたった一人でもこの投稿がほんのわずかなキッカケの一端を担えていたのなら、それはとてもありがたいことです。だって実際DAY1、めっちゃ良かったよね?

で、羽田着後の世界線に戻りますと、小雨交じりの夕方です。この時点で取ろうと思っていた選択肢は大まかに分けて2つあって「寄り道」と「横浜直行」でした。先に取らなかった方の選択肢に関して触れておくと、横浜直行ルートでは早めに宿について晩ご飯食べるとこゆっくり決めたりとか、当日の移動ルート検証も兼ねて現地視察するのも悪くないと考えてました。ライブ前日の設営がある程度済んだ本番会場から得られる栄養ってのがありますしね。それでも滅多に都会に足を運べない僻地民(良くない言い方)としては、予定パンパン足パンパンになっても今回の遠征では可能な範囲で無理する方向で行こうと決めて時間に余裕を持って行動できる横浜直行ルートは選択しませんでした。
そして選択した寄り道ルート。時間にそこまでの余裕はありません。前乗りオタクの特権。公演0日目。まず目指すは第一チェックポイント、オタクのふるさと秋葉原です。

Act-4DAY0

さて、何故遠路はるばる東京まで訪れて最初に行くのがオタクの巣なのかというと、ちょうどこのタイミングで秋葉原ではあるイベントが開催されていました。そう、「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 10th Anniversary Final Shop in コトブキヤ秋葉原館」です。せっかくライブ時期に合わせて開催された特別展示だったので、どうせなら行っときたいのがオタクの人情というものです。移動中は整理券がどうこうで行っても入れないのではという若干の不安がありましたが、いざ到着すると18時以降は入場制限が解除されていたので只のビビり損でした。
いうて展示されているイラストも大半は既にお目にかかったことのあるものなのですが、この10周年というタイミングで、あんなことあったなこんなことあったなとこれまでの歩みを振り返ることができる時間を持てるっていうのは中々に贅沢な話です。店員さんの愛の溢れるメッセージも読めるしね。そんなわけで、0日目の一つ目の目的地としては十分な成果をもってコトブキヤを後にしました。
その後秋葉原を発つ前に何軒かのオタクショップへ。都会のオタクはもう秋葉原のお店なんて見飽きてるかもしれないけど、地方からやってくる田舎者は中々秋葉原なんて立ち寄れないんですよ。確認したところ僕も23年4月以来の秋葉原来訪でした(Act-1に合わせてシャニの283PRODUCTION SHOPを見に行った記録がスマホに残ってました)。もう夕方通り越して夜になってる時間帯なのでそこまで長居することもなく次の目的地へ移動します。

第二の目的地は大都会新宿。ぶっちゃけて言うとここに来る意味はほぼありません。ほぼ完全に電車賃と時間の無駄遣いです。
それでも個人的な縛りというか呪いというか決まりというか、ここ数年ミリオンの周年ライブで東京に来るときには必ず新宿のある場所に立ち寄ることにしています。新宿駅東南改札口(この改札も僕にとっては別の宗派の聖地に該当するので新宿に来る際は必ず立ち寄ります。ミリオンとは関係ないので細かくは触れませんが、もし気になる方がいらっしゃいましたら【リーク・マイ・メモリー】という単語でググってください。素晴らしい宗教画が出てくると思います。)を抜けてすぐそば、タワーレコード新宿店さんが巡礼のその地です。
ご存じの方も少なくないと思いますが、こちらのお店には熱心なアイマスファンのスタッフさんが在籍されているようで、特設のアイマスCDコーナーにて定期的にフリーペーパーを設置したり、手書きイラスト満載のPOPが飾られたりしています。余談ですが眼鏡アイドルを嗜好されているご様子なのも個人的にポイント高いですね。
そしてこのフロアには前々からあるものが鎮座しています。それはミリオンスターズ39人が勢揃いしたイラストPOPです。

上から順に22年の2月、23年の1月、24年の2月に撮影したものです。
POP自体は同じですが陳列されている商品がその時々で変わっていく所に
時代の移り変わりの詫びさびを感じられますね。

このお手製POPを周年ライブ前に拝みに行くのが、僕の勝手なルーティーンになっています。何を得るでもなく、何が変わるでもなく、「それじゃ行くか」とほんの少し気持ちを高められる場所。ぼくにとってそれがこのタワーレコード新宿店さんなのです。次の11thは会場が愛知なので新宿経由の愛知行きというルートを採用される方はまずおられないとは思いますが、まだ現物を拝んだことがないという方は、周年ライブのタイミングに限らず機会があれば一度お立ち寄りになってみるのも良いかと思いますよ。

そんなわけでパワースポットで英気を養った後は、ようやく横浜に向けて移動します。というかこの時点でもう20時過ぎです。移動と観光(という名のオタク的徘徊)に全振りしたせいで晩御飯を後回しにしています。このまま宿着も忍びないので横浜駅周辺で何か食べようという腹積もりです。フォロワーさんのご紹介や中村源太さんのご紹介の情報をまとめつつ、お店を決定。某残念系美人アイドルと同じ名前のカレー屋さんで遅めの晩御飯を頂きます。美味しかったよ。

週末の夜の横浜の人口に慄きつつ、三日間のオタクの仮宿にようやく到着。東横イン横浜駅西口さんです。23年12月オープンということで圧倒的新品感にかなり好感触です。当初は今回の遠征では別の宿を抑えていたのですが、Twitterで偶然この宿がオープンするという情報を目にしてこっそり宿変更をかましていたといういきさつがあります。そこまで東横インに精通しているわけではありませんが、ここは過去に泊まった東横インの中でもぶっちぎりで良かったので機会があったらまた来たいと思わせてくれる場所でしたね。新品ならではの清潔感と、無料朝食があまりにも僕のツボを突いてきたのでホントにいい印象を抱いてます。やっぱり遠征はアパとルートインと東横インで選んでおくのが安定ですよ。僕の性質上ネカフェやカプセルホテルだとどうしてもリラックスできないし、よくわからないけど安めのホテルだとなんか色々と合わなかったりするし(□敗)。一定のお値段で一定のサービスが保証されてるのって安心ですよね。

明日に向かって

もうすっかり夜も更けてきましたが、お酒を少々飲みながら、源ちゃんかっしーの配信アーカイブを聴きつつ、明日の準備をしていきます。
ペンライトの電池替えてー、荷物詰めてーとやることが地味にあるので慌ただしく時間が流れていきます。万全の状態で横浜を過ごすために、実は荷物はあらかじめ往復便でホテルに送付済みです。帰りもなるべく荷物を突っ込んで疲れ切った体への負担を少しでも軽減しようとキャリーバッグを使う徹底ぶり。クロネコヤマト課金にも4000円以上ぶっこみました。こんな所にも地方民の本気が現れてますね。現実でもガシャでも、課金で装備を整えるのは社畜の特権です。
やることやって、寝る前にアイマス各種でスタミナ使い切って、そろそろ就寝です。余談ですけど普段からアイマスのせいでアイマスやる時間ないって繰り返してるけどライブ遠征の時ってもうどうしようもないからスタミナ溢れてたりしても諦めちゃうよね。あとアプリより現実の楽しい時間に完全に心持ってかれてるよね。幸せなことです。
明日目を覚ませばずっと待ちわびた日が遂にやってきます。でもその割に案外心は落ち着いていて、高揚も不安も緊張もなくニュートラルな心持ちでいたことを覚えています。ジタバタドタバタしたところで何も変わらないし、来たもの見たものすべてを受け入れようってそんな気持ちでした。

いよいよ明日はAct-4DAY1。最高のステージの幕が上がります。

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